学年最下位の獣医学科生が、CBTに2週間で合格した話

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そろそろCBTの勉強をしなくては、という学生が獣医学科に増えてくる季節ですね。

今回は、CBTテストをギリギリ通過した筆者が、CBTについての基本情報、さらに実践的なCBTの対策方法についてまとめてきました。

皆さんの参考になるかと思いますので、是非御覧ください!

獣医学科生が受けるCBTとはなに?

夏休み中にCBTが実施される大学が多く、ぼんやり不安な5年生が多いのではないでしょうか?

しかし、皆さんは本当にCBTについて理解していますか?

まずは敵を知る所から!CBTの基本的な情報を見ていきましょう。

そもそもCBTとはなにか

CBTは、いとことでいうと、獣医師免許の仮免許取得試験のことです。

自動車免許を取ると、一人で公道を走ることが許されますが、仮免許のみだと免許保持者の監視のもとでのみ公道での走行が許されます。セットで行われるOSCEが実技試験と捉えると理解しやすいですね。

全く同じように、CBTに合格することで、獣医師や先生の監視のもとで病院実習を行う事が許可されます

逆に不合格だと、その後の病院実習が履修できなくなります。つまり、留年する可能性があります。

CBTの科目は?

範囲は非常に幅広く、1~4年で習った科目から出題されます。

  • 解剖や生理などの基礎科目…100問
  • 寄生虫病学、微生物学などの病態獣医学…100問
  • 衛生学など応用科目…40問
  • 外科、内科などの臨床科目…60問

以上計300問題で構成される試験です。

試験合格は60%以上と、普段の勉強を怠っていた方からすると、ハードルは非常に高いですね。でも安心して下さい。この記事はCBT合格の大きな手助けになるでしょう。

CBTの期間

大学によりかなり期間が異なりますが、5年の春休み、もしくは夏休みに行われる学校が多いようです。

CBTのテストの方式

CBTテストは、全てPCで実施されます。

また、問題は各分野の先生や教授がまずは大量に作り、それらを精査して良問のみ出題されます。問題のプールは出題数よりも多いので、順番が違うだけではなく、人によって出題されたり,されなかったりする問題があります。

CBTの合格率

合格率は正式に公布されているわけではありませんが、基本的には落ちる人はいません。筆者の先輩にも同期にも、落ちた人は合ったことが無いです。

ココからは個人的な意見ですが、これには理由が2つあると仮説をたてています。

問題が比較的優しい

問題は比較的基礎的な問題が多く、かつ全問選択式なので比較的解きやすくなっています。

点数配分を調整している

これは噂に過ぎませんが、明らかに点数に達していない確信を持っている生徒でも、殆どの場合、合格しています。

これは、各問題の正答率によって点数配分を調整しているのではないかと言われています。

実践編)獣医学科生が最短で合格できるCBTの勉強法

さて、ここからは実際に自分が行った、CBTに「最短で」「できるだけ安全に」合格する方法を伝授いたします。

最初にお伝えしますが、この記事は普段から予習復習を欠かさず行い、基礎をしっかりと身につける事をゴールとしている方には向きません。

バイトやサークル、趣味に夢中で、正直勉強はおろそかにしていた。定期テストも要領よく乗り越えてきたし、CBTも要領よく勉強して合格したい。そんな獣医学生向けの記事となっています。

CBTプレテスト時の点数

CBTは、2週間前にプレテストと言われる本番と同形式のテストが実施されます。

問題数は少なめ、難易度もやや低く設定されているテストになっております。自分も、まずは小手調べ、というような感じで正直舐めていたのは事実です。

プレテストの結果は、点数は伏せますが、順位はなんと学年最下位!これには全自分が驚きました。確かに全くわからなかったですが、まさか自分がこれほど落ちこぼれだとは思わなかったです。

そこから死闘の二週間(正確には1.5週間)が始まりました。

二週間で自分が行ったこと

まず、「教科書は使わない」と決めました。そもそも後1.5週間しか無いのに、紙の書籍から読みたい部分を探す時間は一秒もありません。すると、行うべきことはかなり限られました。

体験受験を複数回解く

実は、CBTテストの体験受験はWEB上でいつでも解くことが可能です。

こちらのURLから解答することができます。問題の傾向や、出題分野の比重も酷似しているので、この問題プールが全て解けるようになることをゴールと置きました。

まずは一回解き。この際、分からない問題は全てスクリーンショットを残します。

分からなかった問題は、〇〇で答えが分かる

次にわからなかった問題の復習をします。ここで教科書を開くと、無限に時間が奪われます。ではどうするか。実は、CBTのような基礎的な問題はほとんどWikipediaで調べれば分かります。

自分の場合はほとんどWikipediaで調べ、その解答に当たる部分もスクショに残しました。それでも分からなかったら、グーグルでサーチします。これでわからない問題は、自分は思い切って諦めました。最後まで教科書は使わなかったです。

これらをしっかり行うことで、CBTでよく出る部分や周辺“だけ”はある程度理解できるようになります。

その後、二回目の体験受験を行います。これにより、一回目の受験では出題されなかった残りの問題にふれることが出来ます。同様にスクショ→Wikipediaで復習しましょう。

教科書を使わなければ、全て丁寧に行っても1週間で終わります。焦らなくていいので、解答の周辺の部分にも触れておきましょう。

テスト本番と補足

実は、自分が行ったことはたったこれだけです。本当に大丈夫なの?というくらいの少なさですが、実際にこれで合格しました。

本番の問題も7割くらいは確信を持って解答出来ました。

もし、これだけだと少し不安だなという方は、例題を解くと良いでしょう。

友達や、先輩の中には例題集を持っている方が一人はいます。恥を捨てて聞いてみることで、精度が高い例題を手に入れる事が出来ますよ!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、獣医師の仮免許に当たるCBTテストについて解説いたしました。試験まで比較的余裕がある人は、今回の対策ノウハウを今までの勉強の復習として使っていただければと思います。

時間が無く、効率を最大化したい方は、まずはこの対策だけを終わらせるに集中してもらえればよろしいかと思います。

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この記事を書いた人

Vets Index 運営事務局