獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
皆さんの中には
- 「岩手大学に合格するためにはどんな風に勉強をしたらいいのだろう?」
- 「共通テストや2次試験でどれくらいの点数を取れたら、岩手大学を狙えるのだろう?」
と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
東北地方で唯一の国立獣医大学である岩手大学。
しっかりと対策をし確実に合格したいですよね。
今回の記事では岩手大学の入試の傾向や過去問分析、具体的な対策方法について解説をしていきます。
- 岩手大学獣医学科の入試分析
- 岩手大学獣医学科の過去問分析と勉強方法
- 合格に必要な点数と勉強方法
【おさらい】岩手大学の入学試験&必要科目
岩手大学の受験について解説をする前に、岩手大学での受験形式、必要科目について整理をしておきましょう。
岩手大学の試験は以下の2つに分けられます。
- 一般選抜 前期
- 学校推薦型選抜Ⅱ
一般入試
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 5教科7科目(900点満点) 【国語】国語(200) 【数学】数IA必須、数IIB・簿記・情報から1科目選択、計2科目(200) 【理科】物・化・生から2科目選択(200) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[リスニングを課す](200[40]) 《地歴》世界史AまたはB・日本史AまたはB・地理AまたはBから選択(100) 《公民》「現社」、「倫理」、「政経」、「倫理・政経」(100) ●選択→地歴・公民から1科目選択 |
個別学力 試験 | 2教科(420点満点) 【必】数 学 「数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B」(200) 【選】理 科 「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」「物理基礎・物理」から1科目選択(200) 【その他】大学入学志望理由書 (20) |
新課程移行後(令和7年度入試)
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 6教科8科目 【国語】国語 【数学】数IA、数IIBC 計2科目 【理科】物・化・生から2科目選択 ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す] 【地歴・公民】「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史総合」 「地理総合、歴史総合、公共」「公共、倫理」「公共、政治・経済」 の6科目から1科目選択 【情報】情報Ⅰ |
個別学力 試験 | 2教科2科目 【必】数 学 「数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B、C」 【選】理 科 「化学基礎・化学」「物理基礎・物理」「生物基礎・生物」から1科目選択 【その他】大学入学志望理由書 |
3年分の過去問や合格点分析からわかる入試の傾向
ベレクトは2023年度から2021年度までの岩手大学一般選抜の問題を分析し、問題の傾向や合格のために適切な勉強法を検討しました。
ここからは、分析によって得られた結果についてより詳しく解説をしていきます。
岩手大学獣医学科への入学を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
岩手大学獣医学科過去問の全体像
岩手大学獣医学科の一般選抜問題を分析した結果、以下のようなことが明らかになりました。
- 各科目のレベルは標準〜やや難レベル(知識を正しく応用しなければ解けない問題が比較的多い)
- 数学ではやや理解のしにくい問題が多い
- 理科では「〜を説明せよ」という問題が頻出
岩手大学共同獣医学科の一般選抜の問題は、あまり高度な知識は必要とせず、難しい公式や単語を知っていないと解けないという問題はあまりありません。
しかし、知識があることを前提とした発展的な問題の占める割合が比較的高いです。
教科書レベルのことはマスターした上で、問題で設定された条件に合う知識をうまく組み合わせていく応用力が問われます。
合格にはどれくらいの得点が必要?
気になるのは「合格するにはどれくらいの点数を取る必要があるの?」というところですよね。
岩手大学の合格点については次の通り。
年度 | 共テ・個別合算得点 |
---|---|
2023 | 最低点 :992/1320 平均点 :1031/1320 |
2022 | 最低点 :984/1320 平均点 :1023/1320 |
2021 | 最低点 :1021/1320 平均点 :1079/1320 |
岩手大学では共通テストと二次試験のそれぞれにおける合格最低点は発表されていません。
共通テストと二次試験の点数を合算した点数のみで合格点が発表されています。
上表を見ていただいたら分かるとおり、前期試験は総合点で最低でも75%近い得点が必要となっています。
岩手大学共同獣医学科の入試対策を試験&教科別に解説
岩手大学共同獣医学科の一般選抜について、教科ごとに傾向や対策を解説していきます。
しっかりと読んで、皆さんの受験勉強の方針を定めるのに役立ててくださいね。
数学
はじめに解説する科目は、数学です。
岩手大学の数学の問題は基本的に大門5つで構成されており、数学ⅠA2Bから満遍なく出題されています。
最近の傾向としては数列や確率の問題が決まって出題されており、そこに注力して対策しておくと点数が取りやすいかもしれません。
他の大門では、二次関数やベクトルを含む図形、整数などの出題が比較的多いです。
問題のレベルはやや高めで、複雑な式をきちんと理解しなければ解けないような問題が多いです。
共通テストよりは確実に難しめな問題で構成されているため、基礎〜標準レベルの問題を適切に応用する練習を日頃からしておきましょう。
また、数学が不要な獣医学科についてまとめた記事もございます。よろしければこちらも御覧ください。
理科
先述のように、岩手大学共同獣医学科の理科は物理・物理基礎、生物・生物基礎、化学・化学基礎の中から 1つを選んで受験します。
理科科目それぞれの傾向と対策について見ていきましょう。
化学
岩手大学共同獣医学科の化学の問題は、理論化学、無機化学、有機化学の問題が各大門ごとに分かれて出題されます。
大門の前半で基礎的な事項の理解を穴埋めで問いわれます。
大門の後半で発展的問題や記述問題が出題されるというのが基本的な出題形式となっています。
特に「〜を説明せよ」という問題が頻繁に出題されるため、各事象の背景をきちんと理解しておくことが大切です。
各大門ごとの問題数もやや多いため、素早く正確に解答する練習もしっかりとしておくようにしてください。
物理
岩手大学共同獣医学科の物理は、化学と同じように基本的に大門5つで出題されます。
毎年幅広い分野から出題され、満遍なく知識を問うような問題の作りになっています。
各大門、化学と同様に前半に穴埋めで知識を問い後半で記述問題や思考問題という構成になっており、事象の背景への深い理解が必要です。
解答の形式は単純な計算から作図、論述など多岐にわたるため、どんな形式でも解答できるようにしっかりと練習をしておいてください。
生物
岩手大学共同獣医学科の生物は基礎〜標準レベルの暗記した知識だけでは合格できない可能性が高いです。
様々な分野から満遍なく出題される上、化学や物理と同じように前半で多数の知識問題、後半で計算問題や論述問題が出題される形式となっています。
生物の場合ですと論述問題が他の科目に比べて厄介で、計算で求められるような問題とは別に「知っていなければ正答の難しい問題」が多めに出題されます。
正しく知識を構築し、少し発展的な知識まで視野を広げておけば合格がグッと近づいて来るでしょう。
実際の岩手大学共同獣医学科生のベレクト講師に聞いてみた!
現役岩手大学共同獣医学科生の先生に岩手大受験ノウハウについて聞いてみました。
先生、今日は宜しくお願いいたします。
大学入試で最も力を入れた科目はなんでしょうか?また、それはどの教材をどのように使って対策しましたか?
化学ですね。
学校の定期テストで指定される化学セミナーの範囲に関して、毎回化学の重要問題集で自分から発展的な問題に触れていました。 (いわゆる縦割り学習法)
化学に関してだけでないですが先生から授業を受けたばかりの頃が一番理解に近い時期なので無駄にしないよう復習に重きを置くようにしていました。
ありがとうございます!これは低学年の子には特に意識してほしいですね。
受験期に大事にしようと思っていたことはなんですか?
同様に、学校の授業の復習ですね。物理等苦手だった科目は予習も加えていました。
とにかくどの時間も無駄にせず一回の授業で吸収することを目的としましたね。
先生は、合格年度は共通試験と二次試験、それぞれ何割ほどの得点でしたか?
共通は8割と少しくらいで、 個別試験はほぼ満点でした。
個別ほぼ満点!すごいですね。
最後に同じ大学を目指す受験生に一言お願いします。
基本的な問題を着実に抑えるようにしましょう。国立大学の中では個別試験は簡単です。
学校の授業でも対応できるものも多いので日頃の授業を大切にしてください。
まとめ
いかがでしたか。
今回の記事では、岩手大学共同獣医学科の入試問題の傾向や対策法について説明をしました。
合計して8割近い得点率が求められ、共通テストと二次試験の両方で高得点をとる必要があります。
出題される問題には難問はあまりありませんが、基本的な知識を整理した上で必要な情報を取捨選択することが必要となる応用問題が多めに出題されます。
問題集を何周かして標準レベルの知識を身につけたのち、過去問や模試で応用の練習をしっかりとしておきましょう。
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