2025年度【一般入試】北里大学獣医学部の勉強法を解説

2025年度(2025年4月入学)の入試情報について

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こんにちは!獣医専門オンライン予備校のベレクトです。

今回は、北里大学獣医学部の当塾講師に一般入試に向けた勉強法や入試傾向を聞きました!

2025年度 北里大学獣医学部一般入試の入試科目・必要科目おさらい

北里大学獣医学部獣医学科には、3種類の入試方式があります。

  1. 学校推薦型選抜試験(公募制)
  2. 一般選抜前期・後期
  3. 共通テスト利用選抜試験〈前期(5教科・3教科)〉・〈後期〉

今回この記事では、一般選抜について解説をしていきます。

一般選抜は前期・後期ともに、数、理、英の3教科3科目です。

募集人数と詳しい試験内容は以下の通りです。

一般前期

内容
募集人数45名
個別学力試験
3教科3科目(300点満点

【数学】数学Ⅰ、Ⅱ、A、B、C(100)
【理科】次のうちから 1 つを選択(出願時に選択)(100)
      ①物理基礎、物理
      ②化学基礎、化学
      ③生物基礎、生物
【外国語】英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、Ⅲ、論理・表現Ⅰ、Ⅱ(100)

一般後期

内容
募集人数15名
個別学力試験
3教科3科目(300点満点

【数学】数学Ⅰ、Ⅱ、A、B、C(100)
【理科】次のうちから 1 つを選択(出願時に選択)(100)
      ①物理基礎、物理
      ②化学基礎、化学
      ③生物基礎、生物
【外国語】英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、論理・表現Ⅰ(100)
※参考元:学部入試情報 2025年度入学者選抜試験 試験日程・試験概要 獣医学部 (北里大学)

新課程による影響

北里大学の旧課程の一般入試では、数学Ⅲは出題範囲に含まれていませんでした。

一方で新課程の一般入試では、数学Cが出題範囲に含まれます

よって、数学の出題範囲が若干広くなったと言えます。

また北里大学の数学Cには、複素数や統計も含まれるため注意が必要です。

他大学ではベクトルのみ出題するところも多いですが、北里大学を受験する場合、ベクトルのみに絞らず勉強する必要があります。

【分析】合格にはどれくらいの得点が必要?

北里大学が発表している、2021~2024の合格最低点・倍率は以下の通りです。

年度合格最低点・合格倍率
2024年【一般前期】
 合格者最低点:223/300 合格倍率:4.4
【一般後期】
 合格者最低点:234/300 合格倍率:15.9
2023年【一般前期】
 合格者最低点:209/300 合格倍率:4.5
【一般後期】
 合格者最低点:230/300 合格倍率:6.8
2022年【一般前期】
 合格者最低点:217/300 合格倍率:4.4
【一般後期】
 合格者最低点:251/300 合格倍率:16.8
2021年【一般前期】
 合格者最低点:211/300 合格倍率:3.7
【一般後期】
 合格者最低点:234/300 合格倍率:6.3
※参考元:入試ガイド2025 2024年度入学試験結果(北里大学)

合格するためには、最も低い年で7割の得点が必要です。

倍率も前期約4倍、後期6~16倍と競争が激しい入試であることが分かります。

2025年度は新課程入試の初回となり、合格最低点が変動する可能性があります。

一方で合格最低点が変化したとしても、倍率が高く競争率が高い入試であることは変わりません。

同校受験者の中で自分がどれくらいの立ち位置にいるのかを意識しながら勉強しましょう。

【教科別】合格点や過去問から入試の傾向と勉強法を解説

ここからは、各教科の出題傾向とそれに合った勉強法を解説していきます。

各教科の出題傾向は、受験人数が多い前期入試を基に分析を行いました。

数学

年度問題構成
2024年2024年8月中旬 公開予定
北里大学 受験生サイト 学部入試情報 過去問題
2023年
2022年大問1(1)数と式(マーク式)
    (2)絶対値のついた方程式・不等式(マーク式)
    (3)対数関数(マーク式)
    (4)数列(マーク式)
    (5)確率(マーク式)
    (6)平面ベクトル(マーク式)
大問2:微分・積分(数学Ⅱまで)(記述式)
2021年大問1(1)指数関数(マーク式)
    (2)二次関数(マーク式)
    (3)場合の数(マーク式)
    (4)空間ベクトル(マーク式)
    (5)三角関数(マーク式)
    (6)数列(マーク式)
大問2:微分・積分(数学Ⅱまで)(記述式)
2020年大問1:数と式(マーク式)
大問2:三角関数(マーク式)
大問3:整数の割り算(マーク式)
大問4:場合の数(マーク式)
大問5:平面ベクトル(マーク式)
大問6:数列(マーク式)
大問7:積分(数学Ⅱまで)(記述式)
2019年大問1:logの計算(マーク式)
大問2:三角関数(マーク式)
大問3:場合の数(マーク式)
大問4:平面・空間ベクトル(マーク式)
大問5:数列(マーク式)
大問6:積分(数学Ⅱまで)(マーク式)
大問7:微分(数学Ⅱまで)(記述式)

2020年までは大問が7題出題されていましたが、2021年~2023年では大問が2題に変更

ただし、2020年以前と以後で実質出題方式に変化はありません

本来の大問1~6が、現在の大問1に小問としてまとめられた形を取っているためです。

大問1は空所補充のマーク式で答えのみをマークシートに記入、大問2は計算過程も記述する記述式

大問2は基本的に微分・積分の問題が出題されていました。

新課程の影響で出題内容が大きく変化する?

今年度から新課程の入試が始まるため、出題内容が大きく変化することが予想されます。

標準的な問題がほとんどで、教科書の章末問題や青チャートのような問題が出題されます。

数学が得意な方は完答を狙える難易度で、数学が苦手な方も対策が取りやすいでしょう。

注意点としては、マーク式での計算ミスに気をつけること。早めに練習を始めて記述のクオリティを高めることが大切です。

標準的な問題までに的を絞り、問題演習を重ねて解答パターンを身につけましょう。

70分という解答時間に対して計算量が多いため、本番ではできる問題から確実に解答することが大切です。

問題集の目安としては、青チャートの問題を解法を見ず自力で解けるようにしておくと安心です。

英語

前期の出題傾向

年度問題構成
2024年2024年8月中旬 公開予定
北里大学 受験生サイト 学部入試情報 過去問題
2023年
2022年大問1:読解
大問2:読解(会話)
大問3:読解(空所補充)
大問4:文法・語彙(語句整序)
大問5:文法・語彙(定義に当てはまる語)
2021年大問1:読解
大問2:読解(会話)
大問3:文法・語彙
大問4:読解(空所補充)
2020年大問1:読解
大問2:読解(会話)
大問3:文法・語彙
大問4:読解(空所補充)
2019年大問1:読解
大問2:読解(会話)
大問3:文法・語彙
大問4:読解(空所補充)

大問は4~5題で全40~50問、全問マーク式です。

2022年以降は大問の数が増加し、問題数も増加傾向にあります。

難易度は標準的ですが、60分という解答時間に対して英文と問題の量が多いため、時間が足りないと感じる受験生の皆さんも多いはず。

語彙や文法などの知識問題をサクサクと解き進められる力をつけておく必要があります。

また、会話文が頻出なので会話文特有の表現も押さえておかなければいけません。

手持ちの語彙・文法の問題集を2冊ほど仕上げておくと安心でしょう。

熟語対策として速読英熟語、文法対策としてNext Stageがおすすめです。

どちらもやや量が多く、十分な知識を身に着けることができます。

理科

化学

年度問題構成
2024年2024年8月中旬 公開予定
北里大学 受験生サイト 学部入試情報 過去問題
2023年
2022年大問1:総合
大問2:無機・理論(アンモニアの工業的製法)
大問3:無機    (アンモニアソーダ法)
大問4:有機・理論(エステルの構造決定)
大問5:有機・理論(タンパク質)
2021年大問1:総合
大問2:理論    (金属・イオン化傾向)
大問3:無機    (電離平衡・溶解度積)
大問4:無機・有機(混合物の分離)
大問5:有機    (芳香族)
大問6:有機・理論(アミロペクチン)
2020年大問1:総合
大問2:有機・理論(化学的反応の量的関係、アミロース、異性体)
大問3:無機・理論(ハロゲン、同位体)
大問4:理論    (熱力学方程式)
大問5:理論    (二段滴定)
大問6:有機・理論(アセチレン、合成高分子化合物)
2019年大問1:総合
大問2:理論    (中和、電池、pH)
大問3:理論・無機(鉄、体心立方格子)
大問4:理論    (生体中の元素、原子量、電気陰性度)
大問5:有機    (ベンゼン、ギ酸、フェノール、ジアゾカップリング)

大問5~6つで構成されています。出題形式は全問マーク式です。

出題内容は、比較的理論化学が多め。

理論の次は有機が良く出題される傾向にありますが、有機や無機も理論と融合されている問題が多いです。

難易度は基礎~標準

複数の大問に計算問題があり、60分の試験時間は少し短めです。

どんな問題も素早く解けるように、問題を見た瞬間に解法が思いつくようになるまで演習を積んでおきましょう。

高得点争いになるため、各分野に穴を作らないように意識することも大切です。

問題集としては、基礎問題精講レベルのものを完璧にすることがおすすめです。

物理

年度問題構成
2024年2024年8月中旬 公開予定
北里大学 受験生サイト 学部入試情報 過去問題
2023年
2022年大問1:総合問題
大問2:力学
大問3:電磁気
2021年大問1:総合問題
大問2:力学
大問3:電磁気
2020年大問1:総合問題
大問2:力学
大問3:電磁気
2019年大問1:総合問題
大問2:力学
大問3:電磁気

大問3つで構成されています。出題形式は全問マーク式です。

大問1総合問題で、力学・電磁気・熱力学・波動からバランスよく出題されています(例年原子分野からの出題はありません)。

また、大問2が力学、大問3が電磁気という構成が続いています。

難易度は基礎~標準です。

そこまで解きにくい問題は出題されないので、高得点争いになります。

加えて、様々な分野からの出題があるため、定理や公式を理解し、完全に使いこなすことができるようにしておく必要があります。

問題集としては、リードαの応用問題以外や、良問問題集のレベルアップ問題以外がしっかり解けるようになれば対応可能です。

生物

年度問題構成
2024年2024年8月中旬 公開予定
北里大学 受験生サイト 学部入試情報 過去問題
2023年
2022年大問1:総合
大問2:生殖・発生
大問3:総合
2021年大問1:遺伝情報
大問2:代謝
大問3:動物の反応
2020年大問1:体内環境
大問2:遺伝情報
大問3:体内環境・代謝
2019年大問1:生殖・発生
大問2:細胞・遺伝情報
大問3:進化・系統

大問3つで構成され、出題形式は全問マーク式です。

全体的に動物に関する出題が多く、代謝、動物の反応、体内環境、遺伝、生殖・発生、が特にしっかり押さえておきたい範囲です。

難易度は標準~やや難です。

リード文が長い問題や考察問題が多く、60分という解答時間に対して問題数も多いです。

北里大の入試科目の中で最も難易度が高いと言えます。

解ける問題からスピーディーに解答していく必要があり、そのためには基本的な知識を抜け漏れなく身につけておかなければなりません

時間配分が高得点のカギとなるため、時間を計って過去問演習をしておきましょう。

問題集は、まずリードLightノートなどの簡単なもので知識を完璧にし、次に標準問題精講レベルのもので演習をすると良いです。

加えて、問題集が終わったら赤本を購入し、時間配分の練習をするのがおすすめです。

まとめ

今回の記事では北里大学獣医学部の一般入試の傾向や、適切な勉強方法について説明をしました。

全体的な難易度は標準~やや難で、入試標準レベルで穴を作らないことが重要です。

知識を身につけた上で演習を積み、問題を迅速に処理できる力をつけましょう。

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この記事を書いた人

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本記事が受験生の参考になれば幸いです。