本記事は日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科について、ベレクト講師陣の意見も含め解説させて頂いています。
- カリキュラム
- 募集要項
- 偏差値
日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科(特徴など)
日本獣医生命科学大学は東京都武蔵野市にあり、日本初の私立獣医学校として開校した大学です。
日本獣医生命科学大学 獣医学部の一般入試での難易度は私立獣医大学のなかで最難関の位置にあります。
学力レベルは歴史の古さに裏打ちされたものと言ってよいでしょう。
最寄駅はJR中央線「武蔵境」とアクセスがとても良い。
入試方法としては原則学力テストがメインとなります。
推薦選抜の種類が少ないため、まずは学力テストで突破することを前提に行動する必要があります。
それでは、これより教育カリキュラム・就職実績に触れた後、入試内容について解説していきます。
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日本獣医生命科学大学獣医学部のカリキュラムと就職先
教育カリキュラム
日本獣医生命科学大学獣医学部では、以下のような到達目標が設定されています。
- 基礎獣医学および獣医学に関連する科学の基本的な知識を有している。
- 基本的な診療手技、臨床推論に裏付けされた診療を実践する力および臨床コミュニケーション技能を身につけている。
- 獣医学に裏付けられた動物の健康管理、疾病予防および公衆衛生に関する知識や実践能力を身につけている。
- 自分の考えを適切に表現し、理解を得ることができ、道徳的思考力と倫理的・科学的判断能力をもち、様々な問題に対し多面的視点から対処し、解決できる能力が身についている。
- 生命倫理と慈愛の心をもった獣医師としての適切な態度と行動、チーム獣医療・研究を円滑に進める能力と協調性が身についている。
- 変化し続ける獣医学・獣医療に対応するため自学自習する態度・習慣を身につけている。
主体性、協調性のある人材の育成に力を入れているようです。
※参考元:学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(日本獣医生命科学大学)
国試合格率
2023年度の獣医師国家試験の合格率は72.4%です。
キャリア/就職先
主な就職先は、以下のとおりです。
- 民間動物病院
- 北海道農業共済組合
- 農林水産省
- (株)新日本科学
- ロート製薬
- 北海道大学動物医療センター
- 日本獣医生命科学大学大学院
大学全体において「就職に強い」ことが特徴です。
小動物獣医師の割合が56.3%で一番高く、次に高いのが進学者です。
公務員獣医師や製薬会社に就職する卒業生もいますが、
就職する卒業生のうちの大半が臨床に進みます。
大学院の進学する人は、日本獣医生命科学大学をはじめ、山口大学、北海道大学などの他の大学の大学院に進学する卒業生もいます。
- 将来臨床をしたいと強く思っている受験生
- 大学院への進学を検討する受験生
には、特におすすめの大学といえます。
日本獣医生命科学大学獣医学部の偏差値・難易度
日本獣医生命科学大学獣医学部における偏差値は、以下のとおりです。
62.5〜67.5
やはり私立獣医大学の中では一番高いですね(笑)
偏差値だけ見ると、国立獣医大学とあまり変わりません。
科目数の少なさや、募集定員の多さで国立獣医大学よりも入りやすくなっています。
※参考元:日本獣医生命科学大学 偏差値(河合塾)
他私立獣医大学との偏差値の比較
- 日本獣医生命科学大学 獣医学部→62.5~67.5
- 日本大学 獣医学科→57.5~62.5
- 麻布大学 獣医学部→57.5~60.0
- 北里大学 獣医学部→57.5
- 酪農学園大学 獣医学類→57.5
- 岡山理科大学 獣医学部→55.0
私立獣医学部の中では最難関のレベルであることが分かります。
また、定員が80人で、私立獣医大学の中では少ないことを考えるとなおさらです。
※参照元:令和7(2025年度募集人員・試験区分)(日本獣医生命科学大学)
2025年度日本獣医生命科学大学獣医学部の募集要項
選抜制度は下記4つだけです。
- 一般選抜
- 共通テスト利用選抜
- 学校推薦型選抜
- 特別選抜
のどれかの受験方式で合格する必要があります。
一般選抜
まずは一般入試の概要からまとめます。
募集人員 | 倍率※ | |
---|---|---|
(第一回)独自試験方式 | 42名 | 7.9倍 |
(第2回)共通テスト併用方式 | 10名 | 3.9倍 |
(第3回)独自試験方式 | 5名 | 18.1倍 |
第1、3回独自試験方式
テスト | 内容 |
---|---|
個別学力試験 | 3教科3科目(300点満点) 【数学】「数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学B・数学C」(100) ※数学 B は「数列」、数学 C は「ベクトル」を出題範囲とする 【外国語】「英語コミュニケーションⅠ・英語コミュニケーシ(100) 【理科】「生物基礎・生物」「化学基礎・化学」から1科目選択(100) |
(第二回)共通テスト併用方式
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 2教科2科目(200点満点) 【数学】「数学Ⅰ,数学A」「数学Ⅱ,数学B,数学C」(100) 【外国語】「英語(リーディング・リスニング)」(100) |
個別学力試験 | 1教科1科目(100点満点) 【理科】「生物基礎・生物」「化学基礎・化学」から1科目選択(100) |
- 個別学力試験の理科で、物理は選択できない!
- 個別学力試験の科目は、4割が記述式!
共通テスト利用選抜
募集人員 | 倍率※ | |
---|---|---|
3教科3科目方式 | 4名 | 6.7倍 |
4教科5科目方式 | 4名 | 6.8倍 |
3教科・3科目方式
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 【数学】「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B・C」 【理科】物・化・生から1科目選択 【外国語】「英語(リーディング・リスニング)」 |
4教科5科目方式
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 4教科5科目 【国語】「国語」(近代以降の文章) 【数学】「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B・C」 【理科】物・化・生から2科目選択 【外国語】「英語(リーディング・リスニング)」 |
一般選抜では物理は使えません。しかし、共通テスト利用選抜では使うことができます。
共通テスト利用選抜は募集定員が少ないこともあって、倍率が高いので、
日本獣医生命科学大学を第一志望にしているなら、理科の選択は化学または生物にすることをおすすめします。
学校推薦型選抜
募集人員 | 倍率※ | |
---|---|---|
一般公募推薦 | 15名 | 3.8倍 |
一般公募推薦
選考方法 | ・調査書 ・推薦書/自己申告書 ・口頭試問 ・小論文 ・基礎学力検査 |
基礎学力試験内容 | 数 学「数学Ⅰ・数学A」 外国語「英語コミュニケーションⅠ」 理 科「化学基礎」「生物基礎」から1科目選択 |
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特別選抜
募集人数 | 受験者数者 | 合格者 | |
---|---|---|---|
社会人 | 若干名 | 0人 | 0人 |
帰国生/IB取得者 | 若干名 | 0人 | 0人 |
獣医師後継者育成地域獣医療支援 | 若干名 | 9人 | 3人 |
学士 | 若干名 | 9人 | 0人 |
選考方法 | ・基礎学力検査 ・書類審査 ・口頭試問 ・小論文 |
基礎学力試験内容 | ・数学「数学Ⅰ・数学A」 ・外国語「英語コミュニケーションⅠ」 ・理 科「化学基礎」「生物基礎」から1科目選択 |
どの試験においても一定の学力を必要とします。
学校推薦型選抜の種類が他大学と比べ非常に少なく、学力試験に加え、実施する大学の少ない小論文も選考基準の対象となっております。
反面、学力試験の範囲は狭く、高校1年生レベルの出題範囲となっているため、学力面での負担は軽減されているといえるでしょう。
学校推薦型選抜が少ないことから、通常は一般選抜または共通テスト利用選抜を受験する学生が大半ではないでしょうか。
定員が少ない分、倍率は非常に高い傾向にあるため、一つのミスが合否をわける可能性が高いと思われます。
※かならず大学HPにて最新の募集要項をご自身でお確かめ下さい。
[1]社会人
出願条件 |
---|
4年制以上の大学卒業者を除き、出願時において社会人として3年以上の実務経験 を有しており、高等教育機関に在籍していない者のうち、次のいずれか一つに該当する者。 ⑴ 高等学校又は中等教育学校を卒業した者 ⑵ 通常の課程による12年の学校教育を修了した者 ⑶ 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者 ⑷ 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した、在外教育施設の 当該課程を修了した者 ⑸ 文部科学大臣が指定した者 ⑹ 「高等学校卒業程度認定試験」(旧大学入学資格検定)に合格した者 ⑺ その他本学において、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者 |
[2]帰国生/IB取得者
テスト | 出願条件 |
---|---|
海外就学経験者 | 日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を得ている者で、海外において学校教育を受け、 次の全ての要件を満たし、かつ、2024年4月1日までに満18歳に達する者 (1)国の内外を問わず、学校教育における12年以上課程を修了又は修了見込みの者 (2)次のいずれかの在籍要件を満たす者 ①海外において、外国の教育課程に基づく高等学校に最終学年を含め2年以上継続して在籍し、 外国の高等学校を2022年10月1日から2024年3月31日までの間に卒業又は卒業見込みの者 ②海外において、外国の教育課程に基づく高等学校に2年以上継続して在籍し、帰国後、日本の 高等学校の第3学年又は中等教育学校の第6学年に編入し、2022年10月1日から2024年3月31日 までの間に卒業又は卒業見込みの者 (3)滞在国又は地域の学校教育制度に基づく大学入学資格を有する者 (4)次の英語資格検定試験(4技能に限る)のうち、出願時にいずれかの成績を証明できる書類を 提出できる者 ①ケンブリッジ英語検定、②実用英語技能検定、③GTEC、④IELTS(Academic Module )、 ⑤TEAP、⑥TEAP CBT、⑦TOEFL iBT、⑧TOEIC L&R/S&W (5)過去に本学の特別選抜(海外就学経験者/IB取得者)の受験歴がない者 |
IB取得者 | 日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を得ている者で、日本国内において学校教育を受け、 次の全ての要件を満たし、かつ、2024年4月1日までに満18歳に達する者 (1)スイス民法典に基づく財団法人である国際バカロレア事務局が授与する国際バカロレア ディプロマ資格を、日本国内の国際バカロレア認定校において、2022年10月1日から2024年 3月31日までの間に取得又は取得見込みの者 (2)次の英語資格検定試験(4技能に限る)のうち、出願時にいずれかの成績を証明できる書類を 提出できる者 ①ケンブリッジ英語検定、②実用英語技能検定、③GTEC、④IELTS(Academic Module ) ⑤TEAP、⑥TEAP CBT、⑦TOEFL iBT、⑧TOEIC L&R/S&W (3)過去に本学の特別選抜(海外就学経験者/IB取得者)の受験歴がない者 |
[3]獣医師後継者育成及び地域獣医療支援
テスト | 出願条件 |
---|---|
後継者の場合 | 次の要件をすべて満たす者 ⑴ 父母または祖父母のいずれかが獣医師の資格を有している者。 (※開業の有無は問いません) ⑵ 本学獣医学科への入学を第一希望としており、将来、獣医師の 後継者として貢献する強い決意を有している者。 ⑶2023年4月1日より2024年3月31日までの間に、高等学校又は 中等教育学校を卒業した者及び卒業見込みの者で、在学中の成績 (調査書の全体の学習成績の状況)が3.5以上で人物等が 優秀であり、学校長が推薦する者。 |
地域獣医療支援対象者の場合 | 2023年4月1日より2024年3月31日までの間に、高等学校又は 中等教育学校を卒業した者及び卒業見込みの者で、在学中の 成績(調査書の全体の学習成績の状況)が3.5以上で人物等が 優秀であり、獣医師確保を目的とした独自の奨学生制度を制定 している機関・団体等の長の推薦により、卒業後一定期間地域の 職場に就くことを条件として、高校生を対象に公募する修学資金制度 であり各機関の奨学金の給付又は貸与を受けることが内定している者 |
[4]学士
出願条件 |
---|
(1)4年制以上の大学を卒業した者及び 2024年3月卒業見込みの者 (2)上記と同等以上の学力があると認められた者 |
ベレクト受講生の合格実績
年 | 人数 |
---|---|
2024年 | 7名 L一般前期:4名 L共通テスト前期:2名 L推薦:1名 |
2023年 | 2名 L一般前期:1名 L推薦」1名 |
日獣獣医学科に在籍中のベレクト講師陣一覧
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まとめ
ここまで日本獣医生命科学大学獣医学部について
- カリキュラム
- 就職先
- 国試合格率
- 入試情報
- 入試方式
について解説してきました。
本記事が受験生のお役に立てば、幸いです。
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