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- 山口大学獣医学科の入試分析
- 山口大学獣医学科の過去問分析と勉強方法
- 合格に必要な点数と勉強方法
皆さんの中には
- 「山口大学に合格するためにはどんな風に勉強をしたらいいのだろう?」
- 「共通テストや2次試験でどれくらいの点数を取れたら、山口大学を狙えるのだろう?」
と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
小動物臨床の盛んな大学である山口大学へ確実に合格し、小動物臨床の勉強をしたいという人も多いですよね。
今回の記事では山口大学の入試の傾向や過去問分析、具体的な対策方法について解説をしていきます。
【おさらい】山口大学の入学試験&必要科目
山口大学の受験について解説をする前に、「山口大学では受験形式はどのようになっているのか」「山口大学の受験にはどのような科目が必要なのか」について整理をしておきましょう。
山口大学の試験は、以下の3つに分けられます。
- 一般選抜 前期
- 一般選抜 後期
- 学校推薦型選抜Ⅱ
同じく中国地方の獣医大学である鳥取大学と同様に、学校推薦型選抜があることが特徴的です。
また、鳥取大学とは異なり山口大学では後期試験が実施されるという点も差別化できる点と言えそうです。
山口大学の一般試験にはどのような特徴があるのか、どのような科目が出題されるのかについて詳しく解説をしていきます。
受験勉強を進めていく上で、ぜひ参考にしてくださいね。
一般入試(前期)
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 5教科7科目(1000点満点) 【国語】国語(200) 【数学】「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」から1科目 「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」から1科目選択、計2科目(200) 【理科】物・化・生・地から2科目選択(200) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](300) 《地歴》世界史B・日本史B・地理Bから選択(100) 《公民》「倫理・政経」(100) ●選択→地歴・公民から1科目選択 |
個別学力 試験 | 2教科(400点満点) 【必】数 学 「数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B」(200) 【選】理 科 「化学基礎・化学」「物理基礎・物理」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」から1科目選択(200) |
新課程移行後(令和7年度入試)
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 5教科7科目(1000点満点) 【国語】国語(200) 【数学】数IA、数IIBC 計2科目(200) 【理科】物・化・生・地から2科目選択(200) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](300) 【地歴・公民】「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史総合」 「地理総合、歴史総合、公共」「公共、倫理」「公共、政治・経済」(100) 【情報】情報Ⅰ(100) ●選択→地歴・公民、情報から1科目選択 |
個別学力 試験 | 2教科(400点満点) 【必】数 学 「数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B、C」(200) 【選】理 科 「化学基礎・化学」「物理基礎・物理」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」から1科目選択(200) |
一般入試(後期)
山口大学の一般後期試験も、前期試験と同様に共通テストと2次試験の点数の合計点で競い、科目は以下のようになっています。
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 4教科6科目(900点満点) 【国語】国語(100) 【数学】「数学Ⅰ・数学A」 「数学Ⅱ・数学B」 計2科目(200) 【理科】物・化・生から2科目選択(400) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](200) |
面接 | 面接(200点満点) |
新課程移行後(令和7年度入試)
テスト | 内容 |
---|---|
共通テスト | 4教科6科目(900点満点) 【国語】国語(100) 【数学】数IA、数IIBC 計2科目(200) 【理科】物・化・生から2科目選択(400) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](200) |
面接 | 面接(200点満点) |
後期試験の内容は面接だけとなるため、共通テストの点数で逃げ切りを狙えそうな人や面接で強いアピールポイントとなりそうなものを持っている人には戦いやすい環境となっていることが窺われます。
また、後期の場合は共通テストの点数に傾斜配点はなく、共通テスト900点 2次試験200点の合計1100点で受験を闘うことになります。
2次試験の配点が非常に低いため、共通テストで失敗してしまった人は、非常に合格の難しい試験となっています。
3年分の過去問や合格点分析からわかる入試の傾向
ベレクトは2023年度から2021年度までの山口大学一般選抜の問題を分析し、問題の傾向や合格のために適切な勉強法を検討しました。
ここからは、分析によって得られた結果についてより詳しく解説をしていきます。
山口大学獣医学科過去問の全体像
山口大学共同獣医学部の一般選抜問題を分析した結果、以下のようなことが明らかになりました。
- 各科目のレベルはやや易〜標準レベル 平均的な入試問題
- 問題のレベルが高くないため1つのミスで合否が決まる
- 生物は論述形式の問題が比較的多め
山口大学共同獣医学部の一般選抜の問題は、一般的な大学入試問題と比較してそこまで差はありません。
2次試験で出題される数学と理科のどちらとも難問はあまり出題されず、一見難しそうに見えても、きちんと基本を押さえておけば得点できるものがほとんどです。
そうした問題の特徴から、上位層はほとんどが高い得点率となり、1つの問題を間違えただけで大きく順位が下がってしまうことが予想されます。
山口大学共同獣医学部受験する人は、いかにミスを減らし点数を失わないような解答を作れるかに特に気を配って勉強すると良いでしょう。
山口大学共同獣医学部合格にはどれくらいの得点が必要?
やはり気になるのは「合格するにはどれくらいの点数を取る必要があるの?」というところですよね。
ここからは、山口大学の合格点について見てみましょう。
年度 | 合格最低点 |
---|---|
2023 | 共通テスト :745.8/1000 個別学力検査 :289.0/400 総合得点 :1078.4/1400 |
2022 | 共通テスト :707.2/1000 個別学力検査 :260.0/400 総合得点 :1035.4/1400 |
2021 | 共通テスト :736.8/1000 個別学力検査 :257.0/400 総合得点 :1065.6/1400 |
配点はそれぞれ1000点、400点、1400点ですので、共通テストは最低でも7.5割以上、2次試験あわせても8割弱の得点が必要となっています。
山口大学共同獣医学部の後期試験の合格最低点は発表されていません。
しかし、前期合格に必要な点数がこれだけ高いものとなっていることから、後期でも激しい競争となることが予想されます。
このように合格者の得点率が高い入試では1つのミスが大事故につながりかねないため、日頃からシビアに取り組んでおくことが大切です。
「試験問題が易しい=入学が簡単」というわけではないことは、しっかりと胸に留めておいてください。
山口大学共同獣医学部の入試対策を試験&教科別に解説
山口大学共同獣医学部の一般選抜について、教科ごとに傾向や対策を解説します。
数学
はじめに解説する科目は、数学です。
山口大学の数学の問題は基本的に大問4つで構成されており、数学IA IIBから満遍なく出題されるという形式になっています。
微分・積分についての問題のほか、数列やベクトル、三角関数、確率が頻繁に出題されています。
苦手な分野があるという人は、しっかりと対策をしておきましょう。
全問が記述式で出題されますが、問題のレベル自体はそこまで高くなく、試験時間も120分と長くなっています。
正確に計算を行うことや情報の処理をスムーズに行うことを心がけておけば時間が足りないということは起こりにくいです。
先述のように、問題のレベル自体が高くない分、他の受験生と差がつきにくい科目でもあるため、ケアレスミスなどで点数を失わないことが大切です。
理科
先述のように、山口大学共同獣医学部の理科は物理・物理基礎、生物・生物基礎、化学・化学基礎の中から1科目を選んで受験します。
ここからは、理科科目それぞれの傾向と対策について見ていきましょう。
化学
山口大学共同獣医学部の化学の問題は基本的に5つの大問で構成されています。
前半で理論化学と無機化学、後半で有機化学と高分子化合物の問題が出題されるという形式となっています。
化学では知識問題、計算問題、考察・記述問題が満遍なく出題されます。
大問の前半で誘導を行い、それをもとにややレベルの高い後半を解くという形式になっているためしっかりと過去問を解いて形式に慣れておくことが大切です。
また、他の科目に比べて教科書レベル以上の思考力や応用力を求められる問題が多めです。
しかし、そういう科目は他の受験生も解けないため、あまり一気一憂せずに基本事項を確実に得点しましょう。
物理
山口大学共同獣医学部の物理は、基本的に4つの大問で出題され、それぞれの大問で力学・熱力学・電磁気・波動の問題が出題されます。
高校で学習する物理のほぼ全ての範囲から出題されるため、範囲をしっかりと網羅し、隅々まで頭に入れておきましょう。
小問と記述からなる典型的な出題形式で、難易度もそこまで高くないため、きちんと練習をしておけば正答することは難しくありません。
しかし、問題数に対して試験時間が90分と短いため、スムーズに問題を解ききる能力が必要になります。
解答が計算で求めやすい分、満点近くの高得点者が生まれやすい科目でもあるため、得点源とできるように気合を入れて取り組んでください。
生物
山口大学共同獣医学部の生物は、6つの大問で出題されます。
年ごとに様々な分野から出題され、「この分野が頻出!」というような分野はありません。
また、知識問題や計算問題に対する図示を行う問題や記述・論述問題の割合が毎年高い傾向にあります。
時間も他の理科と同じように90分と問題数に対して短めなため、簡単な事象であってもきちんと説明ができるレベルまで身につけておくのが良いでしょう。
山口大学共同獣医学科生のベレクト講師に聞いてみた!
当塾、ベレクトでは現役獣医学生による個別指導を行っております。講師全員が現役の獣医学生で構成されており、オンライン双方向型の指導を行っております。
今回はベレクトメンターで現役山口大学共同獣医学科生のトネ先生に山口大受験ノウハウについて質問してみました!
山口大学の入試で最も力を入れた科目はなんでしょうか?また、それはどの教材をどのように使って対策しましたか?
数学です!理科では差がつかなさそうだと感じたので…。青チャートとプラチカを何周もして典型問題を網羅しました。
受験期に大事にしようと思っていたことはなんでしょう。
基礎をとにかく大切にしていました。基礎レベルの問題集を何度も反復し、典型問題を網羅しました。
合格年度は何割ほどの得点でしたか?
共通テストと二次試験併せて8割7分ほどです。
最後に、山口大学を目指す受験生に一言お願いします!
山口大学は基礎的な問題が多く出題されるのでとにかく基礎固めを頑張ってください。大学で会えるのを楽しみにしています!
まとめ
今回の記事では、山口大学共同獣医学部の入試問題の傾向や対策法について説明をしました。
合計して8割近い得点率が求められるため、共通テストと二次試験の両方で高得点を取らなければ合格が難しくなっています。
問題のレベルはそこまで高くないため、二次試験の簡単な問題でミスをしたりしてしまうと大きく順位を落とすことが予想されます。
ケアレスミスやマークミス等で取るべき点数を失うことがないように注意しておいてくださいね。
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