獣医学部を目指すみなさんの中で、「自分がどんな学校に向いているのかわからない…」「レベル的に行けるところを選べばいいのでは?」など、志望校の選び方で悩んでいる人はいませんか?志望校選びは将来を左右する大切な決定なだけに、何を決め手にしていいか迷ってしまいますよね。
しかし志望校選びをおろそかにして、後になって後悔するのはとても辛いと思います。
獣医学部を目指すみなさんにとって、納得のいく志望校選びをすることはとても大切なことです。
そこでこの記事ではなぜ志望校選びが重要なのかについてと、具体的な志望校の選び方を説明していきます。ぜひ参考にしてください。
なぜ志望校選びは重要なのか
前述したように、特に獣医学部受験において志望校選びはとても重要です。これには以下の理由が挙げられます。
・大学によってカラーや特徴が異なる
・受験へのモチベーション維持につながる
・効率的で無駄のない勉強ができるようになる
ここからは上記の理由について、さらに詳しく説明していきます。
現時点で「行けるところに行ければ良い」「志望校選びは受験直前でいい」と考えている人は、ぜひ参考にして、志望校選びの重要性を知ってくださいね。
大学によってカラーや特徴が異なる
みなさんは日本に獣医学部がいくつあるかご存知ですか?実は獣医学を学べる大学は国公立大学が11校、私立大学が6校しかありません。そのため大学ごとに特徴やカラーを変えることで、さまざまな分野に特化した獣医師を育てようとしています。
例えば、少人数か大人数か、研究と臨床どちらに力を入れているか、小動物と大動物のどちらに力を入れているかなど、各大学によって異なります。
もちろん全大学共通で獣医師になるために必要な知識や技術は学ぶことができますが、自分が将来なりたい獣医師像を考えて志望校を選ぶことで、入学後の勉強や進路決定に役立つのです。
受験へのモチベーション維持につながる
受験生は勉強ばかりの日々を過ごしていると思います。もちろん大学受験は人生を決める大きな試験ですし、毎日一生懸命勉強をするべきかもしれません。しかしいくら受験生でも、目標が定かでないとやる気やモチベーションがなかなか続きませんよね。
そこで自分が本当に行きたいと思える大学を見つけることで、「絶対にこの大学に合格したい!」という気持ちが生まれ、勉強へのやる気が続きやすくなります。
特に獣医学部受験は非常に狭き門です。それを突破するためにはコツコツと努力をすることが必要であり、モチベーション維持のために志望校を決定してから勉強することがとても大切と言えます。
効率的で無駄のない勉強ができるようになる
前述したように獣医学部の数は少ないですが、獣医学部は人気の高い学部なため、1つ1つの大学にとても多くの受験生が出願します。
しかしその中から合格を勝ち取るのは上位数パーセントの受験生だけです。
また獣医学部がある大学では、それぞれ試験科目や試験の問題傾向が異なり問題の難易度も様々です。
そのため獣医学部受験では志望校の試験科目や出題傾向に合った勉強をして、本番でより良い点数を取る必要があります。
志望校や受験校を先に決めておくことでその大学に特化した対策ができるため、限りある時間の中で効率的に勉強ができるようになります。
このような点でも、志望校選びは大切だと言えますね。
志望校の選び方
ここまでの説明で、志望校を早めに選ぶことの重要性については理解できたと思います。では実際に志望校を決める際に、どのような点に注目して選べばいいのでしょうか?志望校を選ぶ際に重要視するべきポイントには以下のようなものが挙げられます。
・自分のやりたいことや将来像に近いか
・設備や環境
・学費や受験料
・受験科目や出題傾向
ここからは、これらのポイントについてさらに詳しく説明していきます。これから志望校を決定する人や、なんとなく志望校を選んでしまった人はぜひ参考にしてくださいね。
自分のやりたいことや将来像に近いか
前述した通り、獣医学部では大学ごとに特徴があります。そのため自分の獣医師としての将来像が決まっている人は、それに近い大学を選ぶのが良いでしょう。
例えば国立大学は研究や行政系に強く、私立大学は小動物の臨床に強いという傾向があります。また郊外にある大学の方が、都心の大学に比べて大動物や産業動物に強い傾向があります。
上記のように、将来の獣医師像が決まっている人は、自分の興味のある分野に強いかどうかに注目するといいでしょう。
設備や環境
大学ごとの設備や環境にも様々な違いがあります。前項目の内容に近いですが、自分が特に力を入れて勉強したい分野に関しての環境が良いことが大切です。
例えば私立大学では臨床実習用の最新器材が備わっている傾向にあり、臨床獣医師になりたい人には向いていると言えるでしょう。また地方大学は広大な敷地があるため、牧場研修や大動物の実習に関しての環境は整っています。
このように、大学ごとの設備や環境を調べてみることも大切ですね。
学費や受験料
前述のようにやりたいことがあるかどうかで大学を選ぶのはもちろん大切ですが、受験料や入学後の学費についても志望校決定の際の大きなポイントになるでしょう。
国立大学の学費は、どの大学も年間約54万円です。一方私立大学の学費は各大学により異なりますが、年間200万円以上かかります。また、私立大学は受験料も一校あたり3万円程度かかります。
上記のように、費用面では国公立大学か私立大学かによって大きく異なります。そのため費用に関することは志望校決定の際のポイントとして、前もって調べておく必要がありますね。
受験科目や出題傾向
各大学の受験科目や出題傾向を参考にして、志望校を選ぶのも一つの手と言えます。二次試験が自分の得意科目だけで受験できたり、試験の出題傾向が自分に合うことは、獣医学部受験において大きな強みになります。
また中には共通テストの点数だけで合否が決まる試験形式や、外部の英語資格の点数によって英語の試験が免除になるケースもあります。
上記のように、自分の得意科目や所有する資格を有効活用するのも良いですね。各大学ごとに様々な形式があるため、ぜひ調べてみてくださいね。
志望校選びに悩まれている受験生へ
志望校診断サイトの作成にあたり現役獣医学生のベレクトの講師約40名全てから下記のような内容をヒアリングしました。(一部抜粋します。)
- 暖かい・寒い・平均的な気温どれか。
- ポリクリ(動物病院を回る病院実習)の期間はどれくらいか(大学によってポリクリの期間は大きく異なります。)
- 卒業論文製作にどれくらい力を入れているか。
- 動物(生体)を用いた実習の行われ方(実習の行い方も大学によって大きく異なります。)
- 野生動物の研究室はあるか(野生動物の研究室を備えている獣医学部の中でも大学は貴重です。)
- 都会か田舎か中間ぐらいか。
- 大学の学生の雰囲気はどのような感じか
- 学費
などです。
全獣医学部のHPを確認し、これら内容を判断することは大変難しいです。
あくまで上記の内容を総合的に判断し、あなたに合った獣医学部が3大学選ばれるだけですが、やってみる価値は大いにあります!
情報を集めて早めに志望校を決定しよう!
今回の記事では、志望校選びの重要性とその方法について説明してきました。志望校を決めて勉強することでモチベーション維持につながり、効率的に勉強できるようになります。
また志望校は入学後に後悔しないためにも、自分が特に勉強したい分野や費用面などを総合的に考えて決定することが重要です。
受験生の皆さんは、できるだけ早いうちから情報を集めて志望校を選び、本番までの期間を有意義に過ごしてくださいね。
現役獣医学生に
\ 受験相談できる /
\ 毎月先着10名限定 /
※塾の方針として、無理な勧誘は一切行いません。