こんにちは、獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
2026年度から、日本獣医生命科学大学の入試制度にいくつかの変更が加わります。
今回の主な変更点は、「基礎学力検査の理科出題範囲の拡大」「一般選抜での数学B新単元追加」「一般選抜(第Ⅱ期)での理科選択肢の拡充」などです。
この記事では、それぞれの変更内容について詳しく解説していきます。
- 【学校推薦型・特別選抜】理科の出題範囲が拡大
- 【一般選抜】数学Bに「統計的な推測」が追加
- 【一般選抜(第Ⅱ期)】理科に「総合」が選択科目として追加
- 学費も改定予定
【学校推薦型選抜・特別選抜】「基礎学力検査」で理科の出題範囲が拡大
推薦型・特別選抜における基礎学力検査の理科では、これまで「生物基礎・化学基礎」が出題範囲でした。
しかし2026年度入試からは、理科の範囲が拡大され、「生物基礎・生物」または「化学基礎・化学」のいずれかを選択する形式に変更されます。
基礎レベルだけでなく、より専門的な内容まで問われることになるため、しっかりとした対策が必要です。
年度 | 出題範囲 |
---|---|
2025年度まで | 生物基礎・化学基礎 |
2026年度から | 生物基礎・生物 または 化学基礎・化学 |
変更による予想(影響・対策)
予想されること
- 「生物基礎」「化学基礎」だけでなく、「生物」または「化学」の標準・発展的な内容も出題されるため、難易度が上がる可能性がある
- 特に「生物基礎・生物」「化学基礎・化学」の両方を満遍なく学ぶのではなく、どちらかをしっかり選択し、深く対策する必要が出てくる
- 高校2年生のうちに「生物」「化学」の内容に手をつけておく受験生が有利になるかも
対策ポイント
- 早めに「どちらを選択するか」を決め、基礎+発展内容まで押さえておく
- 「センター試験・共通テスト」レベルだけでなく、私大標準レベルまでの問題にも取り組む意識を持つ
【一般選抜】数学Bに「統計的な推測」が追加
一般選抜では、数学Bの出題範囲に新たに「統計的な推測」が加わります。
従来は出題対象外だったこの単元が追加されることで、問題の傾向や対策にも変化が予想されます。
特にデータ分析や確率に関する理解を深めておくことが、合格へのカギとなるでしょう。
年度 | 出題範囲 |
---|---|
2025年度まで | 数列、ベクトル |
2026年度から | 数列、ベクトル、統計的な推測 |
変更による予想(影響・対策)
予想されること
- 「統計的な推測」は新課程対応のため、出題傾向が読みにくい初年度になる
- データの分析・確率分布・推測の手法など、計算だけでなく考察力を問う問題が増える可能性がある
- 数列・ベクトルと比べ、比較的新しい領域なので、学校や予備校の教材対応が遅れるリスクもある
対策ポイント
- 文部科学省の「新学習指導要領」や共通テストの例題を参考に、早めに統計分野の基礎理解を固める
- 公式を覚えるだけでなく、「どう使うか」までイメージできる練習を重ねる
(2)統計的な推測
統計的な推測について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア)標本調査の考え方について理解を深めること。
(イ)確率変数と確率分布について理解すること。
(ウ)二項分布と正規分布の性質や特徴について理解すること。
(エ)正規分布を用いた区間推定及び仮説検定の方法を理解すること。イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア)確率分布や標本分布の特徴を,確率変数の平均,分散,標準偏差などを用いて考察すること。
(イ)目的に応じて標本調査を設計し,収集したデータを基にコンピュータなどの情報機器を用いて処理するなどして,母集団の特徴や傾向を推測し判断するとともに,標本調査の方法や結果を批判的に考察すること。
【一般選抜(第Ⅱ期)】理科に「総合」が選択科目として追加
第Ⅱ期一般選抜では、これまで理科の選択肢が限定されていましたが、2026年度入試からは「総合」という新たな科目が加わります。
この変更により、受験生の選択肢が広がる一方で、科目選びに戦略性も求められるようになります。
年度 | 出題範囲 |
---|---|
2025年度まで | 物理・化学・生物 |
2026年度から | 物理・化学・生物・総合 |
変更による予想(影響・対策)
予想されること
- 「総合」という新科目は、生物・化学・物理を横断的に扱う問題が出る可能性が高い(複合問題、思考問題中心)
- 基礎力だけでは対応が難しく、各分野のつながりや応用力を問う出題が想定される
- 特定の科目だけ得意な受験生にとっては不利になるリスクもある(幅広い知識が求められる)
対策ポイント
- 生物・化学・物理それぞれの基礎事項を広く押さえ、分野をまたぐ問題にも慣れておく
- 「なぜこうなるのか」という理解重視の学習スタイルにシフトする
まとめ
日本獣医生命科学大学の2026年度入試は、内容の拡大や新単元追加といった「学力面での変化」が中心です。
受験を検討している方は、変更点を正確に理解したうえで、早めに対策を始めることをおすすめします。
最新情報については、必ず日本獣医生命科学大学の公式サイトでも確認してください。
参考資料
2026年度からは学費の改定も発表されています。
具体的な金額などは公式サイトで確認が必要ですが、入学金や授業料に変更がある可能性があります。
志望を考えている方は、入試制度だけでなく、学費面についても最新情報をチェックしておきましょう。