今回は、獣医学部のCBT試験に落ちたらどうなるのか解説していきます。
獣医師資格の仮免許とも言えるCBT/OSCEですが、基本的に合格する試験です。一方で、万が一落ちた場合どうなるのでしょうか?
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獣医学部のCBT試験とは
獣医学部のCBTとは、簡単にいうと獣医師免許の仮免許です。
CBT(学科テスト)とOSCE(技能テスト)をあわせて実施し、どちらも合格することで臨床参加型実習(CBT)に参加することができます。
CBTは卒業に必須ですので、CBTに不合格=留年となります。
また、獣医師国家試験と違い、CBT試験は各大学ごとに裁量権がかなり委ねられており、受験次期が異なります(問題プールは同じです)
不安な方は多いと思います。今回は獣医学部のCBT試験の合格率についてまとめましたので、獣医学生の皆さんは今一度確認してみてください。
獣医学部のCBT試験の出題範囲
CBT試験の問題は、全獣医大学の先生が問題を作成し、問題作成委員会が、プレテストや体験受験などを踏まえて問題を抽出するという形で生成されます。
問題プールが共通なだけで、どの問題が出るかはランダムです。PCで受験する形になります。
出題範囲は下記の通りです。
導入・基礎獣医学 | 病態獣医学 | 応用獣医学 | 臨床獣医学 |
---|---|---|---|
100問 | 100問 | 40問 | 60問 |
範囲は1~4年で習った科目から出題されます。
解剖や生理などの基礎科目から100問、寄生虫病学、微生物学などの病態獣医学から100問、衛生学など応用科目から40問、さらには外科、内科などの臨床科目から60問、計300問となっております。
獣医学部のCBT試験の合格基準
得点率60%で合格となります。
過去問の受験
獣医学部CBTの過去問題はありませんが、体験受験はNPO法人の『獣医学教育支援機構』のサイトから受けることができます。
体験版は40問で、問題は、ストックされているデータベースから、ランダムに40問出ている仕組みになっています。解答は送られないので、明らかにわからない問題はスクショをとってあとで確認するといいでしょう。
獣医CBT/OSCEの合格率
結論、ほぼ全員合格するとお考えいただいて構いません。
受験者数 | 到達者数 | 到達率 | |
---|---|---|---|
本試験 | 1,105人 | 1,086人 | 98.3% |
追試験 | 20人 | 14人 | 70% |
計 | 1,106人 | 1,100人 | 99.5% |
獣医学部のCBT試験に落ちたらどうなる?
基本的にほぼ全員が合格するCBT試験ですが、もし不合格だった場合はどうなるのでしょうか?
進級できない
まず、進級ができなくなります。というのも、CBT・OSCEはその後の病院実習(ポリクリ)をするための試験になるため、ポリクリを履修できない=留年するという意味です。
また、研究室で臨床を選んでいる方も影響がある可能性が高いです。
次年度に再度受験する形になります。結構重いですよね。
追試験があります
上記の合格率の表にもありますが、基本的に追試験があります。
大学としても、CBT/OSCEで留年などしてほしくないわけです。本試験で落ちた場合も追試験で合格しましょう。
そもそもなぜCBT/OSCEに落ちるのか
CBTはシンプルに対策不足です。
OSCEは、臨床実技試験です。基本的に下記4つに分かれています。
- 医療面接(8分〉…模擬クライアントとぬいぐるみで実施する。
- 伴侶動物身体検査(5分〉…体温測定・体重測定・リンパ節の触診などを実施する。
- 産業動物身体検査(5分)…牛の模型相手に頭絡をつけて、適切な結び方で柱に結びつけたり、体温測る。
- 外科実技(縫合 or 手術用ガウン着用)(5分)…縫合もしくは手術用ガウン着用を行う。
4が最もヒヤリとしますが、私の大学ではOSCEに落ちた人を見たことがありません。
まとめ
今回は、CBT/OSCEに落ちたらどうなるのかについて解説しました。
不安に感じますが、しっかり対策すれば難なく通過できます。皆さんの参考になれば幸いです。
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