こんにちは!獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
今回の記事では山口大学共同獣医学部に在籍していて、ベレクトでメンター(講師)をしている私が山口大学でのカリキュラムについて個人の意見も交えながら紹介させていただきます!
本記事を読むだけで6年間の獣医学部の学生生活でどのような学びをしているのかについて入学前から想像を膨らませられると思います。
- EAEVE認可とは?そもそもEAEVEとは?
- 山口大学共同獣医学部での6年間の学び・カリキュラム
またベレクト公式LINEからは
- 大学生活に関する質問
- 受験生時代の実際の対策・おすすめ参考書
- 志望大学に関するご相談
等を承っております。
ベレクトには60名ほどの全国の獣医学生講師が在籍していて、獣医学部に関する情報は万全ですのでお気軽にご相談ください。
山口大学共同獣医学部EAEVE認可について
はじめに山口大学が取得しているEAEVE認証についてお話しさせていただきます。
山口大学獣医学部の魅力といったらやっぱりこれ、EAEVE国際認証です。
EAEVEってなんぞや?と思われる方もいるかと思いますので説明しますね。
EAEVE(European Association of Establishments for Veterinary Education):ヨーロッパ獣医学教育機関協会
という獣医の組織がヨーロッパにあります。
この組織の目的は、獣医師に向けたプログラム(=獣医学部のカリキュラム)の高水準での標準化です。
つまり、獣医師になるための知識・技術教育を、高い質で提供する施設を普及させることが目的の組織という風に捉えてOKです。
ここから認証を受けているということは、山口大学共同獣医学部がこの水準を満たしたレベルの高い授業・実習を提供できている、とヨーロッパから認められたことを示しています。
この認証をとっているのは現在山口大学・鹿児島大学・北海道大学・帯広畜産大学の4大学だけです。
(2022年時点)
この4大学は獣医学教育の前線を今も走り続けています。
現役生の私からも、この認証を受けているだけあって、授業・実習の充実さは伊達じゃないなと感じます。
というのも実習や、講義にやってくる外部講師の本気度が一味違うと分かるからです。
実習では
- 本物の病原体を目の前にした実習
- 現地(農場や職場などでの)実習
などが数多く組み入れられていて、授業での知識を噛み締めながら、緊張感を持って実習を進めることができます。
また、集中講義などで外部の講師として来訪する先生方は、専門性が非常に高く、獣医学界で権威のある方達ばかりです。
学生側から評価しても、それだけ獣医学教育に力を入れているのがわかるカリキュラム内容になっているのです。
また、このEAEVEが重要視している項目の一つが
「Day One Skill」
と呼ばれるものです。これは、
獣医師となった1日目でも十分に働ける、知識と技術
という意味です。
こう聞くだけでも、とても役に立つスキルですよね。
Day One Skillを身につけるための参加型臨床実習(後述)と考えると、カリキュラムの内容にも整合性を感じます。
このように、EAEVEの認証を取っているかどうかは獣医学教育を受ける上でかなり重要な項目になります。
私は、このEAEVE認証を受けた大学に在籍している強みを活かして、在学中に臨床獣医師のイロハを身につけ、獣医業界でいち早く活躍することを目標としています。
大学での生活:授業編
次に6年間の授業についてお話していきます!
1-2年
入学してからの授業で最も多いのは、
- 共通教育科目
- 基礎教育科目
という科目たちです。
獣医っぽい内容はまだ殆ど扱いません。
共通教育科目:山口大学自体が目標とする学生像、を目指して大学本部の意向に沿って組まれたカリキュラムになります。ここでは獣医学部生だけでなく、その他全学部の学生が入り混じって講義を受けます。
この科目は、獣医師として大事なことではなく、社会人として大事なことを学ぶ場と捉えていただいて良いと思います。
しかし、ここでの学習内容が獣医学の知識につながることもあるので(経験談)、1つ1つの科目に好奇心を持って取り組んでいくのがオススメです。
基礎教育科目:ここでもまだ獣医っぽくはなくて、どちらかというと高校理科のより詳しい内容を習います。
化学・生物・物理の各科目で、高校では明かされなかった詳細な内容が次々と出てきます。
理科が好きな人にとっては、高校時代の謎が解明される感覚を味わうことができ、割と楽しい教科になると思います。
ただ、生物選択の方は物理が、物理選択の方は生物がかなり難しいです。
単位が取れるように頑張りましょう。
1年生の後半-4年
特に2年生から始まってくるのが専門教育科目、
3年生後半あたりから始まるのが臨床応用科目になります。
4年生までで全ての授業が終了し、CBT・OSCEといった共用試験を経て、「Student Doctor」という、いわゆる仮免許の称号を得ることができます。
専門教育科目:いよいよ獣医学部っぽい勉強が始まります。
動物の解剖学・薬理学・病理学や、ヒト社会もひっくるめた公衆衛生学・微生物学e.t.c.盛りだくさんの内容を、将来のために全て覚えていかなければなりません。
とても大変ですが、ここでの知識が後述の臨床応用科目にもボディーブローのように活きてきます。
臨床応用科目:先述の専門科目はいわゆる「動物の正常と異常の違いを知ること」が目的でした。
対して獣医師は何をする仕事でしょうか?…
そうです、獣医師は「動物の異常な部分を見つけて治療すること」が基本事項です。
この科目では、このような「異常な状態をどのようにして見つけ、どのように治療するか」を学ぶ時間になります。
ペットの獣医師を目指す方はこの科目が一番覚えるべき内容であり、勉強が一番楽しくなる内容になります。
それまでの共通・基礎・専門科目での勉強を怠らないように知識を積み重ねておきましょう。
- CBT・OSCE:獣医学共用試験
- CBT-4年間の授業内容を全て網羅したテスト
- OSCE-5年生以降に、実際の診療に参加できるかどうかの技術的実力を試す診療演習
のことです。
これらに合格して初めて5年生からの参加型臨床実習に出ることができます。
5-6年
ついに獣医師の前段階です。
- 参加型臨床実習
- 卒業論文制作
- ラスボスの獣医師国家試験
が待っています。
参加型臨床実習:ここが臨床獣医師を目指す人にとっては技術を身につける大きなチャンスになると言ってもいいでしょう。
- 山口大学にある動物医療センターで小動物の診療
- 山口県の緑豊かな一面を存分に活かした産業動物診療
- 動物の病態を事細かに調査する病理解剖
など、4年生までで習った全ての知識を総動員してこの実習に臨みます。
この期間が1年間あり、知識・技術を自分のものにしていく期間としては十分なものになると思います。
卒業論文制作:4年生から本格的に配属されるそれぞれの研究室でのテーマに沿って、約3年間かけて、獣医学において未知の事象に対する実験・研究を行なったのち、卒業論文を作成・発表します。
研究者を目指す人たちにとっては、自身のライフワークの前研究をここで築き上げることができたりもするようです。
獣医師国家試験:いよいよです。説明は必要ないでしょう。山口大学では毎年90%以上の合格者を出しており、合格者100%の年もしばしばあります。
全員がライバルである大学受験までとは違い、同学年全員で協力して突破する試験です。
まとめ
以上が山口大学共同獣医学部での6年間の学びとなります。
イメージが湧きましたでしょうか。
本記事が努力されている受験生の参考になれば幸いです!
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