こんにちは、獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
今回の記事では、北海道大学共同獣医学部の2次試験(前期)でオススメの参考書を紹介します。
北海道大学の2次試験の科目は
- 英語
- 数学
- 理科2科目(化学、生物、物理、の3つから2科目選択)
になります。
オススメする参考書が、なぜ良いのかを2次試験の傾向などの観点から述べさせていただきます。
※理科において、選択されることが多い「物理」以外の科目の参考書をまとめています。
北海道大学を受ける受験生はもちろんのこと、受けない受験生もどんな参考書があるのか、読んで参考にしてみてください。
北海道大学獣医学部入試の出題傾向からみるオススメ参考書
英語
出題傾向
- 大問1と2:一般的な長文読解
- 大問3:英作文ありの長文読解
- 大問4:英文法や英単語の学習度を計る会話文穴埋め問題
北大の英語はほぼ長文!
大問4の攻略が、周りと差をつけられる近道!
実は、北海道大学の英語の難易度は高くありません。共通テスト英語のリーディングを9割とれる人は、大問1、2をほぼ満点とることが可能だと考えます。
大問3も英作文があるとはいえ、長文読解の要素が強いです。また、問題文をそのまま写すことが禁止されている点で、言い換え表現を多く学ぶ必要があり、英単語・英熟語の知識がとても重要になってきます。
大問4では、長文(大体会話形式)を読み、与えられた選択肢からその長文の要約文の穴埋めをするという形式で、文法力、語彙力が正答率を高めるカギとなります。
選択肢の語句自体はそれほど難しくないですが、適切な語句を選ぶのは必ずしも容易ではないです。この大問4を素早く解き、大問3の自由英作文に時間をかけることで、他の受験生と大きな差をつけることができるでしょう。
オススメ参考書
竹岡広信の英作文が面白いほどかける本には英作文や和文英訳で使えるフレーズがまとめられています。
2次試験の英作文は伝える内容よりも、ミスをしないことが求められます。北海道大学の英語を対策していると、読む頻度ばかり高くなるので、この問題集で演習する機会を取ってください。
また様々な言い換え表現も学べるため、これ一冊で大問3の対策をすべて行うことができます。
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁と北大の英語15カ年は、大問3、4への対策として有効なものです。
鉄壁には、英単語の実際の使い方や英単語のイメージ、同じような意味を持つ単語がまとめられているので大問4の選択肢の単語をさばきやすくなります。
北大の英語15カ年については、大問4に慣れたり、どのように解いていくか対策を考え、実行してみるには十分な問題量です。
また、速読力と精読力においては、どの参考書を用いても良いので、できるだけ毎日長文に触れることで速読力、精読力を鍛えることができます。
速読力、精読力、語彙力がとても重要!!
数学
出題傾向
- 大問5つ構成
- 難易度は標準~やや難しい
- どの数学の範囲も出題されうる
近年数学の難化傾向がありましたが、2024年は大幅に易化したことから、今後の北大入試数学の難易度は予測しずらいです。
しかし、北大数学は難化傾向にあった2022年、2023年も各大問の(1)(2)は標準的な難易度であったことから、標準的な問題を如何に落とさないかが重要になります。
オススメ参考書
青チャートは、基礎から入試まで対策できる問題が網羅されている参考書です。この参考書で解法暗記を完璧にできれば、入試によく出る典型問題は難なく解けるようになります。
次に、1対1対応の演習ですが、この参考書の特徴は典型問題や融合問題を可能な限り少ない問題数で網羅している点です。
多くの参考書を使うのではなく、一つの参考書を完璧にすることが大事です。
この参考書は問題数が少ないため周回に適しています。解説や解法の種類が豊富で、問題を解くうえで重要な考え方がまとめられているので、一つの問題を多面的に考える力を習得することができます。
北大数学では分野融合型の出題が多いので、これらの参考書を用いて基礎を固めたのちに融合問題を対策することで他の受験生に差をつけることができるでしょう!
まずは基礎固め!次に融合問題の対策で他の受験生と差をつけよう!
化学
出題傾向
- 理論化学、有機化学、無機化学が大体同じ問題量で出題される
- 難易度は標準
- 知識がないと解けない問題も存在する
化学のどの範囲からも同じ量ずつ出題されるので、ヤマを張るような勉強はやめましょう。
また、面倒な計算を要求してくるので、正確な計算を普段から意識して行う必要があります。
オススメ参考書
原点からの化学シリーズは、高校化学をわかりやすく、かつ若干大学化学に踏み込んだ観点からまとめています。
化学は少し大学内容に入った方が分かりやすいです(理論化学は特に)。この本はそれを見事に実現しています。
化学重要問題集は基礎・標準から難関大学入試問題まで幅広い難易度の問題が載っています。北大化学の大部分は標準的な難易度の問題が多いので、この参考書で計算問題、知識問題などを対策しましょう。
北大の問題の多くは、重要問題集の難易度で十分ですが、珍しい問題や知識を聞かれうるので、化学を得点源にしたい方は化学の新演習をやることを勧めます。
しかし、全ての単元を解くのではなく、苦手分野の追加演習、特に演習量が必要な有機の構造決定の演習を増やすなど、目的を明確にして使うと良いでしょう。
そもそも、入試問題は教科書をもとに作成されるので、知識問題対策は、教科書をしっかりと読み込んで語句の理解・暗記を完璧にすることが重要です。
生物
出題傾向
- 生物用語が多く聞かれることない
- 記述問題は典型問題がやや多い
- 考察問題が多い
生物の問題は、「用語を問う問題→典型的な内容を問う記述問題または選択問題→考察問題」の流れが多いです。
考察問題は得点できる方が勿論いいですが、典型問題や用語問題を落とすほうが致命的になりやすいので、基本的な生物知識はしっかり頭に入れておきましょう。
オススメ参考書
大森徹の最強講義126講は、高校生物の内容の深すぎず、また浅くもない、丁度よい程度の知識が載っており、その上図を用いた説明がされており、流れをとても理解しやすいです。
大森徹の最強問題集159問は、考察問題への対策問題集になります。
どう考えればいいか、どうアプローチするかなどの思考プロセスが身につくはずです。また、記述問題などは採点基準が明確に示されているため、記述ミスによる失点も防げます。
この2冊の参考書は著者が同じで対応しており、わからなかった問題は大森徹の最強講義126講に戻って知識の再確認を行うことで知識のインプットとアウトプットを効率よく行うことができ、知識の定着率を高めることができます。
※2024年10月18日現在、大森徹の最強問題集159問の新課程は未発売
物理
参考記事▼
おわりに
以上が北海道大学の英語、数学、化学、生物のオススメ参考書です。
ベレクトでは、このほかにも北海道大学以外の大学の獣医学部へのオススメ参考書もまとめているので、興味を持っていただけたらそちらもご覧ください。
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「獣医学生ってどんな感じ?」「受験勉強はどういうふうに進めたらいいの?」など些細なことでも回答致しますのでぜひご活用ください。
本記事が多くの受験生の参考になり、合格への一歩を手助けできれば幸いです。この記事を読む皆様により良い未来が訪れることを切に願います。
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