ベレクトNEXTの上井です。
今回は、獣医師国家試験の合格率に迫っていきます。
ここ5年の合格率をみてみると、令和3年年度(80.3%)から令和4年(69.9%)で10%近く低下しています。
この低下の原因は、必須試験の難化が考えられます。
今年も令和4年から低下したまま71.9%という結果でした。
次の試験を受験される方は、過去の推移からしっかりと戦略を立てていきましょう。
獣医師国家試験の配点/合格基準
一問一点となっております。
合格基準は下記2つの条件を満たすことです。
合格基準 | 合計得点 | |
---|---|---|
必須問題 | 7割以上の得点 →35点以上 | 50点 |
学説A〜実地D | 6割以上の得点 →168点以上 | 280点 |
獣医師国家試験の日程
毎年2月に2日間に分けて実施する。
獣医師国家試験の実施場所
北海道、東京、福岡の3つの試験地で実施する(自分の受験地は選択可能)
獣医師国家試験の合格率
年度 | 令和6 | 令和5 | 令和4 | 令和3 | 令和2 | 令和1 | 平成30 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 71.9% | 72.7% | 69.9% | 80.3% | 83.2% | 86.5% | 82.6% |
新卒 | 83.8% | 84.4% | 81.1% | 88.6% | 92.1% | 94.2% | 91.7% |
既卒 | 40.6% | 39.4% | 27.7% | 42.0% | 37.6% | 48.0% | 26.0% |
獣医師国家試験の受験者数は新卒は約1,000人、既卒が約400人です。
獣医師国家試験の合格率の推移から分かること
令和1年度から毎年低下していますが、令和4年に関しては10ポイント以上低下し、69.9%となりました。
この数字は全国の獣医学生に衝撃を与えました。筆者はちょうどこの年を受験いたしましたので、なぜここまで合格率が下がったのかなんとなくわかります。
原因は「必須試験の難化」かと思います。
令和4年度国家試験では、必須問題が例年と比較して難化しました。
必須問題は、15問以上失点すると落ちますので、取るべき問題がうろ覚えだったり、凡ミスをしたりすると、その1問の差で落ちてしまいます。
直近2年では、合格率が微増しています。
合格率からみる、令和5年獣医師国家試験はどうなるのか
では、令和5年の獣医師国家試験はどうなるのか予想していきましょう。
まずおそらくですが、今年は合格率は上がるでしょう。理由としては、「受験者の意識が上がるから」です。
これまでは、国家試験=基本的に全員受かる試験 という認識でしたが、新卒81%の合格率でこの認識は砕け散りました。(1000人のうち190人が落ちている)
今まで以上に対策を固めてくる受験者が多いはずです。
また、試験の傾向としては、必須試験はまず間違えなく易化するのではないかと思います。令和4年試験は、試験後も意見が分かれるような微妙な問題も出題されました。
令和5年は、より基礎的な内容を問う従来の必須問題に変わると思います。
一方で、今年は岡山理科大学の一期生が卒業する年でもあります。人数も多いため、彼らの合格率は全体にも大きく影響すると考えられます。
獣医師国家試験の対策
基本的に例年どおりかと思います。
対策方法についても記事を書いたので、是非御覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
皆さんご不安に感じると思いますが、是非この記事を参考に地に足をつけて歩んでいってくださいね!
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