令和8年3月3日、獣医師国家試験の出題基準が改定されました。
こちらは、令和8年度に実施する第78回獣医師国家試験から適用されます。
実は今回の出題基準の改訂は、過去10年で最大級の激変と言っても過言ではありません。
これまでの過去問の知識だけを頼りにしていると、当日「聞いたこともない用語」に足元をすくわれる危険があります。
また、出題基準の改定は今回からですが、既に出題されているのでは?というものが多くございます。
まだ出題されていないことにフォーカスして勉強していく必要があります。
そこで今回は、新基準の重要ポイントを「合格のために今すぐ上書きすべき3つの柱」としてまとめました。
用語のアップデートに注意!
ご存じかもしれませんが、一番の衝撃は遺伝学の「優性・劣性」が、文部科学省の方針に合わせて、「顕性(けんせい)・潜性(せんせい)」へと完全に刷新されたことです。
試験本番で潜性遺伝という言葉を見てパニックにならないよう、今のうちに頭を切り替えておきましょう。
また、微生物の分類もゲノム構造に基づいた最新の体系にアップデートされています。
特に腸内細菌目や寄生虫のSARなど、新しい分類表で覚え直す必要があります。
臨床・衛生は最新トレンドが合否を分ける
臨床分野では、長年使われてきたIBDという名称が消え、「慢性腸症」へと変更されました。
さらに、現場で当たり前となったリアルタイムPCRや血液ガス検査が明文化されたため、原理や数値の解釈まで深く問われる可能性が高まっています。
感染症では、COVID-19やSFTS、MERSといった近年の重要疾患がリスト入りしています。
これらが「感染症法の何類か」といった法規との関連付けは、もはや必須の対策です。
「環境行政の法規」の激増
公衆衛生・環境分野では、地球温暖化対策推進法やマイクロプラスチック、カーボンニュートラルといった、現代社会を象徴する項目が大量に追加されました。
特に環境関連の法律は23個も増えていますが、すべてを深追いするのは禁物です。
まずは生物多様性基本法や化管法(PRTR制度)など、獣医師の業務に関わりが深いものから優先順位をつけて攻略しましょう。
まとめ:改訂点を読み解くことが合格への鍵
今回の改訂は、まさに「今、社会が獣医師に求めている役割」そのものです。
この変更点を逆手に取って、「ここが出るぞ」という出題者からのメッセージとして活用することが、第78回獣医師国家試験のキーポイントになります。



