獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
いきなりですが、
獣医学部の50%は浪人を経験しています。
麻布大学…46%
参照:2023年麻布大学入学試験要項
山口大学…54%
参照:山口大学令和5年度 現役・浪人別入学者数等一覧表(総括)
この数値を見て驚かれた方もいるのではないでしょうか。
大学や年度によっては学年の6割ほどの学生が浪人生ということもごく普通にあります。
獣医学部は医学部に次ぐ難関学部です。
今回は獣医学部受験の難易度や合格のための勉強方法について解説していきます!
獣医学部受験の難易度を解説
単刀直入にいうと、獣医学部受験は他の学部に比べて非常に難しいです。
先述したとおり、獣医学部受験は医学部受験に次ぐまたは並ぶ最難関入試となっています。
また、「医学部だけでは比較が難しい」という方もいらっしゃると思うので他の大学を例に挙げさせて頂くと、国公立獣医学部の難易度は大阪大学や東北大学、九州大学のような旧帝大学と匹敵またはそれ以上の難易度となっています。
(一部抜粋)旧帝大学の偏差値 と獣医学部の偏差値比較
旧帝大学(偏差値) | 獣医大学(偏差値) |
---|---|
大阪大学 理学部 化学科(60.0) | 北海道大学 獣医(65.0) |
東北大学 薬学部(60.0) | 山口大学 獣医(62.5) |
九州大学 文学部(57.5) | 鹿児島大学 獣医(60.0) |
鹿児島大学の共同獣医学部は国公立獣医学部の中では、偏差値は一番低い大学となっています。
そんな鹿児島大学の共同獣医学部でも偏差値60は下回りませんし、旧帝の偏差値と遜色はありません。
まずは獣医学部の偏差値は高く難関であるという事実を受け止めましょう。
獣医学部受験が他学部に比べて難しい理由
- 募集定員が非常に少ない
- 獣医受験の情報不足
- 共通テストで旧帝大レベルの高得点が必須
募集定員が非常に少ない
獣医学部の難しさの最も大きな理由としては、募集定員の少なさも挙げられます。
国公立大学は各大学の募集定員が30名、私立の募集定員が100名前後と医療系の学部としては非常に少なくなっています。
また大学の数も全国に17校と少なく、単純に計算して全国で1000人前後しか獣医学部には入ることができません。
では、医学部医学科は全国で1学年1万人なので大きな違いがあることがわかります。
獣医学部の定員は本当に少ないですよね。
そのため人気大学には志望者が集中し、倍率は約4〜7倍と非常に高くなります。
募集定員の少なさが獣医学部合格の非常に高い壁となっています。
獣医受験の情報不足
ここまで人数が少ないと
- 同じ志を持つ友人
- アドバイス出来る先生
- 合格経験がある先輩
全てが不足します。
実際、あなたの周りに「獣医学部入試くわしいよ!」って方はいますか?
私の周りで獣医学部を受験する人は誰一人いませんでした。
医学科は合格人数も多く志望者は多くいて、情報の収集は比較的容易ですが、獣医学部の受験情報は非常に限られていて不足しています。
実際、獣医学生60人を対象にしたアンケート調査では、8割の人が受験期に情報不足を実感したと回答しています。
ベレクトは獣医学生講師50名以上在籍しており、獣医学部志望の受験生に指導をしていますが、それはひとえに情報の面で苦労してほしくないからなのです。
共通テストで旧帝大レベルの高得点が必須
このように非常に倍率の高い獣医学部では、当然競争を勝ち抜いて合格するためには高い得点率が必要となります。
(抜粋)国公立獣医学部のボーダー得点率(2023年ver)
大学名 | 共通テストボーダー得点率 |
---|---|
北海道大学 獣医 | 85.0% |
東京農工大学 獣医 | 80.0% |
岩手大学 獣医 | 75.0% |
参考|東京農工大学 偏差値(国立大学法人 東京農工大学大学)
参考|岩手大学 偏差値(国立大学法人 岩手大学)
これはあくまで「ボーダー得点率」で
確実に合格するためには上記得点の+2~3%とる必要があります。
この得点率は日本の大学全体でも非常に高く、九州大学や北海道大学といった旧帝大と同じくらいです。
これまでの偏差値×倍率×得点率の話しを総括すると、
「倍率がとても高い旧帝大でトップ30に入る」ぐらいが獣医学部の合格難易度となります。
*獣医学部の定員は30名未満のため
このように考えると、獣医学部への入学の難しさがイメージしやすいのではないでしょうか。
また、獣医学部は2次試験の問題が非常に簡単かつ配点が低いことも特徴で、
合格者のほとんどが8~9割近く得点しています。
これらのことから総合して考えると、獣医大学は
共通テスト+2次試験双方で8割近い得点をとる必要があることが分かります。
- 獣医学部の偏差値は高い、特に国公立獣医学部は旧帝レベルである
- 募集人数が非常に少ない
- 共通テスト・2次試験ともに高得点が要求される
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超難関獣医学部に合格するための勉強法
そんな難しい獣医学部に合格するためにはどうすればいいんでしょうか?
ここからは塾長うわいが解説していきます。
私なりに検討した結果、勉強の結果は次の式でなりたちます。
それぞれ解説していきましょう。
勉強の結果=①勉強効率×②勉強の方向性×③勉強量
①勉強効率
まず大前提。
私もそうでしたが、ほとんど受験生はそもそも勉強方法が根本的に間違っています。
わかりやすいように、船に例えると上のような感じですね。
努力量を増やす前にまずは勉強の方法を見直すべきです。
一生懸命漕いだとしても、オールが棒切れだったら絶対に進まないですよね。
皆さんがまずやるべきことは、持っているもの棒きれを捨てて、オールを手に入れることです。
- 今の実力を科目別に見直す(合格レベルに達している科目は?)
- 伸ばすために必要なもの(参考書や問題集)は?
- 具体的にどう勉強を進める?
② 勉強の方向性
これはとても大切な部分ですが、結構出来ていない方も多い部分。
方向が間違っていると、成果はでますが合格が出来ません。
どういうことか、船で説明しましょう。
ゴールを見据えて勉強したほうは最も短い距離で進んでます。
見えていない方は、たくさん進んでいる(成果はでている)のに結局ゴールできていません。
受験に置き換えると、「最終的に必要な得点や能力から逆算して進めているかどうか」ということです。
そのために、「スケジュールをたてる」ことが重要です
- 志望校と受験方式を決め、必要点数を調べる
- 注力するポイントを調べる
- スケジュールに落とし込む
③ 勉強量
最後の一つ。
成果が出ない人に最も足りていないのは、残念ながら「勉強量」です。
イラストにするまでも無いかもしれませんが、一応書いてみましょう。
獣医受験の失敗例〜勉強の方向性で失敗〜
これまでの解説で獣医学部の難しさや合格するための勉強法を説明してきました。
自分には難しすぎると感じた方もいると思います。
しかし入試方式は一つではありません!!
例えばですが、偏差値は50~53ぐらいの現役生で獣医学部に入学したい!と考えている受験生がいるとします。
しかし、先述したとおり偏差値的には国立・私立どちらの獣医学部の最低ラインにも到達していません。
入試情報集めが十分でないと、偏差値や入試科目だけで考えてしまいがちですが、
入試情報をしっかりと集めるとそんな彼女でも充分合格を狙える可能性のある大学/入試方式はあります。
日本獣医生命科学大学 獣医学科 推薦入試
日獣の推薦入試は
- 小論文
- 面接
- 学科試験(数学1a、理科基礎、英語の3科目)
で合否が決まります。
日獣の学科試験の問題は範囲も狭い上に、教科書練習問題レベル~章末問題レベルで、
偏差値が50~53あれば充分得点することができます。
また国語系の科目が得意な受験生は強みで勝負をすることもできます。
ですので、偏差値に関係なく合格可能性は充分あると考えられます。
このように
知っているか・知っていないかが合否を分ける
ということは多くあります。
実際多くの受験生が情報の収集不足で合格可能性を逃しています。
まとめ
ここまで獣医学部受験の難しさ、及び、合格するための勉強方法について解説してきました。
非常に難易度が高い獣医受験ですが、まとめると大切なのは勉強効率×勉強の方向性×勉強量です。
しかし、獣医学部は募集人数が少なく、受験経験者がいないゆえに情報不足に陥りがちです。
結果的に勉強効率、勉強の方向性があやふやになったり、モチベーションが上がらず勉強量が増えない方が多くいらっしゃいます。
当塾では獣医学部受験に関する情報を発信したり、受験勉強に対する不安やお悩み相談ができる無料の個別面談も随時受け付けています。
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