獣医師国試「倫理法規」の勉強方法と大事なこと4選

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こんにちは、ベレクトNEXTです。

倫理法規は必須問題を中心に出題され、獣医師が守るべき倫理や法律に関しての問題が出題されます。

このページでは、獣医師国試「倫理法規」の勉強方法と大事なことを解説しています!

ぜひ参考にしてみてください。

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医師国家試験対策に特化したオンライン予備校「ベレクトNEXT」代表。国試対策に精通した講師陣とともに、既卒生・再受験生を中心に多数の合格者を輩出している。

倫理法規の勉強方法

獣医師国家試験に出題される法律は限られています。

担当の省庁、規定されている動物、年数などの頻出部分を中心に暗記しましょう。

倫理法規の勉強で大事なこと

  • 動物の法律→農水省
  • 人の健康に関する法律→厚労省
  • 動物愛護に関する法律→環境省

獣医倫理

  • 常識的に考えておかしい選択肢は省きましょう
    • ex)「飼い主を叱責する」、「飼い主を非難する」など
  • 診療に関しての問題は、インフォームドコンセントが行われているかを意識しましょう
    • ex)「治療内容や治療費用に関して説明を行い、理解を求める。」説明=インフォームド、理解を求める=コンセント

獣医師法と獣医療法

獣医師法

  • 第一条(獣医師の任務)
    • ①動物に関する保健衛生の向上
    • ②畜産業の発達
    • ③公衆衛生の向上
  • 獣医師免許に関する法律
  • 獣医師でなければ診療を行えない飼育動物
    • 牛、馬、めん羊、山羊、豚、犬、猫、鶏、うずら、その他政令で定める飼育動物(オウム科、カエデチョウ科、アトリ科の鳥類)
  • 診療簿
    • 記載しなければならない事項と保管期間(牛、水牛、しか、めん羊、山羊:8年間、それ以外:3年間)

獣医療法

  • 診療施設の開設、廃止する際の届出に関する法律
  • 広告に関する法律
  • 診療用放射線に関する法律(mSVまでか)

家畜に関する法律

  • 家畜伝染病予防法(動物感染症でしっかり覚えておきましょう)
    • 16条(と殺の義務)と17条(殺処分)の対象動物を合わせると腐蛆病以外の法定伝染病になります。
    • 24条(発掘の禁止):炭疽、腐蛆病→20年、その他→3年
  • 飼料の安全性の確保及び品質に関する法律
    • 対象:牛、馬、豚、めん羊、山羊、しか、鶏、うずら、みつばち、水産魚(犬猫は入らない)
  • BSEに関する法律
    • 検査対象となる牛の月齢制限が撤廃された。
  • 牛トレーサビリティ法
    • 耳標の装着を義務づけている法律。
    • 他にも、家畜人工授精や家畜共済制度に関する問題が出題されています。

公衆衛生に関する法律

  • 感染症法
    • 1~3類まで覚えましょう(ゴロは調べれば出てきます)。輸入禁止動物を覚えましょう。
  • 狂犬病予防法
    • 対象動物、登録、届出の義務、輸出入に関する義務
  • と畜場法
    • 対象動物、切迫と殺の条件、廃棄になる感染症
  • 食鳥処理法
    • 対象動物、認定小規模食鳥処理業者、廃棄になる感染症
  • 食品衛生法
    • 添加物の表示に関して確認しておきましょう

第76回試験の倫理法規について

今年の試験ではどうだったか(傾向や難易度など)

倫理法規の問題は、必須を中心に17問出題されています。

難易度は例年通りでした。

来年の予想、対策ポイントなど

法律に関しては時事的な問題も出やすいです。

2024年4月に改正されたBSEの検査対象に関して把握しておきましょう。

(変更前)

  • 特定症状を呈する牛(全月齢)
  • 48ヶ月齢以上で、歩行困難・起立不能等の症状を呈する牛
  • 96ヶ月齢以上の一般的な死亡牛

 ↓

(変更後)

  • 特定症状を呈する牛(全月齢)
  • BSEが否定できない症状を呈する牛(全月齢)

実際に出た問題を一問解いてみよう!

第76回必須問題

Q
問 6 「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)」の対象動物でないのはどれか。

1.牛 2.馬 3.豚 4.犬 5.山羊
A

解答:4

解説:法律に対象動物がある場合はしっかり覚えておきましょう。

ex)家畜伝染病予防法、狂犬病予防法、と畜場法など…

まとめ

倫理は、過去問である程度演習すれば特別な勉強は必要ないと思います。

法律に関しては、聞かれやすい数字や動物種を中心に暗記をしていきましょう。

この記事は、獣医師の鈴木先生が執筆しました。

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医国試専門オンライン予備校「ベレクトNEXT」のなかの人。講師全員が獣医師免許保有者。獣医師免許を持つ講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医国試合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。