- 帰国子女入試を実施している私立獣医学部
- 各大学事の入試要項とポイント
- 帰国生入試で合格するために必要なこと
こんにちは!
獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
本記事を読まれている受験生、またはその保護者様は「帰国子女入試(帰国生入試)」について調べられていると思います。
帰国子女入試について調べても全然情報は出てきません。
しかし、本記事では帰国子女入試に関して余すことなく解説していきます。
ベレクトでは帰国子女入試のサポートもさせていただいています。
興味があればベレクト公式LINEよりご相談ください。
また、帰国生入試に関する個別の質問も承っていますので、お気軽にご連絡ください。
帰国子女入試を実施している私立大学獣医学部
私立大学獣医学部のうち、以下の大学は帰国生入試の推薦入試を実施しています。
- 北里大学 獣医学科
※参考元:2024年度 学生募集要項(北里大学) - 日本獣医生命科学大学 獣医学科
※参考元:特別選抜 帰国生及びIB取得者(日本獣医生命科学大学) - 日本大学 獣医学科
※参考元:帰国生選抜情報(日本大学) - 麻布大学 獣医学科
※参考元:2025(令和7)年度入学試験要項(麻布大学) - 岡山理科大学 獣医学科
※参考元:入学試験要項(岡山理科大)
私立獣医学部では酪農学園大学以外で帰国子女入試を実施していることが分かります。
ここからは各大学事の入試要項と対策についてまとめていきます。
北里大学獣医学科 帰国子女入試
北里大学獣医学科の帰国子女入試は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 若干名 |
直近の合格者 | 2024年入試:1名(1/1) 2023年入試:0名(0/1) 2022年入試:0名(0/5) |
出願要件 | 日本国籍を有する者で、次のいずれかに該当する者 ・外国の高校に2年以上在学し、国内外問わず通常の12年の教育課程を2022年4月1日から2024年3月31日までに卒業(修了)した者及び卒業(修了)見込みの者 ・外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベルを保有する者で上記「1.」に準ずる者 ・国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC)の認定を受けた外国の教育施設の12年の課程を卒業(修了)又は卒業(修了)見込みであり、上記「1.」に準ずる者 ・外国の高校卒業者ではないが、中・高校を通じ数ヶ年継続して外国で教育を受け、2023年4月1日から2024年3月31日までに日本の高等学校若しくは中等教育学校を卒業見込みの者 *ここでいう外国の高校には、文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして指定または認定した在外教育施設は含めない。 |
入試科目 | 【基礎学力試験】英語・数学1A2B・理科(物理、化学、生物から1科目を選択) 【面接】 (配点非公開) 約30分の面接 【成績証明書】 |
面接は配点こそ非明記ですが、30分も個人面接試験があるため、しっかりと準備ができていないと質問に対して求めている回答やそもそも回答ができず、ネガティブな印象を与えかねません。
基本的には学力を向上させるための対策が最優先になります。
2024年入試では、合格者も1名でています!
日本大学獣医学科 帰国子女入試
日本大学獣医学科の帰国子女入試は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 若干名 |
直近の合格者 | 公表なし |
出願要件 | 出願資格は、日本国籍を有する者のほか、日本における在留資格「永住者」を有する者又は特別永住者で、次のいずれかに該当する者 ①外国において、学校教育における12年の課程のうち、当該外国の学校教育課程において位置づけられた高等学校に対応する課程に、最終学年を含めて2年以上継続して在籍し、2023年4月1日から2024年3月31日までに卒業又は卒業見込みの者。 ②外国において、指定された11年以上の課程を修了したとされるものであること等の要件を満たす高等学校に対応する学校の課程に、最終学年を含めて2年以上継続して在籍し、2023年4月1日から2024年3月31日までに卒業又は卒業見込みの者。 ③国際的な評価団体(WASC, CIS, ACSI, NEASC)の認定を受けた外国における教育施設の12年の課程に、最終学年を含めて2年以上継続して在籍し、2023年4月1日から2024年3月31日までに卒業又は卒業見込みの者。 ④外国の大学入学資格である国際バカロレア, アビトゥア, バカロレア, GCE (General Certificate of Education) Aレベルを保有する者で、それらの認定証明書を取得できる日本国外にある学校に最終学年を含めて2年以上継続して在籍し、資格取得後の経過年数が出願時までに1年未満である者。 |
入試科目 | 【書類選考】 【英語】 【専門科目】理科(物理・化学・生物から1科目) 【小論文】 【面接】アドミッションポリシーに基づき、面接評価を重視し、出願書類を含めて多元的な尺度から複数の評価者により適格性の評価を判定します。したがって、筆記試験の成績に関わらず不合格となることがあります。 |
*日本大学のみ推薦入試の日程が他の大学と大きく異なっています。
ご注意ください。
ほとんど全ての私立大学獣医学部の推薦入試は、11月中旬-末に試験の実施があります。
ですが、日本大学獣医学科帰国子女入試の入試は
- 出願締め切り日:2023年9月1日
- 試験日:2023年10月7日
- 合格発表日:2023年10月18日
になっています。
他の推薦入試と比べて、1ヶ月近く試験日程が早いので、ご注意くださいね。
試験科目は理科の出題と小論文の出題があります。
※理科基礎ではありません
理科の進捗が早い受験生にはオススメですが、理科の勉強が進んでいない受験生にはかなり厳しい入試になってきます。
日本獣医生命科学大学獣医学科 帰国子女入試
日本獣医生命科学大学獣医学科の帰国子女入試は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 若干名 |
直近の合格者 | 2023年入試:0名(0/1) 2022年入試:1名(1/2) 2021年入試:0名(0/1) |
出願要件 | 〈A.海外就学経験者〉 日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を得ている者で、海外において学校教育を受け、次の全 ての要件を満たし、かつ、2024 年 4 月 1 日までに満 18 歳に達する者 (1)国の内外を問わず、学校教育における 12 年以上課程を修了又は修了見込みの者 (2)次のいずれかの在籍要件を満たす者 ①海外において、外国の教育課程に基づく高等学校に最終学年を含め 2 年以上継続して在籍し、 外国の高等学校を 2022 年 10 月 1 日から 2024 年 3 月 31 日までの間に卒業又は卒業見込みの者 ②海外において、外国の教育課程に基づく高等学校に 2 年以上継続して在籍し、帰国後、日本の 高等学校の第 3 学年又は中等教育学校の第 6 学年に編入し、2022年10月1日から 2024年3月31日までの間に卒業又は卒業見込みの者 (3)滞在国又は地域の学校教育制度に基づく大学入学資格を有する者 (4)次の英語資格検定試験(4技能に限る)のうち、出願時にいずれかの成績を証明できる書類を 提出できる者 ①ケンブリッジ英語検定、②実用英語技能検定、③GTEC、④IELTS (Academic Module) 、 ⑤TEAP、⑥TEAP CBT、⑦TOEFL iBT、⑧TOEIC L&R/S&W (5)過去に本学の特別選抜(海外就学経験者/IB取得者)の受験歴がない者 〈B.IB 取得者〉 日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を得ている者で、日本国内において学校教育を受け、次 の全ての要件を満たし、かつ、2024 年 4 月 1 日までに満 18 歳に達する者 (1)スイス民法典に基づく財団法人である国際バカロレア事務局が授与する国際バカロレアディプロ マ資格を、日本国内の国際バカロレア認定校において、2022 年 10 月 1 日から 2024 年 3 月 31 日ま での間に取得又は取得見込みの者 (2)次の英語資格検定試験(4技能に限る)のうち、出願時にいずれかの成績を証明できる書類を提 出できる者 ①ケンブリッジ英語検定、②実用英語技能検定、③GTEC、④IELTS (Academic Module) 、 ⑤TEAP、⑥TEAP CBT、⑦TOEFL iBT、⑧TOEIC L&R/S&W (3)過去に本学の特別選抜(海外就学経験者/IB取得者)の受験歴がない者 |
入試科目 | 【学科試験】英語・数学1A・理科基礎(生物基礎または化学基礎) ※3科目で90分 ※試験方式はマークシート型 【面接】 【出願書類】 【小論文】400文字/60分 |
日本獣医生命科学大学の学科試験は問題数が非常に多いです。
ある程度基礎が固まっていないと、時間内に解答すること自体も厳しくなります。
- 志望理由書
- 学科試験
- 面接試験
- 小論文試験
全てを満遍なく勉強する必要があります。
とにかく受験生の夏までは基礎学力を上げるための勉強を最優先で取り組んでください。
麻布大学獣医学科 帰国子女入試
麻布大学獣医学科の帰国子女入試は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 若干名 |
直近の合格者 | 2023年入試:0名(0/1) 2022年入試:1名(1/1) 2021年入試:0名(0/1) |
出願要件 | 日本国籍を有する者で、外国において教育を受け、次の出願資格のいずれかに該当するもの。 (1)外国において、学校教育における12年の課程を、最終学年を含め2年以上在籍し、2023年4月1日から2024年3月31日までに修了した者及び修了見込みの者又はこれに準ずる者で文部科学大臣が指定したもの ただし、日本の学校教育法に準拠した教育を行っている学校に在籍した者については、その期間は、外国において学校教育を受けたものとはみなさない ※「これに準ずる者で文部科学大臣が指定したもの 」については、2023年4月1日から2024年3月31日までに、該当する課程を修了又は修了見込みのもの とする。(外国における12年の課程修了相当の学力認定試験に合格した者は、入学の時点で満18歳に達するもの) (2)外国において、スイス民法典に基づく国際バカロレア資格、ドイツ連邦共和国の大学入学資格として認められているアビトゥア資格、フランス共和国の大学入学資格として認められているバカロレア資格、又はイギリスの大学入学資格として認められているジェネラル・サーティフィケート・オブ・エデュケーション・アドバンスト・レベル資格のいずれかを2023年に取得した者 |
入試科目 | 【学科試験】数学1A(数学Aは場合の数と確率のみ)・理科基礎(化学基礎または生物基礎から1科目)・英語 【面接】個人面接 【出願書類】 【小論文】800文字/60分 |
学科試験は基礎的なレベルの問題のみの構成ですので、早急に対策を終えられるように進めていきましょう。
対策すべきは小論文と面接です。
麻布大学の小論文は設問自体も非常に難しい内容でテーマで、前提知識がないと太刀打ちできない可能性も高いです。
文字数も800文字と獣医学科の推薦入試の中では一番多く設定されています。
日頃から色々な獣医関係の話のインプットをしていきましょう。
岡山理科大学獣医学科 帰国子女入試
岡山理科大学獣医学科の帰国子女入試は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 若干名 |
直近の合格者 | 公表なし |
出願要件 | 保護者の海外勤務等の事情により外国の学校教育を2年以上受けた者で、以下のいずれかに該当する者 ①学校教育における12年の課程のうち、外国において最終学年を含む課程に2年以上継続して在籍し、2023年4月1日から2024年3月31日までに卒業した者、及び卒業見込みの者。 ※外国に設置されたものであっても、日本の学校教育法に準拠した教育を行っている学校に在籍して教育を受けた期間は算出されません。 ②日本の高等学校(中等教育学校の教育課程を含む)を2024年3月卒業見込みの者のうち、中・高等学校を通じて3年以上外国の学校に在籍し、かつ日本の高等学校在籍期間が2年未満の者 ③国際バカロレア, アビトゥーア, バカロレア(フランス共和国), ジェネラル・サーティフィケート・オブ・エデュケーション・アドバンスト・レベル資格を有する者 |
入試科目 | 【学科試験】数学1A・理科(物理または化学または生物から1科目) ※問題は推薦入試B日程の問題を使用 ※2科目120分 【面接試験】 【提出書類】 |
入試科目は数学1Aと理科の2科目のみになります。
帰国子女入試の中では、対策自体は相対的に容易かと。
理科のみ範囲が理科基礎+理科になっていますので、優先的に対策を進めていきましょう!
まとめ
以上が私立大学獣医学部の帰国子女推薦入試の概要と対策のポイントになります。
ご参考になりましたでしょうか?
帰国子女入試は情報が非常に限定的で少ないです。
本記事で、要点をおさえていただければ幸いです。
また、ベレクトでは
- 獣医学科帰国子女入試についてのご相談
- 獣医学科帰国子女入試についての対策講座の開講
を実施しています。
上記2点に関してご興味がありましたら、ベレクト公式LINEよりお問い合わせください。
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