獣医大学の帰国子女入試の要点と対策を徹底解説!

こんにちは、獣医専門オンライン予備校のベレクトです。

本記事を読まれている受験生、またはその保護者様は「帰国子女入試(帰国生入試)」について調べられていると思います。

帰国子女入試について調べても、ほとんど情報は出てこないのではないでしょうか?

本記事では帰国子女入試に関して余すことなく解説していきます。

ベレクトでは帰国子女入試のサポートもさせていただいています。

ベレクト推薦入試対策講座

興味があればベレクト公式LINEよりご相談ください。

また、帰国生入試に関する個別の質問も承っていますので、お気軽にご連絡ください。

本記事の結論
  • 帰国子女入試を実施している獣医学部をすべて紹介
  • 各大学の帰国子女入試の要項とポイント
  • 帰国生入試で合格するために必要なこと
  • 2026年度の情報は更新待ち

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医学生向けオンライン予備校「ベレクト」代表。自身の受験経験と臨床現場での知見を活かし、獣医学部受験に特化したオンライン指導を展開。多数の合格者を輩出している。

帰国子女入試を実施している獣医学部一覧

  • 国立
    • 北海道大学 獣医学部
  • 私立
    • 北里大学 獣医学部 獣医学科
    • 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科
    • 日本大学 生物資源科学部 獣医学科
    • 麻布大学 獣医学部 獣医学科
    • 岡山理科大学 獣医学部 獣医学科
うわい塾長
上井塾長

国公立大学では、北海道大学のみ。私立獣医学部では酪農学園大学以外で帰国子女入試を実施していることが分かります。

ここからは各大学事の入試要項と対策についてまとめていきます。

帰国子女としての獣医学部合格の可能性や難易度は?

直近3年の合格者です。

年度2025(R7)2024(R6)2023(R5)
北海道大学 帰国子女特別入試0(0)0(1)0(1)
北里大学 帰国生特別選抜2(3)1(1)0(1)
日本獣医生命科学大学 帰国生及びIB取得者※10(3)1(1)0(0)
日本大学 帰国生特別選抜1(3)1(3)
麻布大学 帰国生特別選抜0(2)0(2)
岡山理科大学 帰国生特別選抜公表なし公表なし公表なし
※()内は志願者数
※1.「海外就学経験者/IB取得者」

国公立大学 獣医学部の帰国子女入試の要点と対策

北海道大学獣医学部 帰国子女特別入試

項目内容
募集人数若干名
直近の合格者2025年度:0名(0)
2024年度:0名(1)
2023年度:0名(1)
出願要件日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を得ている者で、海外に在住し外国の学校教育
を受け、かつ、次に掲げる出願資格及び要件に該当するもの

詳しくは、募集要項をご確認ください。
入試科目一次選考:資格・成績証明書等、推薦書、自己推薦書、諸活動の記録により選考
二次選考:課題論文、面接
※参考元令和8(2026)年度 学生募集要項(北海道大学)

私立大学 獣医学部の帰国子女入試の要点と対策

北里大学獣医学科 帰国生徒特別選抜試験

2026年度総合型選抜試験・特別選抜試験 募集要項:2025年7月公開予定
項目内容
募集人数若干名
直近の合格者2025年度:2名(3)
2024年度:1名(1)
2023年度:0名(1)
出願要件
入試科目小論文、面接
※参考元出願・受験(北里大学)

面接は配点こそ非明記ですが、30分も個人面接試験があるため、しっかりと準備ができていないと質問に対して求めている回答やそもそも回答ができず、ネガティブな印象を与えかねません。

2025年度は受験者3人に対して合格者が2名もいます。

日本大学獣医学科 帰国生選抜

項目内容
募集人数若干名
直近の合格者2025年度:
2024年度:1名(3)
2023年度:1名(3)
出願要件日本国籍または永住・特別永住資格を有し、外国の高校課程に最終学年を含め2年以上在籍し2023年4月~2024年3月に卒業(見込み含む)する者や、国際資格(IB・アビトゥア等)取得者で要件を満たす者。

詳しくは、募集要項をご確認ください。
入試科目・書類選考
・英語
理科(物理・化学・生物から1科目)
小論文
・面接
※参考元:2025日本大学帰国生選抜募集要項

*日本大学のみ推薦入試の日程が他の大学と大きく異なっています。
ご注意ください。

ほとんど全ての私立大学獣医学部の推薦入試は、11月中旬~末に試験の実施があります。

ですが、日本大学獣医学科帰国子女入試の入試は

  • 出願締切日:2024/8/30(金)
  • 選考日:2024/10/5(土)
  • 合格発表日:2024/10/16(水)

になっています。

他の推薦入試と比べて、1ヶ月近く試験日程が早いので、ご注意くださいね。

試験科目は理科の出題小論文の出題があります。
理科基礎ではないと思われる

理科の進捗が早い受験生にはオススメですが、理科の勉強が進んでいない受験生にはかなり厳しい入試になってきます。

日本獣医生命科学大学獣医学科 帰国生及びIB取得者

項目内容
募集人数学校推薦型選抜の枠内で若干名
直近の合格者2025年度:0名(3)
2024年度:1名(1)
2023年度:0名(0)
出願要件〈A.海外就学経験者〉
日本国籍または永住資格を持ち、海外で学校教育を受け、12年以上の課程を修了(見込み含む)し、一定期間海外の高校に在籍・卒業した者。大学入学資格・英語4技能試験のスコアを持ち、本学の該当選抜の受験歴がないこと。

〈B.IB 取得者〉
日本国籍または永住資格を持ち、国内IB認定校で2022年10月~2024年3月にIBディプロマを取得(見込み含む)し、英語4技能試験のスコアを提出でき、過去に本学の該当選抜を受験していない者。

詳しくは、募集要項をご確認ください。
入試科目・書類選考
・口頭試問
・小論文
・基礎学力試験:英語、数学1A、理科(生物基礎・生物または化学基礎・化学)
※参考元:令和8年度入学者選抜概要(日本獣医生命科学大学)

日本獣医生命科学大学の学科試験は問題数が非常に多いです。

ある程度基礎が固まっていないと、時間内に解答すること自体も厳しくなります。

  • 志望理由書
  • 学科試験
  • 面接試験
  • 小論文試験

全てを満遍なく勉強する必要があります。

理科も試験範囲が理科基礎のみではないため、とにかく受験生の夏までは基礎学力を上げるための勉強を最優先で取り組んでください。

麻布大学獣医学科 帰国子女入試

項目内容
募集人数若干名
直近の合格者2025年度:
2024年度:0名(2)
2023年度:0名(2)
出願要件日本国籍を有し、外国の12年課程に最終学年を含め2年以上在籍し、2023年4月~2024年3月に修了(見込み含む)した者、またはIB・アビトゥア・バカロレア・GCE Aレベル等の大学入学資格を2023年に取得した者。

詳しくは、募集要項をご確認ください。
入試科目・基礎学力試験:英語(英語コミュⅠ、論理・表現Ⅰ)、数学Ⅰ・A、理科(生物基礎または化学基礎のどちらか1科目)
・小論文
・面接
※参考元:帰国生特別入学試験(麻布大学)

学科試験は昨年、特に数学がかなり難化しました。生物も選択問題が全て選べ問題になったりと、学科試験の出来に重きを置く傾向が見られます。

推薦だから学科は簡単と気を抜くことなく、しっかり勉強しておきましょう。

加えて、小論文面接も対策が必要です。

麻布大学の小論文は設問自体も難しいテーマで、前提知識がないと太刀打ちできない可能性も高いです。
文字数も800文字と獣医学科の推薦入試の中では一番多く設定されています。

日頃から色々な獣医関係の話のインプットをしていきましょう。

また、ある生徒さんは学校説明会に行った時、「小論文は書き終わっていないと採点されない」と言われたそうです。牽制とも見れますが、本当だったとしたらかなり大きな関門になると思われます。

公募推薦の話にはなりますが、実際に去年ベレクトから麻布の推薦に合格した人は、全員時間内に書き終わっていました。

岡山理科大学獣医学科 帰国子女入試

項目内容
募集人数若干名
直近の合格者公表なし
出願要件保護者の海外勤務等により2年以上外国で教育を受けた者で、①外国の高校課程に2年以上在籍し2023年4月~2024年3月に卒業(見込み含む)、②帰国後に日本の高校在籍が2年未満かつ海外在籍3年以上、③国際的な大学入学資格を有する者。

詳しくは、募集要項をご確認ください。
入試科目・書類審査
・面接
・試問:数学(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B)、生物(生物基礎・生物)
※参考元: 岡山理科大学帰国子女入試 (岡山理科大学)

入試科目は数学と生物の2科目になります。

帰国子女入試の中では、対策自体は相対的に容易かと思います。理科は化学は選択できず、生物のみなので注意しましょう。

まとめ

以上が私立大学獣医学部の帰国子女推薦入試の概要と対策のポイントになります。

ご参考になりましたでしょうか?

帰国子女入試は情報が非常に限定的で少ないです。

本記事で、要点をおさえていただければ幸いです。

また、ベレクトでは

  • 獣医学科帰国子女入試についてのご相談
  • 獣医学科帰国子女入試についての対策講座の開講

を実施しています。

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上記2点に関してご興味がありましたら、ベレクト公式LINEよりお問い合わせください。

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医専門オンライン予備校「ベレクト」のなかの人。塾長を除く、講師全員が現役獣医学生。塾長ももちろん獣医師。講師数は現在100名超え。講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医学部合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。