こんにちは、獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
今回は2025年私立大学獣医学部の前期試験を受けた学生にアンケートをお願いしました。
- 試験全体を通して
- 各科目の傾向や難易度について
- 試験会場の環境・雰囲気
など
各大学の傾向を掴み、受験勉強にいかしてください！
酪農学園大学
基本的に過去問通り。
懸念していた数学と英語も、2020とかの過去問をやっていれば問題なく対応できた模様。
全体を通して
生物>数学>英語の順番で解きやすかった。三方式全てで受けてる人が多かった。
並び替え問題の選択数が多く難しかった。問題内容や構成は過去問と同じだった気がします。
英語
形式が変わり、大問1に日本語訳が出てきた。
大問2は空欄補助の問題だった。
過去問と比べて、第1問と第2問が入れ替わっていた。
第1問 長文
第2問 長文の穴開き問題（2020の第1問みたいな感じ）
第3問 文法問題
共通テストの様な目滑りする英文だった。
最後の大間の並び替え問題は日獣以上に分かりづらく、一部勘頼りになってしまった。
文章問題は本文の内容自体が難しくて理解するのが大変だった。
英語は文法語法問題が多かった。
数学
大問1は他の大学とあまり変わらず小問集合。
大問2で、選択問題がベクトルと確率分布で出されたところに共通テストの雰囲気を感じた。
計算でゴリ押したら(3)だけは考えきれなかった。
大問3 共通テストの様な誘導問題だったが選択肢が(1)にしかない分より不親切に感じた。
60分大問3構成で過去問と同じ形式。
筆記があった。
最初の第1問と第2問は選択問題で解ける方を選ぶ形式だった（新課程と旧課程？）。
過去問と違って大問2が確率変数とベクトルの選択問題だった。
過去問には確率変数は出題されてなかった。
見直しできる時間があった。
ベクトルか確率密度関数がでた。
生物
有機の問題は簡単だった。
無機は知識問題だった。
有効数字が大問ごとで変わるので注意。
筆記があった。
問題形式は過去問どおりだった。
赤本で細かい知識問題が出ていたので警戒したが、実際に環境系のサービスについて問われて困った。
血糖値のところや動物問のところが出た。
化学
今年は大問2、3に無機、大問4に有機の問題が出た。
理論の問題数が少なくなった。
試験会場の環境・雰囲気など
北里大学
全体的に難化。
特に数学が難しかったよう。
ただ、形式はほとんど変わっていない。
全体を通して
飛び抜けて長い移動時間や待機時間など気が滅入る要素がてんこ盛りだった。
他の大学とは仮向が違うので、かなり解きづらかった。説明会の担当者が「とにかく過去問」と言ってもいたのと、去年の感覚からも分かり辛いのは分かっていたが、流石に今の地力ならもう少し抗えると思っていた。
生物数学が全然解けなかった。英語も自信がない。
正直内容があんまりわかんなかった。受けてる人が多かった。机が2人で一つでめちゃくちゃ揺れた。
過去問にもあるのですが化学の「すべて選択しなさい」のような問題は難しい。
そして時間が足りなかった。
問題内容や構成は過去問と同じだった気がします。
英語
内容が何となくは理解できるが本当に何となく過ぎて選択肢を選ぶのに苦労した。
何なら選択肢も分かり辛かった。
難しく、長文が多め。
単語が難しかった。
形式同じ。
数学
割と訳が分からなかった。
定型から微妙に逸らしてるのは分かったが、何が逸れているのかが分からず微妙になってしまった
記述問題があった。時間があまりなかった。
過去問と同じか、少し難化だった？
形式は同じ。少し難しく感じた。
生物
知識問題は全体的に解けたと感じたが、カルビン・ベンソン回路の具体的な数値を聞かれたりした時は焦った。
過去問と同じくらいの難易度だった。
複数選択は自信を持って選べるようにしなければ結構時間を取られる。
細かい知識よりも基礎をしっかりつけておくべきだった。
化学
過去問よりも難しかった。
形式同じ。
試験会場の環境・雰囲気など
福岡会場で受験した。駅から徒歩では結構時間がかかる距離にあるので、朝は余裕をもって動いた方がよい。
近くのホテルは博多プレイスがおすすめ。会場は広く暖房も効いている。
休憩時間が長く（45分くらい）、少し歩いて気分の切り替えがおすすめ。（景色がよい）
試験監督は5人〜6人と多かった。
日本獣医生命科学大学
ほぼ過去問と傾向変わってないよう、後半にいくにつれて難しくなる。
全体的にやや難化？
全体を通して
形式は過去問どおり。
英語
（60分）大問2つ
並び替え問題は解ける問題と解けない問題が半々くらいだったため、解ける問題を一度解いて、文章問題に一度切り替えた。
単語を入れる問題でやや苦戦したが、見直しの時間を取れた。
そのため、解けなかった並び替え問題も、15分ほど時間を取ることができた。
得意な筈の長文内容理解で、それっぽい選択肢が二つあったので苦労した。
データとかが最後の問題で問われた。
三角比とか三角関数とかが出てた。
長文のセクションと、単語・文法・並び替えなどのセクションにわかれていた。
数学
両大問とも、前半は基礎的な問題だったが、後半は難しく、大問20分ごとに解いたが、解き切れなかった。
相変わらず難しかった。
各大問の前半（基礎的な問題）は落とさまいと頑張った。
各大間の後半は何をすれば良いのかが分からない。
生物
生物基礎の範囲の植生についての大問が多かったと感じた。
暗記の範囲だったため、解くことができた。後半は遺伝子についての大問だったが、落ち着いて解くことができたと思う。
生物群集、生態系が出てた。
基本的には知識負けはしなかった。
一問ド忘れしたが、終盤で思い出した為、難を逃れた。
試験会場の環境・雰囲気など
日本獣医生命科学大学で受験。
空調設備は良く、暑くも寒くもなかった。
受験者は90人ほどいたが、教室が大きかったため、狭くは感じなかった。
併願の為、大部屋で受けた。
換気は結構されていたが、暖房と人数を考えると、休み時間に行詰めになるのはキツそうだったので、廊下で勉強した。
全体的に難しかったが、理不尽さは感じなかった。
日本大学
難易度傾向共に例年通り。
英語で文法問題が増えたよう。
英語
英文の多くが生物関連であったが、知らない専門用語があってもたじろいではならない。
そこをピンポイントで突いてくる問題はない。
引っかかる問題がなければ時間は苦しくないと思う。
文法が問われる問題が久しぶりだったので、もしも忘れかけていたら復習したほうがいいかも。
文法多めだった。
長文から一致するものを選ぶ問題はもう少し時間に余裕をもってやった方がよかった。時間はギリギリだった。
形式は過去問どおり。
一題5分で解くと時間に余裕が出てくるが、文法問題は5分で解ききれなかった。
文章題に難しい単語はそれほど出てこなかったため、読み切れた。
全体的に読みやすかったと思った。
序盤の英文法も、ultimateでしっかり対策したからか、ただの当てずっぽうではない「勘」も使いながら解くことができた。
数学・理科（化学・生物）
数学、化学のどちらも標準的な問題を解く知識が入っていれば解けるのではないかと思う。
2時間で2科目なので時間配分を考えておくと落ち着いて取り組めると思う。
鬼のような小数計算が出題されるわけではないが、そのかわり早く状況を把握し正確な処理する力を見たいのかなと思った。
生物：大問8問構成 生物は基礎を問うものが多い。
選択をすべて選ばないといけないものも多くあるので、知識をしっかりつけ、確実にとっておく必要がある。
数学：大問5問構成 大問2まで小問集合。その後の大問にもっと時間をとっておくべきだった。空間図形が難しいと感じた。時間が少し足りなかった。計算用紙は問題用紙についており、よかった。
生物40分くらい、数学80分くらいかけて解いた。
数学は最初に計算問題があった、ベクトル、図形と方程式からの出題が多く、ほぼ旧課程の数2Bの範囲の問題だった。
数学と選択科目の時間がギリギリだった。
内容や構成は過去問と同じだった気がします。
数学
青チャートレベルの問題から構成されていると感じた。
基本的な解き方で解けるものが多かった。
大問1や2は小問集合で、大問3が空間座標、4が関数と接線
最初の小問集合は落としたところもあるが、全体的に解けた。中盤終盤の大問が解けなかった。
この辺りの大問も赤本ではかなり解けていたので、何もできなかったことにビックリした。
生物
大問5分ずつで解ける問題が多いように感じた。見直しの時間と計算問題を残った時間で行ったが、ちょうど良い時間だったと思う。
思考問題にやや苦戦したが、削除できる選択肢を消すと、すぐ回答を絞ることができた。
全体的な知識は網羅できていたと思う。
節々に怪しいところはあったものの、一通り解いた後に考え直す猶予が持てた。1周目は30分ほどで解いた。
試験会場の環境・雰囲気など
日本大学経済学部で受験した。
受験者は60人ほどいたと思う。列の間がかなり狭いと思った。
数学Cを受ける人は、英語を受けた後に１時半ほど空きが出るため、その時間を有効活用するといいと思った。
静岡会場で受験。
最寄りの会場が定員オーバーになるかもしれないので、早めに出願することをおすすめする。
共テとは異なり試験時間内に受験番号や氏名、解答科目選択をマークするので、本番で「えっ！まじか！」と焦らないように頭の片隅に留めておくと安心材料。
60人くらいで一部屋。
建物自体が外気に近いのか、眠気が起きないための主催側の配慮か、足元が寒かった。
福岡会場で受験。
一人一人の席があり、落ち着いて試験に挑めた。室内の温度もちょうど良かった。
試験監督は3人〜4人。
駅からも近く交通も充実していた。
帰りは一斉に出るので前の道が少し混む、駅に行くとき歩道橋を使うと混むことなく駅にむかえた。
麻布大学
難易度形式共に例年通り、数学だけやや難化～難化。
英語
例年通りだと思った。
大問3には文法問題が出題されたが、これから解いておくと、文章題を解く時間に余裕が生まれたと感じた。
文章題は少し読みにくいと感じた。
空欄補助では、似たような意味になりうる単語があったため、選択に時間がかかった。
文法多め。難易度も過去問と同じくらいだった。
時間はちょうどよいくらいだった。一緒に受けた英語が得意な人は、半分以上余ったと言っていた。
難しくはあったが、訳が分からないという程でも無かった。
過去問と形式が同じだった。
数学
全体的に難しかった。特に後半の大問2個は難しい。
前半は確実にとって、後半の正答率を上げるようにした。後半で、合否が分かれると思った。
後半は、数列をまじえた文章問題だった。
小問集合はともかく、後半の大問はかなり難しかった。
犬と飼い主の移動距離の数列はサッパリだった。
過去に出題された問題と同じような問題が出題された。
後半になると、難しくなったため、前半の問題を10分程度で済ませた。だが、大問3、4は難しく、解き切れなかった。
過去問に似たような問題が出ていた。
時間がキツキツだった。
数学の文章問題の意味を理解するのに時間がかかるあげく、問題としても難しかった。
生物
大問5分ごとに解いたが、思考問題や計算問題に苦戦したため、見直しの時間をあまり取れなかった。
過去問と同じくらいだった。
遺伝について聞かれた。時間はちょうどよい。
生物群集と生態系（◯◯区画とか）が出ていた。
細胞とかも出ていた。
年よりも知識負けすることは無くなっていた。
化学
過去問通り。
いつもより時間は余った。
試験会場の環境・雰囲気など
麻布大学で受験。
生物の時間くらいになると、教室が暑く感じた。
窓を開けてもらっていたが、受験場所を変えることはできないと言われたそうだ。
さいたま会場で受験。
去年よりも大部屋だったのと、扉側の席だったおかげか、あまり熱に晒されることなく、二酸化炭素濃度もそこまで高く無かった。
福岡会場で受験。
駅から少し離れており、しっかり道を確認して動く必要がある。
暖房が効いているので、脱ぎ着できる服装が良い。
試験監督は4人。
氏名、選択科目の記入は試験前、試験開始後に本人照合（マスクを外す）なので、少し気が持っていかれる。
岡山理科大学
獣医学科だけが選択する大問がなくなって、全体的に易化したよう。
より高得点勝負に？
全体を通して
数学60分で大問3に、英語60分で例年に比べ文章問題が１つ減り、生物60分で例年通り
基本的に解きやすかった。数学はあんまり差がつかなそうな問題だった。
生物も知識問題がおおくて解きやすかった。英語は問題数が少なかった。受けてる人は多かった。
他の学部と同じ時間で同じ問題を解く形式に変わっていて驚いた。
英語
60分大問3問構成（長文1つ）
大問数が1つ減った。獣医学部選択（長文）がなくなった。
長文に時間をしっかりとったので、焦らず解けた。
接続詞など文法をもう少し意識しながら勉強した方が良かった。
基礎的な問題で大問ごとに10分あれば解けた。
文章題は時間があったので時間をかけて読むことができた。
英文を書く問題があったため、間違いがないように気をつけた。
特別問題はなかったと思う。
英文で回答する問題は、T・F問題のT選択肢を流用すれば内容に即した回答になることに気付いたので流用した。
文法問題と会話文の問題はいつもより簡単に感じた。
文章問題は単語が難しかったけれど、問題は解きやすかった。
数学
去年まで90分大問5問構成で、獣医学部のみの選択があったが、今年はなかった。
基礎的な問題が多かったが、各大問の⑶は少し時間がかかったので、最初をいかに早く解くかが大切だと思った。
上の問題が下の問題につながっていくので、確実に序盤は解けないといけないと思った。
過去問より問題数が少なかった。
見直しできる時間があった。
基本的な問題が多く、落ち着いて解けば点数は取れる気がする。
基礎的な問題であったが、抜けている知識があり、解けない問題があった。
生物
大問数が1つ減って、獣医学部選択もなくなった。
その代わり、一つ一つの問題が少し難しくなった気がする。
遺伝の計算はしっかり復習していた方がよいと思った。
他の学校と違って記述のため、基礎知識をしっかり入れておく必要がある。名称も聞かれる。
知識問題が多いと感じた。
大問ごとに10分で解くことができたため、見直しの時間を取ることができた。
漢字が怪しかったが、平仮名で乗り切った。
化学
時間に余裕があった。
過去問と比べて簡単だった。
基本的な問題が多かった。
試験会場の環境・雰囲気など
東京会場で受験。
空調設備はしっかりしていると思った。
受験者は何部屋かに分けて受験を行なったため、一部屋ごとに人数にはかなり差があった。
大分会場で受験。
試験監督は2人。室内の温度はちょうど良かった。
トイレが少し遠いので、早めに行動した方がよい。
スタンダードと、重視科目の２つの受験番号があったので、開始後に書くのが時間かかる。
岡山理科大で受験。
やはり去年同様暑かったし、二酸化炭素濃度が高かった。
が、休み時間の人の移動のおかげか、換気が進み、後半につれて緩和した。
まとめ
2025年度 私立大学獣医学部「前期試験」の傾向について実際に受験した学生に感想や傾向を聞いてみました。
アンケートに回答してもらったそのままの文章を掲載しています。
実際に試験を受けた人にしかわからない雰囲気や感覚なども感じ取ってもらえたらなと思っています。
獣医学部受験をお考えのかたはぜひ、参考にしてみてください！
