獣医師国試「病理学」の勉強方法と大事なこと4選

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こんにちは、ベレクトNEXTです。

病理学は動物における病気の原因(病因)や発症の仕組み(病態)、組織・細胞レベルでの変化を解明する学問です。

病理学の理解は感染症学や寄生虫学等の理解にも繋がるので、しっかりと押さえておきましょう!

このページでは、獣医師国試「病理学」の勉強方法と大事なことを解説しています!

ぜひ参考にしてみてください。

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医師国家試験対策に特化したオンライン予備校「ベレクトNEXT」代表。国試対策に精通した講師陣とともに、既卒生・再受験生を中心に多数の合格者を輩出している。

病理学の勉強方法

  1. 写真や図を見ながら勉強する!
  2. 似た名前や病態が多いので、しっかりと分けて覚える!
  3. 各論はまずは別名や原因微生物等を覚える!

病理学を文章だけで覚えるのはとても難しいです。必ず写真や図を見ながら学びましょう

また、似た名前や病態が、同じ組織や臓器で多く、ややこしくなりがちなので、しっかりと分けて覚えましょう。

病理学の勉強で大事なこと

病理学総論を重点的にしっかりと覚える

  • 勉強の流れとしては病理学総論→病理学各論となります。
    各論を学ぶ際に必要になる知識であることはもちろん、国家試験では、総論の部分を細かく聞かれることが多いです。
  • 各論に入った後も、忘れている部分があったら、総論に立ち戻って、しっかりと理解してから各論を学んでいきましょう。

写真や図を活用する

総論でも各論でも、視覚的な記憶が有効です。

また、覚えるのに役立つだけでなく、写真や図が実地問題で問われる場合もあるので、必ず確認しておきましょう。

名前と病態をしっかりとリンクさせる

病理学は複雑なので、名前だけ覚えて内容を忘れがちかと思います。

しっかりとセットで、どんな病態かを説明できるようにしておきましょう。

他の科目との繋がりを意識する

感染症学や寄生虫学、内科学等との関連が深いため、それぞれの病気や症状について、分けて科目毎に覚えるのではなく、まとめて覚えると良いでしょう。

例えば、この病気の原因菌はこれ(感染症学)で、こんな症状(内科学)が発現して、病理組織はこう(病理学)といった感じです。

第76回試験の病理学について

今年の試験ではどうだったか(傾向や難易度など)

難易度に関しては、典型的な問題で、例年通りの難易度と思われます。

必須問題からD問題までバランスよく問われ、必須問題から3問、A問題から3問、B問題から3問、C問題から7問、D問題から5問出題されました。

実地の方が多めな傾向も例年通りです。

来年の予想、対策ポイントなど

出題率の高い典型的な問題が多かったです。

獣医師国家試験は絶対評価の試験なので、正答率の高い頻出テーマに関する問題では落とさないよう、基本を大事に勉強しましょう。

実際に出た問題を一問解いてみよう!

第76回A問題

Q
1.うっ血性心不全
2.慢性肝不全
3.急性糸球体腎炎
4.甲状腺機能低下症
5.長期の低栄養

1.a, b   2.a, e   3.b, c   4.c, d   5.d, e
A

解答:4

解説:

1. うっ血性の浮腫や胸水、腹水などが生じる。

2.  肝機能の低下によって、アルブミン産生の減少が起こり、血漿膠質浸透圧が低下し、浮腫や胸水、腹水などが生じることがある。

3. 蛋白尿を呈して低アルブミン血症になり、浮腫などが生じることがある。

4. 甲状腺ホルモンの分泌低下によって、基礎代謝が低下し、皮膚などにムコ多糖類が蓄積する。これによって皮膚が分厚く、乾燥し、膨張する「粘液水腫」が生じる。

5. タンパク質不足によって低アルブミン血症となり、浮腫などが生じることがある。

まとめ

病理学は、一見すると情報量が膨大で「難しそう…」と感じやすいですが、実は国家試験では頻出問題が多く出題されます。

  • 奇問、難問は少なく、王道パターンの出題が中心
  • 「この変化はなぜ起こるのか?」という因果関係が問われる
  • 「見たことがある病変・機序」が問われやすく、繰り返しで定着しやすい

丸暗記では対応が難しいが、理解すればスルスル解けるようになるという性質を持っています。

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医国試専門オンライン予備校「ベレクトNEXT」のなかの人。講師全員が獣医師免許保有者。獣医師免許を持つ講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医国試合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。