こんにちは、ベレクトNEXTです。
放射線学は、X線などの放射線を病気の診断に用いる学問です。
放射線の基礎的な知識から臨床でレントゲンを使用する時の知識まで、幅広い知識を必要とします。
このページでは、獣医師国試「放射線学」の勉強方法と大事なことを解説しています!
ぜひ参考にしてみてください。
放射線学の勉強方法
放射線学では、基礎知識として放射線の種類や放射線測定の単位を覚える必要があります。
用語と定義を1対1でしっかり覚えましょう。
また、X線やMRIの知識は臨床系の問題を解く上でも、非常に役に立ちます。臨床学と関連させて暗記することも重要です。
放射線学の勉強で大事なこと
放射線の種類
- X線、γ線、α線、β線など放射線の種類の定義を覚えましょう。
- 高LET線、低LET線に分類される放射線と酸素効果比や生物学的効果比との関係性を覚えましょう。
放射線に関する単位
- 吸収線量:Gy
- 照射線量:C/kg
- 等価線量:Sv
- 線量当量:Sv
- 実効線量:Sv
- 放射能:Bq
放射線の人体への影響
- 組織ごとの感受性:細胞分裂の盛んな組織が感受性が高い。
- 全身照射による急性放射線障害
- 7Gy:骨髄死
- 10-50Gy:消化管死
- 100Gy以上:中枢神経死
- 急性障害と晩発障害
- 急性障害:被爆後3ヶ月以内
- 晩発障害:被爆後6ヶ月〜数年
- 確定的影響と確率的影響
- 確定的影響:ある一定の線量(しきい値)以上の被曝によって必ず起こる障害
- 確率的影響:被爆した線量に比例して障害の起こる確率が上がる障害
晩発障害かつ確定的影響の白内障が頻出です。
X線の基礎知識
- 散乱線の対策
- 照射野を絞る
- 低電圧で撮影する
- グリットの使用
- 被写体とフィルムの間を開ける
- コントラストと黒化度
- 管電圧を上げる→コントラストの低下、黒化度の増加
- 管電流を上げる→黒化度は増加、コントラストは変わらない
第77回試験の放射線学について
今年の試験ではどうだったか(傾向や難易度など)
第77回の放射線学の問題は必須2問、A問題2問の計4問出題されました。
例年通りの難易度でしたが、今年は放射線測定器の測定原理についての問題が1問出ました。
来年の予想、対策ポイントなど
過去の出題内容からから、毎年似たポイントが問われる傾向にあります。
まずは基本事項をしっかり押さえて、過去問を中心に確認しておくことが重要です。
実際に出た問題を一問解いてみよう!
第77回A問題
1.X 線
2.中性子線
3.陽子線
4.α線
5.β線
1.a,b 2.a,e 3.b,c 4.c,d 5.d,e
解答:2
解説:
高LET線→α線、重粒子線、中性子線
低LET線→X線、γ線、β線
LET(linear energy transfer : 線エネルギー付与)とは、放射線が物質中を通過するときに失う単位長あたりのエネルギーのこと。
高LET線では直接作用が主で、低LET線では間接作用が主になっています。
また、高LET線はX線よりも酸素効果比が低く、低酸素細胞が多い腫瘍や、放射線障害からの回復の強い腫瘍、高分化系腫瘍などの治療に適用されています。
今年の国試対策で押さえておきたい「新出題基準」まとめ
追加
獣医療事故の防止:「電離放射線障害防止規則」が追加されました。
まとめ
放射線学の問題数自体は多くはないですが、頻出のポイントを覚えておけば確実に点数が取れる分野です。
インプットをある程度したら、過去問を解いて覚えているポイントにズレがないかしっかり確認しましょう。
この記事は、獣医師のとね先生が執筆しました。


