- 岡山理科大学獣医学科の入試概要
- 岡山理科大学獣医学科の入試結果
- 過去問分析と勉強方法
皆さんこんにちは!
獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
皆さんの中には、
- 「岡山理科大学獣医学科を目指しているけど、合格するためにはどんな勉強をしたらいいのかな?」
- 「一般試験でどれくらいの点数を取れたら岡山理科大学獣医学科に合格できるんだろう?」
と疑問に思っている方はいらっしゃいませんか?
岡山理科大学は獣医学科の中で一番新設で、最も新しく設備・教育環境ともに非常に整っている大学になります。
ベレクトでは2023-2021年の過去問と入試結果を徹底的に分析しました。
本記事では、2023-2021年獣医学科入試の分析結果をもとに岡山理科大学の入試についてや過去問・勉強方法を解説していきます!
岡山理科大学獣医学科の一般入試について
岡山理科大学の一般入試は、以下の3つの入試方式があります。
- 獣医学科一般入試前期A日程(※併願制)
- 獣医学科一般入試前期B日程(※併願制)
- 獣医学科一般入試後期日程(※併願制※共通テストの英語受検も必須)
ここからはそれぞれの入試方式ごとに分けて、入試情報を解説していきます。
獣医学科一般入試前期A日程・入試情報
獣医学科一般入試前期A日程の入試概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 42名 |
入試科目 | 総得点:300点 (400点) ・数学ⅠAⅡB (100) ※指定科目重視型であれば、数学は200点満点 ・英語 (100) ・理科(物理・化学・生物から1科目) (100) |
スタンダード型であれば300点満点・指定科目重視型であれば400点満点になります。
岡山理科大学は試験会場も全国各所に設けていますし、試験日程も2日間から自由選択で受験ができますので、アクセス面でも非常に受検しやすいと思います!
獣医学科一般入試前期B日程・入試情報
獣医学科一般入試前期B日程の入試概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 14名 |
入試科目 | 総得点:300点 (400点) ・数学ⅠAⅡB (100) ※指定科目重視型であれば、数学は200点満点 ・英語 (100) ・理科(物理・化学・生物から1科目) (100) |
岡山理科大学獣医学科前期一般入試は2024年入試ですと、2024年の2月6日にあります。
これは全ての私立獣医学部の前期日程が終了した数日後に設定されています。
募集人数がA日程より少ない点についてご注意ください。
獣医学科一般入試後期日程・入試情報
獣医学科一般入後期日程の入試概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 7名 |
入試科目 | 総得点:400点 ・数学ⅠAⅡB (100) ※指定科目重視型であれば、数学は200点満点 ・共通テスト英語リーディング (200) ※100点満点を200点満点に換算 ・理科(物理・化学・生物から1科目) (100) |
後期試験は共通テストの英語の点数を200点満点に換算した点数と大学独自の数学ⅠAⅡBと理科の総得点400点になります。
共通テスト受験が必須になりますので、後期試験の出願校として岡山理科大学を検討している受験生はいかなる理由があっても必ず共通テスト受験で英語を受験してくださいね。
合格にはどれくらいの点数が必要?
岡山理科大学獣医学科では、全ての一般入試で合格最低点は公開されていません。
ただ倍率も高いため、最低でも8割近い合格点が必要だといわれています。
ここでは倍率についてのみまとめていきます。
前期入試A日程
こちらが岡山理科大学獣医学科の一般入試の入試結果になります。
年度 | 倍率 (スタンダード型) | 倍率 (指定科目重視型) |
---|---|---|
2023年 | 6.8倍 | 5.0倍 |
2022年 | 4.2倍 | 4.1倍 |
2021年 | 8.0倍 | 7.1倍 |
合格最低点こそ公開されていませんが、倍率は例年高く、相当な得点率が求められます。
スタンダード型と指定科目重視型では若干ではありますが、指定科目重視型の方が倍率が低くなっていますね。
数学が得意であれば指定科目重視型を受験した方が良いと思います!
前期入試B日程
年度 | 倍率 (スタンダード型) | 倍率 (指定科目重視型) |
---|---|---|
2023年 | 11.1倍 | 7.1倍 |
2022年 | 4.5倍 | 3.8倍 |
2021年 | 実施なし | 実施なし |
前期一般入試B日程は最近新設された入試方式なので、比較するのに十分な情報がありませんね…。
A日程を受験するかB日程を受験するかは志望校の優先順になると思います。
私立獣医入試は連日試験が続きます。
複数大学受験される受験生はA日程の方が体力的に余裕のある中受験できると思います!
ですが、試験会場の空気の場慣れをしておきたい受験生はB日程がオススメですね。
- 初日に元気な状態で岡山理科大学を受験したい方⇨前期一般入試A日程
- 試験会場に場慣れした後に受験した方⇨前期一般入試B日程
後期入試日程
後期入試は獣医学部の括りで表記されていて、獣医保健看護学科と獣医学科の倍率の平均値として算出されていました。
獣医学科のみの情報はなかったため、ここでは割愛させていただきます。
2023-2021年過去問分析からわかる入試の傾向
ベレクトは、2023年度~2021年度までの岡山理科大学の前期一般試験の問題を徹底分析し、問題にはどんな傾向があるのか、どのような勉強方法をとることが適切なのかについて検討を行いました。
ここからは、この分析によって得られた結論について詳細に説明をしていきます。
岡山理科大学獣医学部獣医学科を狙っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
結論:岡山理科大学・獣医学科を目指すなら基礎を徹底的に固める!
岡山理科大学の入試を分析することで、以下のようなことがわかりました。
- 全科目難易度は基礎〜標準
- 考察問題よりも知識問題が多い
- 発展的な問題はほとんどでない
岡山理科大学の試験問題は数学・英語・理科それぞれの難易度が控えめに設定されています。
そのため、基礎的な知識を全て網羅し取りこぼしのないようにすることが大切です。
私立獣医学部の中では一番問題に癖もなく、解きやすい問題が多いかと思います!
ある程度受験範囲の勉強を終えたぞ!という受験生はまずは岡山理科大学の過去問で実力比べをしてみても良いと思います。
また、反対に発展的な問題はほとんどでないため、あまり難しい問題ばかり解いていると時間を無駄にしてしまいます。
岡山理科大学獣医学部獣医学科の入試対策を試験&教科別に解説
ここまで、岡山理科大学獣医学部獣医学科入試の全体的な傾向についてお話してきました。
ここからは科目別に過去問の分析結果と勉強方法について解説していきます。
数学
数学は獣医学科のみ5つの大問で構成されています。
頻出分野などは特になく、満遍なく出題されています。
以下に他の獣医学科にはない特徴を列挙していきます。
- 問題は獣医学科の中では一番易しめに設定されている
- 全ての問題記述式試験である
- 時間制限は厳しくない
岡山理科大学の数学は、問題のレベル的にあまり高くなく、ほとんどが基礎〜標準レベルの問題で構成されています。
基本的な問題を抑えておけば、特に難しく感じずに解き進めていくことができるはずです。
しかし、簡単であることは同時に周りも正解できるので、一問のケアレスミスが命取りになります。
この点は要注意しましょう。
オススメの参考書はとにかく基礎固めをするための参考書になります。
- 基礎問題精講
- 黄色チャート
※青チャートが解ければおそらく合格レベルに既に達しています - 文系の数学ⅠAⅡB
になります。
このレベルが難なく解けるのであれば他の獣医学部も視野に入れて、発展的な参考書の演習に移行して良いですね。
岡山理科大学の数学はとにかく基礎固めとミスなく解くことを意識して勉強しましょう。
英語
岡山理科大学の英語の問題は獣医学科のみ大問4つで構成されています。
- 大問1:長文読解
- 大問2:文法・語彙
- 大問3:会話文
- 大問4:長文読解
こちらの構成になります。
長文読解については選択式問題と記述式問題どちらも出題されます!
長文読解はそこまで文章自体の難易度は高くなく、基礎〜標準レベルの単語や文法をマスターしておけば十二分に速読も完答も可能です。
注意点として、岡山理科大学の問題は他の学部と共通問題なので、全く自然科学に関係のないテーマも頻繁に出題されます。
会話文や文法・語彙の問題も難易度は易しく設定されています。
受験勉強を初めて最初に出会う基礎的なイディオム・文法をマスターしていれば問題なく対応できます。
ですので、対策の優先度は長文読解>>英文法=会話文になります。
- やっておきたい英語長文300(500)
- センター試験の英文法・語彙・会話文
- 英語長文ポラリスポラリス1
このあたりが適切な難易度の長文演習になりますね。
化学
岡山理科大学の化学の問題は、5つの大問で構成されています。
一般的な化学の出題と同じで「理論化学」・「無機化学」・「有機化学」・「高分子化学」から出題されますが、大問5つの内半数の大問は理論化学が出題されています。
2022年のA日程1日目は無機化学が出題されず、理論化学4題・有機化学1題が出題されているなんて年もあります。
基礎的な問題がほとんどで、セミナー化学など学校で配布される教科書レベルを完璧にすることが大切です。
特に大問1は、完全に暗記が肝になる知識問題で、理論化学や無機化学の知識分野から出題されることがほとんどです。
- セミナー化学
- 化学の新標準演習
こちらのレベルを完璧にしておけば、間違いなく合格点はとれると思います。
難易度は化学の新標準演習>セミナー化学ですね。
生物
岡山理科大学の生物は大問5つで構成されています。
計算問題や思考記述問題はあまり出題されず、事象の理解や生物用語の理解ができていれば、十分得点することができます。
問題も難問はなく、生物用語や一般的な暗記ができていれば十分得点することができます。
勉強のステップはこちらになります。
- 教科書・資料集などを参考に全ての生物範囲の基礎的な生物用語を暗記する
- 事象が起きるメカニズムを人に説明できるレベルまで、正確に暗記する
- ひたすら問題演習
これが正しく実行できれば、合格点は十分にとれます。
これも化学同様、セミナー生物・リードlight生物・基礎問題精講(あまり発展的でない参考書)をまずは完璧にするために何度も演習してください!
物理
岡山理科大学の物理は大問4つで構成されています。
岡山理科大学の物理も、他の理科科目と同じように基礎〜標準レベルの問題となっています。
- 答えを導出する過程を記述させる問題が半分ほどある
- 残り半分は数値や記号のみを解答する問題で構成されている
このような特徴があります。
また、獣医学科のみの大問4は図示+説明問題+計算を全て論述させる問題が出題されていて、その分野の正確な理解が求められる問題になっています。
また大問4はその一問のみになっているので、全く分からないと大きな差をつけられてしまいます。
まずは、教科書の内容やセミナー物理レベルの参考書を何周もして基礎力をつけておくことが大切になってきます。
出題される内容は「力学」をはじめとして、「電磁気」「熱」「原子」など物理の基本的分野が満遍なく出題されます。
分野ごとに難易度の差や量、時間の差はほとんどないため、苦手な科目を作らないようにバランスよく勉強しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、岡山理科大学獣医学部獣医学科の入試問題の傾向や適切な勉強方法について説明をしました。
全体として基礎〜標準レベルの知識問題に高いウェイトが割かれており、教科書や基礎レベル・標準レベルの問題集を何周もして知識を覚え込むことが大切です。
獣医学部合格に向けて努力されている受験生を応援しています。
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