こんにちは!獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
「獣医学部に入りたいと考えているけど、他の学部に比べると忙しいのかな?」
「忙しくて思い描くような大学生活が送れないのなら、獣医学部に入るのはやめておこうかな…」
なんてことを考えている受験生はいませんか?
大学生活において勉強はもちろん大切ですが、遊びや思い出作りも楽しみたいですよね。
実際、獣医学部は他の学部に比べると少し忙しいです。
しかし、そんな中でも遊んだり思い出を作ったりしている人はたくさんいるんですよ。
この記事では、獣医学部が他の学部よりも忙しい理由やそんな中でも大学生活を楽しんでいる人は、どのような楽しみ方をしているのかについて詳しく解説をしていきます。
皆さんの大学生活に深く関わる内容ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
【現役獣医学生に聞いた】獣医学部が他学部よりも忙しい理由
入るのが難しい難関学部と呼ばれる獣医学部ですが、入学後も他の学部と比べると少し忙しめな毎日を送ることになります。
その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 勉強すべきことが多い
- 朝早くからの実習
- 1ヶ月前から試験勉強が必要
- 研究室配属
- 乗り越えるべき試験が多い
それではここから、上述の理由について詳しく見ていきましょう。
勉強すべきことが多い
学部生としての期間が6年間もあることから分かるように、獣医学部は勉強すべきことが非常に多いです。
動物の体について学ぶ解剖学や組織学、生理学といった学問に加えて、病気の起こり方について学ぶ病理学、感染症の原因について学ぶ微生物学、寄生虫学……などなど、非常に多くのことを学ばなければなりません。
また、それぞれの学問が非常に深く、教科書にすると数百ページ分はあります。
これらをすべて理解しテストに合格しなければならないため、勉強量は高校時代の比ではありません。
もちろん、バランスよく勉強を進められるように時間割も組んであるため、きちんとやれば問題なくこなすことが可能です。
実習に時間をとられてしまう
獣医学部では、先生の講義を聴く座学のほかに、実際に手や体を動かして作業を行う「実習」というものがあります。
動物を解剖して体の構造を理解する「解剖学実習」や、薬を動物に投与して薬への理解を深める「薬理学実習」など、種類はさまざまです。
これらの実習は、生き物を相手にするため、決まった時間で動くということが難しいです。
手術が思ったようにいかず何度もやり直したり、反応が起こるのが遅く長時間待ったりなど、相手に合わせて自分の時間を調整しなければなりません。
場合によっては、朝早くから動物の世話が始まったり、日付をまたいでも解剖が終わらないなど、自分のスタイルとは大きく異なった生活を強いられることもあります。
このように時間を奪われると、忙しく感じてしまう人も多いのではないでしょうか?
試験勉強は1ヶ月前から⁉︎
先述のように、獣医学部で勉強する学問は、それぞれがとても深い上に科目数も多いです。
そのため、学期末にあるテストに向けて勉強しなければならない量は膨大なものとなります。
人によっては1ヶ月以上も前からコツコツとテスト勉強をしている人もいます。
高校のテスト勉強期間は2週間ほどのため、実に倍以上の期間、勉強をしないと試験には合格できないわけです。
こういった理由から、勉強で忙しい日々を過ごしているという人は非常に多いです。
もちろん、高校までと同じようにコツコツと勉強を行うことがとても大切ですよ。
研究室配属後は忙しい人も
獣医学部では、学年が高くなると自分の勉強したい内容に合わせて「研究室」へ配属されます。
研究室では自分の深めたい学問に合わせてテーマを決め、研究を行っていきます。
実験に長い時間かかるような研究室の場合、拘束時間がとても長くなってしまう場合もあります。
また、獣医学部の研究室は「臨床系」と「基礎系」の二つに分かれます。
臨床系には内科学・外科学・放射線学などがあり、配属されると各分野ごとに大学附属動物病院の業務を行うことになります。
基礎系には解剖学・微生物学・薬理学などがあり、配属されると各分野ごとに研究や発表を行い、学びを深めることが可能です。
このうち臨床系は、入院した動物の世話や手術の助手をしなければならないため、確保できる時間が読めなくなってしまいます。
きっちりとスケジュールを確保したい人にとっては、大変に感じてしまいそうですね。
乗り越えるべき3つの試練
獣医学部の学生生活の中には、獣医師になるために乗り越えないといけない試練が以下のように3つもあります。
学年が高くなってくるとこれらをクリアする準備に時間をとられるため、毎日が忙しくなってしまいます。
- VET CBT&OSCE
- 卒業論文発表
- 獣医師国家試験
VET CBT&OSCE
VET CBT&OSCEは、主に4,5年生のタイミングで受験するテストです。
それまでの間に勉強した科目すべてが範囲となり、60%以上得点しなければ合格することは出来ません。
CBTでは座学分野の筆記試験、OSCEでは実習分野の実技試験を行います。
2つともに合格することで「Student Doctor」という資格を取得することができ、動物への採血などを行うことが可能となります。
この資格なしでは5,6年生で行う実習に参加することが出来ないため、取得が必須となります。
卒業論文発表
先述のように、獣医学部では学年が高くなると研究室に配属され、日々研究に勤しむこととなります。
この研究のゴールが、6年生の後半に行う卒業論文発表です。
今まで行ってきた研究のデータをきちんとまとめ、獣医学科の全教員の前で発表します。
どの研究室に属していても、発表しなければ合格することは出来ません。
数年間コツコツと研究をする地道さと、全員にそれを伝えるプレゼン力が必要となります。
自分の時間はしっかり確保できる
ここまで獣医学部が忙しい理由について解説をしてきましたが、十分に自分の時間を確保することは可能です。
特に研究室に配属される前の1~3年生のうちは、むしろ暇なくらいです。
獣医学生の大学生活の楽しみ方については後述するため、ぜひチェックしてみてくださいね。
【実話】獣医学部でも大学生活は十分楽しめる!
先述のように、獣医学部でも大学生活を十分に楽しむことは可能です。
ここからは、獣医学部の学生がどのようにして大学生活をすごしているのかについて紹介をしていきます。
自分が入学した場合のことを想像して、モチベーションアップに役立ててくださいね。
部活やサークル、バイトを楽しんでいる人は多い
忙しい学部というと、「バイトをすると学業に支障が出るんじゃないかな…?」「部活やサークル活動を行う余裕はある?」と疑問に思っている人も多いかもしれません。
実は、獣医学部には部活やサークル、バイトに積極的に取り組んでいる学生が多いんです。
特に1年生から3年生までの研究室配属が始まる前は時間に余裕もあるため、毎日活動を行っている人も珍しくはありません。
勉強は忙しいですが、十分に大学生活を楽しむことが出来ますよ。
人数が少ないので、深い関係の友達ができやすい
獣医学部は、1学年の人数が非常に少なく、国立大学は1学年30人、私立大学でも1学年150人ほどとなっています。
そのため少人数で行動を共にすることが多くなり、深い関係になりやすいです。
一緒に過ごす時間も6年間と長いため、強い絆を築くことが出来ますよ!
また、仲良くなった友達は獣医学部の難しい勉強を一緒に乗り越えていく上でも大切です。
卒業してからも同じ業種の仲間となるので、一生の仲間を見つけてくださいね。
獣医学部ならではの活動もできる
獣医学部ならではの活動も、多く経験することが可能です。
具体例を挙げると、動物病院や動物園でアルバイトをすることが出来たり、大学で飼育している動物に携わることが出来たりします。
また、獣医学生であることを伝えるとバックヤードに入れてくださる病院や動物園、水族館もあります。
さまざまなものに興味・関心を持ち、積極的に関わることで、一般の人ではできない多くの貴重な経験をすることが出来ますよ!
アウトドアに適した地域が多い
獣医学部のある地域は、アウトドアに適した土地であることが多いです。
北海道や岩手県、岐阜県や鳥取県では、スキーやスノーボードといったウインタースポーツがとても盛んです。
宮崎県や鹿児島県では、温暖な気候を生かしたサーフィンやダイビングなどのマリンスポーツが積極的に行われています。
また自然が身近にある地域では、キャンプやサイクリングなどを行っている人も多いですよ。
そのスポーツを専門に行うサークルがあったり、獣医学部のメンバーだけで構成されたサークルもあるため、興味のあるアウトドア・スポーツがある人はその大学のHPなどで調べてみてもいいかもしれません。
魅力的な授業・実習がたくさん
最後に紹介する獣医学部の楽しい点は、なんといってもその魅力的な授業・実習です。
高校の生物よりもさらに深い範囲で、生き物について勉強することが出来ます。
実習で常に動物と触れ合っていられるのも動物好きにとっては嬉しいポイントで、
難しい学問であったり拘束時間が長かったりしても、積極的に取り組み続けることが可能です。
また、授業の中には現役の獣医さんや著名な先生から直接話を伺えるようなものもあります。
「将来どんな道に進むかまだ迷ってる……」という人には非常に役に立ちますね。
獣医学部の勉強は大変だけど、楽しく大学生活は送れる!
今回の記事では、獣医学部の忙しさについて解説をしました。
確かに獣医学部の勉強は大変で、生活も他の学部に比べると忙しいですが、
自分の時間は十分に確保できますし、楽しく大学生活を送っている人は多いです。
獣医学部でしかできない経験もとても多く、気心の知れた仲間と切磋琢磨していくことが可能です。
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