- 日本大学獣医学科の入試について
- 日本大学獣医学科の過去問題の分析
- 合格に必要な点数と勉強方法
皆さんこんにちは!
獣医専門オンライン予備校ベレクトです。
皆さんの中には
- 「日本大学を目指しているけど、合格するためにはどんな勉強をしたらいいのかな?」
- 「一般試験でどれくらいの点数を取れたら日本大学に合格できるんだろう?」
と疑問に思っている人はいらっしゃいませんか?
本記事では、はじめに日本大学の入試について簡単にまとめそこから過去問の分析と合格するための勉強方法や問題集について解説していきます。
【おさらい】日本大学獣医学科の入試科目について
日本大学獣医学科の一般入試は以下の2つの入試方式があります。
入試方式 | 募集人数 |
---|---|
A方式第1期 | 47名 |
A方式第2期 | 10名 |
N方式第1期 | 5名 |
N方式第2期 | 3名 |
A方式入試は
各学部が独自の試験を行う試験です。
一方、N方式は
全学部で問題が統一されていて複数の学部学科を受験することができる入試方式になります。
どちらもの試験も試験科目と配点は以下のようになっています。
- 数学1A2B (100点)
- 理科「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」のどれかから1科目 (100点)
- 英語 (100点)
各科目は素点ではなく、標準化されたものが点数となりその点数で合否を判定します。
標準化は受験生を公平に判定するための方法です。
例えばですが、理科では化学・生物・物理と3科目あり、科目事で難易度が異なることで合格者に影響を与えてしまっては、公平な入試とは一概には言えません。
たとえ素点が高くても、平均点が高い科目で高い点数だったのか、平均点が低い科目で高い点数だったのかで標準化後の点数は異なります。
「点数が標準化される」ということはしっかりと覚えておきましょう!
合格にはどれくらいの得点が必要?
年度 | 合格最低点(標準化得点) |
---|---|
2023 | A方式第1期:181.30/300 A方式第2期:205.44/300 N方式第1期:190.27/300 N方式第2期:197.59/300 |
2022 | A方式第1期:184.84/300 A方式第2期:188.08/300 N方式第1期:181.33/300 N方式第2期:実施なし |
1教科あたり標準化された点数で約60-70必要になってくることが分かります。
日本大学の素点での合格最低点は公開されていませんが、A方式1期では約240/300、N方式1期では250/300は最低でも正規合格に必要だといわれています。
ですが、点数を標準化するため科目の難易度に大きく影響されてしまうため、あくまで目安の一つの点数で素点8割を目指していただければと思います。
3年分の過去問や合格点分析からわかる入試の傾向
ベレクトは2019年度から2021年度までの日本大学の一般試験の問題を徹底分析し
- 問題にはどんな傾向があるのか
- どのような勉強方法が適切なのか
について検討を行いました。
ここからは、この分析によって得られた結論について詳細に説明をしていきます。
数学
数学は大問5つの構成になります。
大問1・2は小問集合です。
この小問集合に関しては数学1A2Bの幅広い内容から分野の偏りなく幅広く出題されます。
問題は易しい問題が多く、合格を目指す受験生はここでは最低でも1問ミスまでで留めたいところです。
大問3・4・5は前問を利用して解くタイプの問題で各大問に小問は3-4問ほどあります。
各大問の最後の問いはかなり難しく受験生の中でもかなり差がつきます。
各大問の最初の1-2問の完答を目指し、その問題を利用し最後の問題に挑みましょう!
最後の問題を解ききることも大切ですが、それ以上にみんなが解けるような標準レベルの問題をミスなく必ず正解することが大切です。
数学の対策方法
数学はとにかく基礎固めを大切にしてください。
- 基礎問題精講
- 青チャート
- 文系の数学
これらの基礎的な参考書に載っている問題は全て理解した上で類題を見たときはすぐに解けるようにしましょう。
青チャートは問題数も多く、1周することも大変ですが1A2Bで2冊しっかりと理解しきれると、獣医学科の過去問は8割はとれると思います。
上記参考書を完璧にマスターした受験生は
- 一対一対応の演習数学1A2B
- 理系良問のプラチカ数学1A2B
がオススメです。
英語
日本大学の英語の問題は例年7-8つの大問で構成され、基本的に以下のような形式で出題されます。
- 大問1・2 文法・語句
- 大問3 会話文
- 大問4・5 短めの文章の空欄補充または欠文挿入
- 大問6・7・8 長文読解の内容一致問題
試験時間は60分と、この問題量に対しては短めです。
日頃の長文演習の時間を縮める訓練も大切ですが、それ以上に大問1-3に時間をかけないことも大切です。
文法問題や語句、会話文は知っていれば迷うことなくスムーズに解き進めることができ、簡単に時間を短縮することができます。
逆に大問1-3に時間をかけると長文読解の際に焦ってしまったり全文読めずに当てずっぽうな解答になってしまうこともあります。
文法などは高校1・2年生の時から着実に土台固めをしていきましょう。
【オススメ文法対策参考書】
英語の勉強方法
英語は単語力と文法が必ず土台(基礎)になります。
私立入試では文法単体で問われる問題もあります。
これら土台が強固でに状態では、長文の速読や安定した正答率をとることはなかなか叶いません。
特に高校3年生の夏までにしっかりと英単語・文法は固めきれるように計画的にスケジュールを立てて進めていきましょう。
理科
理科は数学と合わせて120分の解答時間になっています。
おそらく多くの受験生は数学の方が時間が足りないと感じると思います。
そのため、理科は共通してなるべく早く(45分が目安)終えて、数学に多く時間を残せるようにしましょう。
物理
日本大学獣医学科の物理は、大問5-6つで構成されています。
年度 | 出題分野 |
---|---|
2023 | 大問1:力学 大問2:熱力学 大問3:波動 大問4:電磁気 大問5:原子 |
2022 | 大問1:小問集合 大問2:力学 大問3:力学 大問4:熱力学 大問5:電磁波 大問6:波動 |
2021 | 大問1:小問集合 大問2:力学 大問3:力学 大問4:熱力学 大問5:電磁波 大問6:波動 |
「力学」の問題は他の分野よりも多く出題されている傾向ですが、「熱力学」や「波動」、「電磁気」の問題もバランスよく出題されます。
昨年は「原子」分野からも出題されています。
必ず分野に偏りなく対策を進めましょう。
化学
化学は例年大問5つで構成されています。
理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物からバランスよく出題されます。
問題のレベルも基礎〜標準なため、まずは必ず学校指定のセミナー化学や化学のリードlightレベルは確実に解けるようにしましょう。
【オススメ参考書】
生物
生物は大問7つで構成されています。
頻出分野などは特になく、生物基礎・生物の全ての内容から満遍なく出題されています。
問題内容は共通テストと比較すると、共通テスト以上に簡単な実験問題や知識問題が多く出題されます。
特に進化や系統は現役生ではなかなか手が回りにくい分野ですが、それでもかなり細かい知識まで問われます。
日頃から、問題演習をした後は資料集や教科書で知識をどんどん蓄えていく勉強をしましょう。
【オススメ参考書】
生物は特に資料集がオススメです!
かなり細かい知識まで載っています。
合格するための勉強方法
ここまで教科ごとに過去問題の解説を行ってきました。
最後に全科目共通した勉強法について解説していきます。
日本大学の獣医学科に合格するためには
基礎から標準レベルの問題演習を繰り返し演習することがとても大切になります。
旧帝大学にいくための難しい参考書や医学部志望の人が解くような難しい参考書は一切必要ありません。
本当に成績に余裕のある学生はそのような参考書での演習も良いと思います。
ですが、大半の受験生はまずは学校指定の参考書であったり自身が使用している一番基礎的な参考書から完璧にしてください。
日本大学獣医学科の入試は基礎-標準レベルの問題をスピーディーに正確に解き進める能力が一番求められます。
基礎で躓いていては試験時間も足りなくなりますし、素点での240/300も到達は困難です。
何度も同じ問題集を繰り返し解いて、入試問題を見た瞬間に解法が瞬時に思いつき手を動かせるように演習していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、日本大学獣医学科の入試問題の傾向や適切な勉強方法について説明をしました。
基礎〜標準レベルの知識が大切な問題が多いので、抜けのないように知識をおさえ確実に正答できるようになっておきましょう。
教科書や標準レベルの問題集を何周かして、知識を覚え込むことを意識し、本番で取りこぼさないように気をつけてくださいね。
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