こんにちは!獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
受験シーズンが近づいてまいりました。
自宅から遠い会場で受験する受験生の方は、そろそろ本番に備えて交通手段や宿泊場所を検討していることと思います。
北海道には帯広畜産大学、北海道大学、酪農学園大学の3つの獣医系大学があります。
「冬の北海道は大変、、」と想像はできても実際にどのような対策をして臨めばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。実際私も受験の時に初めて冬の北海道に乗り込みました。想像以上に道が滑ったのを今でも記憶しています。
今回は北海道で受験する受験生向けに、ぜひやるべき雪対策についてまとめました。
私の他にも帯広畜産大学、酪農学園大学の現役講師にもアドバイスをもらいました。
この記事は、北大獣医学生のW先生に書いてもらいました!
各大学へのアクセス
試験会場へたどり着かないことには受験はできません。
まずは各大学のアクセスを見てみましょう。
北海道大学(札幌市)
北海道大学は札幌市にあります。新千歳空港からは電車(エアポート)やバスで1時間弱で札幌市中心部に到着します。
大学は札幌駅のすぐ近く(正門まで徒歩10分ほど)ですが、キャンパスが広い(正門から受験会場まで1キロ弱あることもあります)ので試験会場によっては地下鉄南北線の北12条駅や北18条駅を使いましょう。
北18条まで歩いても行けますが、例年大学構内は下の写真のようなことになっています。電車を使った方が無難でしょう。
後期日程が行われる3月も雪解けが進んでいるとはいえ、足元が悪いのでキャンパス内を歩くのではなく地下鉄を使った方が良いでしょう。
帯広畜産大学(帯広市)
帯広畜産大学は帯広市にあります。札幌から帯広まではバスや電車で3時間くらいかかる(夏の目安なので冬はもっとかかるでしょう)ので新千歳空港ではなく、とかち帯広空港を使う人がほとんどです。
とかち帯広空港から市内へはバスが一般的です。帯広駅前のホテルは空港まで連絡バスを走らせています。市内まで鉄道は走っておらず、タクシーも割高になるので予約したホテルのバスを使って市内に入るとよいでしょう。
試験当日は大学へシャトルバスが走っています。路線バスもありますが遠回りになるのでシャトルバスを使いましょう。
帯広は太平洋側なので札幌市や江別市よりは豪雪地帯ではないと言われていますが下の写真くらいは雪が積もっているので余裕をもった移動を心がけましょう。
酪農学園大学(江別市)
酪農学園大学は江別市にあります。(札幌市の隣です。)
新千歳空港からエアポートに乗り、新札幌駅あるいは札幌駅で下車します。新札幌駅の場合はバスに、札幌駅の場合はJRに乗り継ぎます。
新札幌駅を使う場合は大学と距離があるので、人によってはバスではなく、宿からレンタカーやタクシーを(ただし慣れていない場合は絶対に雪道を運転しないでください)使ったそうです。
北海道は早いと11月に雪が積もり始めるので気象予報は入念に確認しましょう。
服装
北海道各地の天気を確認したところで、次は服装についてご紹介します。
ポイントは徹底防寒と着脱のしやすさです。
徹底防寒
北海道は寒いです! 防寒装備として以下のものを用意すると良いでしょう。
雪靴
まずは何と言っても雪靴です。滑り止めが付いていて、くるぶしが隠れるものにしましょう。登山靴でも大丈夫です。北海道に行く前から履いていくこともできますが足元が重いのが気になる時は荷物として持っていくのも良いでしょう。ちなみに札幌駅には駅直下で大きな商業施設があるのでそこで買うこともできます。
また後期日程で面接を受ける場合革靴を履いていく方もいると思いますが、3月はまだ雪が残っているので雪靴履いて革靴は荷物として持って行くと安心です。
上着
普通の真冬用の上着でも大丈夫ですがなるべく膝下まで隠れるものにしましょう。雪で膝が冷えてしまうと全身が冷えやすくなります。地元の人は雪が降っても傘をささずにフードを被って雪を凌いでいることが多いです。北海道の雪はあまり水分を含んでいないので雪をかぶってもビシャビシャになることは稀ですが、フードがある方がより防寒になります。
手袋
手袋は必ず持っていきましょう。毛糸でも皮製でも大丈夫です。路面が凍っていることが多いので慣れていないと転ぶことがあります。転んだ時手が保護されていないと手を切ってしまうおそれがあります。
私事ではありますが、私は昨年度通学途中で転んで手にあざができました。
帽子
上着にフードがあれば必要ありませんが毛糸の帽子をかぶっておくと冷えにくくなります。頭から熱の20 %が放出されるとも言われているので頭を温めておきましょう。
着脱のしやすさ
徹底防寒は非常に大事ですが、北海道の室内は断熱システムが優れているので冬でも暑いこともしばしばです。電車内や室内でのぼせてしまうと逆に体調が悪くなるかもしれないので、着脱のしやすさも心がけましょう。着脱のしやすさについていくつかご紹介します。
ヒートテックの重ね着は△
寒いととりあえずヒートテックということで何枚も重ね着しがちですがヒートテックは1枚にした方が無難です。室内が暑い時にヒートテックでは脱ぎ着しにくいです。重ね着する場合はヒートテック→長袖シャツ→セーターのようにすると良いです。
マフラー・ネックウォーマー
上着の首丈が十分な場合は必要ない、と思われる方もおられるかもしれませんが意外と室内で役に立ちます。
暖房の効きが悪い場合や、換気中で部屋の中が寒い時に首元を温めるようにしましょう。ひざ掛けとしても使えます。
持ち物
次に持ち物について見ていきましょう。
防水の袋・クリアファイル
受験において受験票はとても重要ですね。
受験票(特に共通テストの受験票は個別試験と違い再印刷できません)は、絶対に濡らさないようにクリアファイルや防水の袋に入れておきましょう。会場外で待機している時もギリギリまで出さないでおくと印刷が滲む心配がありません。
私は自宅のインクジェットだと滲むかもしれないということで、レーザープリントしたものを持っていきました。
カイロ
毎冬おなじみのカイロですがたくさん持ってくと安心です。
靴の中に貼るカイロもおすすめです(ただし濡れた靴にカイロを貼るのは火傷のおそれがあるので控えてください) 。 受験会場付近でも合格祈願としてたくさん配られているので、とりあえずもらっておきましょう。
暖かい飲み物
自宅以外から受験会場に向かうとなると、当日コンビニなどで飲み物を調達する場合が多いと思いますが、缶に入っているものなど冷めにくいものにしましょう。自宅から保温水筒を持っていくのもおすすめです。
時計
時計も受験に必須アイテムですが、稀に防水性でなくて吹雪の中歩いていたら壊れたという話を聞くので念のため予備として2つ持って行くと安心です。
キャリーバッグについて
受験の最終確認とし赤本や問題集など色々持って行きたくなるところですが、荷物が重すぎることがないようにしましょう。
雪道は滑ることはもちろん、雪が邪魔でトランクを引きにくいことが多いです。場所によっては雪が溶けて水たまりになっている(特に後期日程がある3月中旬は雪解けが進んでいます)のでトランクを持ち上げないといけないこともあります。
以上の理由から荷物はなるべく軽めにするよう心がけましょう。私の場合、赤本とチャートと重要問題集を持って行ったのですが結局向こうではあまり勉強できませんでした。自分にとってお守りとなる選りすぐりのものを持って行くと良いかと思います。
気を付けること
遅くても2日前には現地入り
雪による飛行機の遅延や欠航は日常茶飯事です。
大雪によって飛行機は発着できないだけでなく、空港から市内にたどり着けないこともあるので前日入りでは足止めを受けることがあります。
遅くても2日前には現地入りし(私の知り合いでは1週間前から札幌入りした人もいました)、寒さに慣れておきましょう。
なおあまりにも雪がひどい場合は大学側が試験日を延長させることもあるので、万が一雪の混乱につかまってしまっても焦らず最新の情報を確認するようにしましょう。
必ず下見を行う
遅くても2日前に現地入りを推奨する理由の1つにもなりますが、必ず試験会場の下見を行いましょう。
地図アプリや大学のホームページでも情報は得られますが、情報はあくまで目安なので実際に自分で歩いてみて本番当日焦らないようにしましょう。
ランドマークがないことはあまり考えにくいですが、雪で覆われていると遠くから見て分かりにくかったり、夏場と様子が変わる場合もあるので「地図アプリで見たから大丈夫。」はやめましょう。
帰りの飛行機は余裕をもって
試験終了時間は公表されてますが、変動し得るのでギリギリで帰りの予定を立てないようにしましょう。
例えば北海道大学は試験終了から全員分の答案用紙の枚数確認ができるまで試験会場から出ることができません。(私が受験した年ですと1時間強待機した記憶があります) 帰りの時間は保護者の方と確認しておきましょう。
往路はトラブルなく試験を受けられたとしても帰路で飛行機が遅延、欠航になることもあります。試験終了時刻も夕方なので受験当日に帰宅するのではなく、その日は一泊してから翌日帰宅するのが良いでしょう。
まとめ
今回は北海道の大学を受験するにあたり気を付けることに関して紹介しました。
慣れない土地でかつ寒さが厳しいとなると不安に思われる方も多いでしょう。
今まで頑張ってきたことを最大限発揮させるためにも事前準備をしっかり行い、コンディションを整えましょう。
試験が終わったら北海道の美味しいご飯も楽しんでくださいね。