- 帯広畜産大学共同獣医学課程の入試概要
- 帯広畜産大学共同獣医学課程の入試結果
- 過去問分析と勉強方法
皆さんこんにちは!獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
皆さんの中には
- 「帯広畜産大学を目指しているけど、合格するためにはどんな勉強をしたらいいのかな?」
- 「一般試験でどれくらいの点数を取れたら帯広畜産大学に合格できるんだろう?」
と疑問に思っている人はいらっしゃいませんか?
畜産が盛んで自然豊かな北海道の獣医学部の1つである帯広畜産大学、入学を考えている人も多いのではないでしょうか。
ベレクトでは、帯広畜産大学の2023-2021年過去問と合格最低点を徹底分析しました。
本記事では、過去問分析を基に帯広畜産大学の入試についてまとめた後、科目ごとの傾向と勉強方法を解説していきます。
帯広畜産大学の一般入試についてのまとめ
帯広畜産大学の入試の傾向について解説をする前に、帯広畜産大学の一般入試についてきちんと理解しておきましょう。
帯広畜産大学の一般入試は一般的な国公立大学と同じで前期試験と後期試験があります。
帯広畜産大学:前期試験
帯広畜産大学共同獣医学課程の一般入試・前期試験は以下の通りです。
内容 | 項目 |
---|---|
募集人数 | 30名 |
入試科目 | 【共通テスト】 5教科7科目 (600点満点) 【国語】国語 (120) 【数学】数IA必須、数IIB・簿記・情報から1科目選択、計2科目 (120) 【理科】物・化・生・地から2科目選択 (160) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](120) 【社会】世界史AまたはB・日本史AまたはB・地理AまたはB・現社・倫理・政経・倫理政治経済 (80) 【2次試験】 総合問題 (450) ※英語のみ必答 英語以外の数学・化学・生物・物理の4科目から2科目選んで受験 |
帯広畜産大学の最大の特徴は2次試験が「総合問題」になっているところです。
これは試験開始後に英語のみ必答でそれ以外の2科目に関しては数学ⅠAⅡB・化学・生物・物理の問題から自由に選んで2科目解答する試験となっています。
自分の得意な科目を選択することで有利に受験を進めることのできる試験形式であると考えられます。
例えば、数学が苦手であれば数学を選ばずに受験することも可能です。
「好きな科目選べていいじゃん!」と思った受験生も一定数いらっしゃると思います。
もちろん、苦手科目を選ばなくていいところは良いところです。
ですが、試験時間100分では3科目を解答しなくてはいけないので、タイムマネージメントをすることに関しては難しいと思います。
普段の模試や勉強中に3科目100分で解くというような試験をしていない分、慣れるまではかなり過去問演習も必要になってきます。
受験生にプラスな面もある一方、難しい面もあることをしっかりと理解しておきましょう。
帯広畜産大学:後期試験
帯広畜産大学共同獣医学課程の一般入試・前期試験は以下の通りです。
内容 | 項目 |
---|---|
募集人数 | 10名 |
入試科目 | 【共通テスト】 5教科7科目 (600点満点) 【国語】国語 (120) 【数学】数IA必須、数IIB・簿記・情報から1科目選択、計2科目 (120) 【理科】物・化・生・地から2科目選択 (160) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](120) 【社会】世界史AまたはB・日本史AまたはB・地理AまたはB・現社・倫理・政経・倫理政治経済 (80) 【2次試験】 2教科 (400点満点) 【面接】 (200) 【小論文】 (200) |
後期試験の場合、共通テストの点数は前期と同様に処理され、二次試験は面接と小論文になります。
後期試験の最大の特徴は、多少共通テストが上手く出来た/出来なかった等でも2次試験で十分逆転の余地が残されているところです。
多くの受験生にとって「面接試験」と「小論文試験」はこれまで対策したことがない試験だと思います。
それゆえに前期試験終了後にどれだけ面接・小論文対策をしたかで簡単に差がついてしまいます。
前期試験に手応えのない受験生は早急に面接と小論文対策をしてくださいね。
間違っても
- 「コミュニケーション能力に自信あるし大丈夫でしょ!」
- 「読書感想文の過大なんて一瞬で終わるから、小論文対策もいっか…」
なんて甘い考えは通用しないですので、その点お気をつけください。
合格に必要な点数と倍率
倍率と合格者最低点は以下の通りです。
倍率は実際の倍率となっています
※実際の倍率=合格者/受験者
項目 | 内容 |
---|---|
前期試験倍率 | 2023年度:4.6倍 2022年度:4.7倍 2021年度:4.5倍 |
後期試験倍率 | 2023年度:7.7倍 2022年度:5.4倍 2021年度:4.7倍 |
前期試験合格者最低点 | 2023年度:825/1050 2022年度:758/1050 2021年度:825/1050 |
後期試験合格者最低点 | 2023年度:806/1000 2022年度:769/1000 2021年度:830/1000 |
前期試験の倍率は毎年安定して約4.5倍ほどありますね。
合格最低点も前期試験は最低でも約78%(820/1050)ほど必要で非常にレベルの高い入試であることが分かります。
後期試験も合格最低点は80% (800/1000)ほどあり、小論文・面接も合格者は高得点をたたき出していることをうかがえます。
いかがでしょうか。
ここまでで帯広畜産大学の入試について全体像は掴めましたか?
2023-2021年の3年分の過去問分析からわかる入試の傾向
ここからは過去問分析の結果です。
ベレクトは2023年度から2021年度までの帯広畜産大学の学力試験の問題を徹底分析し、問題にはどんな傾向があるのか、どのような勉強で対応することが適切なのかについて検討を行いました。
この分析によって得られた結論について科目ごとに詳細に説明をしていきます。
英語
帯広畜産大学の総合問題において英語は必答になっています。
英語を苦手としている場合はしっかりと克服しておく必要があるでしょう。
帯広畜産大学の英語の問題は長文1題で構成されて以下のような設問が毎年問われています。
- 空欄補充
- 単語の並び替え問題
- 本文訂正
- 本文内容についてT・F問題
設問は計10個以上ありますが、本文が読めて、一定以上の英語力があれば9割~も狙える問題となっています。
長文のテーマは自然科学や食品、動植物など畜産大学らしいものとなっているため、よく過去問をやり込みこういったテーマに慣れておきましょう。
対策は至って標準的な英語対策と同じになります。
- 英単語力・英文法力をつける
- 長文を多読し、正確に速読する力をつける
- 自然科学・食品・動植物など科学分野の長文も多読する
このステップを意識して勉強してみましょう。
数学
数学は大問3つで構成されています。
大問1のみ解答のみで大問2・3は記述式になります。
図形と方程式、三角関数、微分積分など数学Ⅱの分野を中心に数学A・Bと絡めた融合問題が多く出題されています。
帯広畜産大学のポイントは「とにかく融合問題が多い」です。
- 整数×数列
- 数列×微積分野
- 領域×微積分
記述式の問題の多くは融合問題です。
ある程度過去問演習をこなさないと慣れない・解きにくいと感じる受験生も多いと思います。
問題は後半になるにつれ難しくなっていきますので、前半部分で問題の状況を正しく理解し、誘導に乗りながら解き進めていくことが大切になります。
普段の演習では、青チャート・フォーカスゴールドのような1テーマに対して1解答のような問題演習ばかりしないように気をつけましょう。
もちろん、基礎固めとして多くの例題に触れ、解法のバリエーションを豊かにすることは大切です。
ですが、基礎的な問題集を何周かして基礎を固めきった後は
- 理系良問プラチカ
- 一対一対応の数学ⅡとB
など少し発展的な問題で基礎固めした武器を活用する練習をしていきましょう。
帯広畜産大学は過去問も何年も遡って解くことはすごく効果的だと思います。
物理
帯広畜産大学の物理は大問は1つテーマは2題で構成されています。
問題の難易度はそこまで高くなく、一般的な地方国公立大学と同じようなレベルで、基礎〜標準レベルの問題を解けるようになっておけば十分に対応が可能です。
出題内容は非常に多岐に渡りますが、力学・電磁気・波動は特に頻繁に出題されるためきちんと頭に入れておきましょう。
また物理というと計算問題が多いイメージですが、帯広畜産大学の物理はそこまで計算問題の比重が高くはなく、説明を記述したり思考を式にして答えるなど「きちんと理解出来ているか」を問う問題が多いです。
勉強をするときには答えや公式だけを覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」をきちんと理解して勉強しましょう。
化学
帯広畜産大学の化学の問題は大問は1つテーマは2題で構成されています。
- 無機化学×理論化学
- 有機化学×高分子化学
のような構成が良く出題されています。
問題のレベルは標準レベルで、初めに基本的な語句の穴埋め問題・知識問題が出題され、その後計算問題や思考力を問う問題が出題されます。
難問と呼ばれる問題はほとんどなく、化学の基礎がしっかりと固まっていれば全く手がでないことはないと思いますし、そこそこ得点できると思います。
そこからのもう一伸びはどれだけ演習を積んだかの経験・実践の差だと思います。
- セミナー化学
- 化学の新標準演習
- 化学の重要問題集
セミナー化学・新化学の標準演習で基礎力を徹底的に固め、その後化学の重要問題集レベルの参考書を何周も演習しましょう。
生物
帯広畜産大学の生物は大問1つテーマは3題で構成されています。
生物の難易度は受験生によって感じ方が特に変わってくると思います。
2023年入試では遺伝子分野と生殖と発生など多くの受験生が苦手なテーマが出題されています。
同様に、2022年入試でも胞子についてやミツバチなどかなりマニアックな内容が出題されています。
過去に演習で解いたことがある受験生はそこまで苦なく解けると思いますが、初見の受験生は手が出ないのではないかと思います。
このようなときのために「瞬時に問題難易度を理解して他の科目を解答できる力と判断力」を身につけておく必要があると思います。
対策はいたって標準的な生物の勉強方法と同じです。
- 教科書・資料集で生物用語を覚える
- 教科書内の現象は全て説明できるようにしておく
- 分野別に繰り返し問題演習
- 入試問題などで力試し
思考力を問う問題やあまり見たことのない問題で経験を積みましょう。
実際に、帯広畜産大学のベレクト講師に聞いてみた!
当塾、ベレクトでは現役獣医学生による個別指導を行っております。
講師全員が現役の獣医学生で構成されており、オンライン双方向型の指導を行っております。
今回はベレクトメンターで現役の帯広畜産大生の高橋先生に受験ノウハウについて質問してみました!
帯広畜産大入試で最も力を入れた科目はなんでしょうか?
また、それはどの教材をどのように使って対策しましたか?
全科目ですが、強いて言えば生物ですね!
大森徹著書の参考書を3周読み込んで、大森徹著書の問題集3冊、標準問題精巧、過去問、予想問題集などで徹底的に演習しました。
なるほど!
受験期に大事にしようと思っていたことはなんですか?
自分が辛くても人に当たらないようにすることですね。
耳が痛い受験生もいそうですね(笑)
高橋先生は、受験本番は何点くらい得点されましたか?
共通テスト8割2分ほど、二次試験9割ほどでした。
それはすごいですね!
最後に、同じ大学を目指す受験生に一言お願いします!
非常に良い環境が整っている大学だと思います!
自分が受験勉強を通して習得したことを精一杯生かして教えたいと思います。
一緒に頑張りましょう!
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、帯広畜産大学共同獣医学課程の入試問題の傾向や適切な勉強方法について説明をしました。
2次試験は総合問題で実際の試験本番に問題の難易を瞬時に判断し、解く科目の順番・時には教科も変える必要もあります。
また、試験時間も通常の試験以上にタイムマネージメントが難しくなります。
過去問を時間を計って解くことはもちろん、解く順番を変えたり試験全体を見通す練習もしてみてくださいね。
難しい入試の先には北海道での楽しく充実した大学生活が待っていますので、それをモチベーションに頑張ってくださいね。
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