獣医師国試「放射線学」の勉強方法と大事なこと4選

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こんにちは、ベレクトNEXTです。

放射線学は、X線などの放射線を病気の診断に用いる学問です。

放射線の基礎的な知識から臨床でレントゲンを使用する時の知識まで、幅広い知識を必要とします。

このページでは、獣医師国試「放射線学」の勉強方法と大事なことを解説しています!

ぜひ参考にしてみてください。

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医師国家試験対策に特化したオンライン予備校「ベレクトNEXT」代表。国試対策に精通した講師陣とともに、既卒生・再受験生を中心に多数の合格者を輩出している。

放射線学の勉強方法

放射線学では、基礎知識として放射線の種類や放射線測定の単位を覚える必要があります。

用語と定義を1対1でしっかり覚えましょう。

また、X線やMRIの知識は臨床系の問題を解く上でも、非常に役に立ちます。臨床学と関連させて暗記することも重要です。

放射線学の勉強で大事なこと

放射線の種類

  • X線、γ線、α線、β線など放射線の種類の定義を覚えましょう。
  • 高LET線、低LET線に分類される放射線と酸素効果比や生物学的効果比との関係性を覚えましょう。

放射線に関する単位

  • 吸収線量:Gy
  • 照射線量:C/kg
  • 等価線量:Sv
  • 線量当量:Sv
  • 実効線量:Sv
  • 放射能:Bq

放射線の人体への影響

  • 組織ごとの感受性:細胞分裂の盛んな組織が感受性が高い。
  • 全身照射による急性放射線障害
    • 7Gy:骨髄死
    • 10-50Gy:消化管死
    • 100Gy以上:中枢神経死
  • 急性障害と晩発障害
    • 急性障害:被爆後3ヶ月以内
    • 晩発障害:被爆後6ヶ月〜数年
  • 確定的影響と確率的影響
    • 確定的影響:ある一定の線量(しきい値)以上の被曝によって必ず起こる障害
    • 確率的影響:被爆した線量に比例して障害の起こる確率が上がる障害

晩発障害かつ確定的影響の白内障が頻出です。

X線の基礎知識

  • 散乱線の対策
    • 照射野を絞る
    • 低電圧で撮影する
    • グリットの使用
    • 被写体とフィルムの間を開ける
  • コントラストと黒化度
    • 管電圧を上げる→コントラストの低下、黒化度の増加
    • 管電流を上げる→黒化度は増加、コントラストは変わらない

第76回試験の放射線学について

今年の試験ではどうだったか(傾向や難易度など)

第76回の放射線学の問題は4問出題されました。

例年通りの難易度でした。

来年の予想、対策ポイントなど

76回では、放射線の人体への影響に関する問題が出題されていなかったので、来年は出る可能性が高いです。

また、コントラストと黒化度の増減と感電圧と関電流との関係性も抑えておきましょう。

実際に出た問題を一問解いてみよう!

第76回A問題

Q
問73 X線撮影時の散乱線に関する記述として誤っているのはどれか。

1.X 線画像の鮮鋭度を低下させる。
2.管電圧が低いほど発生しやくなる。
3.不規則な方向に発生する。
4.皮膚に吸収されやすい。
5.グリッドにより画像への影響を軽減できる。
A

解答:2

解説:散乱線に関しては頻出なのでしっかり抑えておきましょう。前述の散乱線の対策を参考にしてください。

まとめ

放射線学の問題数自体は多くはないですが、頻出のポイントを覚えておけば確実に点数が取れる分野です。

インプットをある程度したら、過去問を解いて覚えているポイントにズレがないかしっかり確認しましょう。

この記事は、獣医師のとね先生が執筆しました。

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医国試専門オンライン予備校「ベレクトNEXT」のなかの人。講師全員が獣医師免許保有者。獣医師免許を持つ講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医国試合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。