こんにちは、ベレクトNEXTです。
第77回獣医師国家試験、本当にお疲れ様でした。
今年の試験は、過去の傾向から一歩踏み込んだ対策ができたかどうかで手応えが大きく分かれる内容となりました。受験生の皆さんの声を元に、全セクションの動向を詳細に振り返ります。
【必須問題】極限の緊張感と「出題者リサーチ」の重要性
今回の必須問題は、解いている最中もかなりの緊張感に包まれる内容でした。
- 出題者傾向の的中
必須落ちが多かった第74回の問題作成者が出題者にいるという情報通り、「〜でないものを選べ」という否定形式の問いが頻出しました。「何が正しいか」だけでなく「何が誤っているか」を正確に理解する力が試されました。 - 難化する倫理・法律
倫理問題は年々「考えさせる問題」へと難化。法律も条文の丸暗記ではなく、内容を深く理解していないと解けない設問が目立ちました。 - 新領域の登場
今回から初めて、愛玩動物看護師の業務、動物介在療法(ATT)、繁殖供用開始適齢に関する問題が出題されました。 - 時事・雑学
広告の表示義務、SFTS、さらには干支(午年)にちなんでかアニマルセラピーなどの時事問題が並びました。 - 精緻な知識
発情周期についても、動物種を問わず「細かい日数」まで正確に問われるようになっています。
【総括】 難しい初見の問題に焦らず、落ち着いて向き合えば「絶対に落とせない問題」で合格ラインを確保できるレベルでした。見直しの徹底が何より重要です。
【A問題(基礎)】例年通りの安定感
全体として難易度は落ち着いており、少し優しめの問題が多い印象でした。
- 解剖・生理・生化学: 例年通りの難易度。初見の問題も散見されましたが、過去問の基礎ができていれば対応可能な範囲です。
- 時事: 馬の個体識別に関する問いなどが出題されました。
【B問題(臨床・応用)】深い理解が求められる難所
全体的に難易度が高く、手応えとしては厳しく感じた受験生が多かったセクションです。
- 伴侶動物・感染症: 表面的な知識では太刀打ちできず、深い理解を問う問題が多数。
- 選択肢の構成
二択まで絞った後の「最後の一押し」で悩む構成でした。 - 時事: 馬インフルエンザなどの出題がありました。
【総括】 難しく感じますが、確実に取れる問題が5〜6割は存在します。そこを堅実に拾えば、合格点の6割には到達できる構成です。
【C問題(実地)】画像診断の落とし穴と領域の拡大
比較的優しめの問題もありましたが、時事対策の有無が明暗を分けました。
- 寄生虫の罠
特徴的な虫卵画像から選ばせるだけでなく、選択肢に似た虫卵の寄生虫が並ぶため、中間宿主や寄生部位まで細かく覚えていないと解けない問題が印象的でした。 - 大動物へのシフト
従来の伴侶動物の手術器具に加え、今回は大動物の去勢器具などが問われました。対策の重要性が高まっています。 - 時事・エキゾチック
絶滅危惧種、特定外来生物(セアカゴケクモ)、馬の角壁腫などが出題。昨年話題になったウサギ関連は、今回は比較的解きやすい内容でした。
【D問題(実地)】データ解析力と多角的な視点
1つの問いに対して2問連動する形式のため、自信がないと悩みますが、1問でももぎ取る粘り強さが得点源になります。全体として迷う問題もありましたが、確実に取れる問題は5~6割はあったと思います。
- 臨床検査の重視
血液検査結果のみから診断を考えさせる問題が増加しており、数値の読み取り対策が必須です。 - 難解な寄生虫
教授陣からも「難しすぎる」と声が上がるほど、寄生虫の難易度が突出していました。 - 統計学の台頭
卒業論文レベルの知識を問う統計問題が増加傾向にあります。 - 時事
ランピースキン、日本紅斑熱、馬の骨折などが登場しました。
総括:これからの国家試験を勝ち抜くために
今回の試験全体を振り返ると、「A・Cが優しめ、B・Dが難しめ」という評価が一般的です。
- 「干支」と「時事」は強力なヒント
去年に引き続き馬の問題が多く、出題者リサーチや干支にちなんだ対策は非常に有効でした。 - 過去問の関連付けを徹底
「昨年画像で出たから今年は出ない」という予測はもはや通用しません(馬の骨折が2年連続出題など)。去年の関連問題を深く掘り下げる対策が功を奏します。 - 脱・脳死学習
脳死で選べる問題はほぼ消滅しました。年々難化していますが、それは内容をしっかり理解し、冷静に考える力を求めている裏返しでもあります。
試験の難易度は上がっていますが、過去問を単に回すだけでなく、その背景にある理論や時事動向をしっかり掴めば、必ず合格できる試験です。
受験生の皆さんの努力が実を結び、素晴らしい獣医師人生がスタートすることを心より応援しております!



