こんにちは、ベレクトNEXTです。
魚病学は、養殖魚や観賞魚を含む魚類の健康管理や病気の診断・治療・予防を学ぶ分野です。
特に水産業に関わる魚の衛生と疾患において重要な役割を担っており、国家試験でも頻出範囲となります。
出題数は少ないですが、内容も多くはないので、苦手意識のある人もポイントをしっかりと押さえておきましょう!
このページでは、獣医師国試「魚病学」の勉強方法と大事なことを解説しています!
ぜひ参考にしてみてください。
魚病学の勉強方法
- ポイントを絞って、頻出問題を確実に押さえる
- 一覧にしたり、まとめの表を作ったりして覚える
病気の名前や、原因微生物の分類などがごちゃごちゃになりやすいので、しっかりと整理しながら覚えて、「聞いたことがあるけど分からない」状態にならないようにしていきましょう。
魚病学の勉強で大事なこと
- 総論は必ず出る、魚類の解剖や生理についても押さえておく
- 病気はウイルス、細菌、真菌、寄生虫、非感染症などで分けて覚える
- 頻出問題から押さえていく
- 深追いはしない
魚病学はまず魚類の基礎から始まり、そこからも出題される可能性があります。
メインで出題されるのは病気になりますが、基礎もしっかりと押さえておきましょう。
また、冒頭でも触れましたが、魚病学は出題数が少なく、内容もそこまで多くはないですが深く追求しようと思えば、他の学問と同様にとても奥深い学問です。
あくまで国家試験合格のためと割り切って、深追いはしないようにしましょう。
浅く勉強していると不安になることもあると思いますが、過去問を基準にやれば大丈夫です。
第77回試験の魚病学について
今年の試験ではどうだったか(傾向や難易度など)
難易度に関しては、概ね典型的で例年通りの難易度と思われます。
必須問題から基礎が出題され、B.D問題から数問、疾患について出題されました。
必須問題から1問、A問題から0問、B問題から4問、C問題から0問、D問題から2問出題されました。
来年の予想、対策ポイントなど
魚類特有の生理・解剖知識を聞く問題が必ず出題されています。
有胃魚/無胃魚、造血器官、浸透圧調節、鰓呼吸が頻出分野なのでしっかり押さえときましょう。
またここ数年、届出伝染病、特定疾病防疫、飼育環境を絡める出題が多い傾向があります。
日本における各疾病の立ち位置など広い視点で勉強できると良いでしょう。
実際に出た問題を一問解いてみよう!
第77回B問題
1. リンホシスチス症
2. へテロスポリス症
3. 類結節症
4. せっそう病
5. エドワジエラ症
解答:5. エドワジエラ症
解説:
- リンホシスチスウイルス感染により引き起こされる。
- 皮膚や鰭に白色結節
- 慢性経過
- ヒラメなど海産魚でみられる
- 微胞子虫(寄生虫)感染により引き起こされる。
- 筋肉内寄生で、筋肉の白濁や商品価値低下。
- Tenacibaculum maritimum感染により引き起こされる。
- 海水魚で重要。
- 体表びらん、潰瘍、鰭欠損を起こす。
- 「ウナギとヒラメ両方で大被害」という組み合わせではない。
- Aeromonas hydrophila感染により引き起こされる。
- 淡水魚で重要。
- 出血、潰瘍、腹水を起こす。
- コイやウナギで有名だが、ヒラメとの組み合わせでは代表的ではない。
- Edwardsiella tarda
- 非常に重要な魚病で、エドワジエラ症 = 「ウナギ・ヒラメ両方で重要」は頻出です。
- 出血、潰瘍、腹水、肝臓病変、敗血症を引き起こし重症化しやすい。
今年の国試対策で押さえておきたい「新出題基準」まとめ
追加
- ウイルス性疾病に「ウイルス性コイ浮腫症〈ウイルス性眠り病〉」「キンギョのヘルペスウイルス性造血器壊死症」「ウナギのウイルス性血管内皮壊死症」の3つが追加
- 細菌性疾病に「シュードモナス症」「細菌性溶血性黄疸」「乳酸菌症」の3つが追加
- 真菌性疾病に「流行性肉芽腫性アファノマイセス症」「フサリウム症」が追加
- 原虫性疾病に「スクーチカ症〈マイアミエンシス症〉」が追加
- 大型寄生虫性疾病(吸虫)に「クリノストマム症」「メタゴニムス症」「吸虫〈ガラクトソマム〉性旋回病」の3つが追加
削除
- ウイルス性疾病の「ウイルス性旋回病〈VWD〉」が削除
- 大型寄生虫性疾病の「パラデオンタシリックス症〈血管内吸虫症〉」が削除
変更・修正
- 真菌の分類名が「鞭毛菌類」→「卵菌類」、「接合菌類」→「イクチオスポレア類」へと最新の分類学に基づいて変更
- 「真菌性肉芽腫症」が「流行性肉芽腫性アファノマイセス症」へ名称変更。
まずは変更点を教科書等で確認し、全体像を把握することが重要です。
まとめ
魚病学は範囲が狭い分、確実に得点できる科目です。
魚病学は国家試験での出題数は少なめですが、出題範囲が限定的なので、得点源になりやすい科目です。
他の科目との繋がりが見出しにくく、独立している印象があるため、苦手意識を持っている人も多いと思いますが、まずはポイントからで良いので、しっかりと押さえておきましょう!
この記事は、獣医師のとね先生が執筆しました。




