
皆さんこんにちは!オンライン個別塾のベレクトです。
皆さんの中には「東京農工大学に合格するためにはどのような勉強をしたらいいのかな?」「共通テストや2次試験でどれくらいの点数を取れたら、東京農工大学に合格できるのだろう…」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
獣医学部の中でも最高峰と名高い東京農工大学、やはりしっかりと対策をしておきたいですよね。
今回の記事では、宮崎大学獣医学生の坂口先生と、農工大生のはるき先生が東京農工大学の過去問を徹底的に分析し、東京農工大学の入試の傾向やそれに対する具体的な対策方法について解説をしていきます。
皆さんが受験勉強を行っていく上できっと助けになると思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【おさらい】東京農工大学の入学試験&必要科目

東京農工大学の受験について解説をする前に、東京農工大学ではどのような受験形式があるのか、どのような科目が必要なのかについて整理をしておきましょう。
東京農工大学の試験は以下の2つに分けられます。
- 一般入試 前期
- 一般入試 後期
- 学校推薦型入試
- 特別入試(私費外国人留学生入試)
ここからは、これらのうち一般試験の詳細や必要な科目について解説をします。
一般入試(前期)

東京農工大学の一般前期試験は、共通テストと2次試験の点数の合計で合格を競い、必要な科目は以下のようになっています。
<共通テスト>
- 国語
- 数学IA,IIB
- 理科(物理・化学・生物・地学から2科目)
- 外国語
- 社会(世界史AorB・日本史AorB・地理AorB・倫政・現代社会から1科目)
<2次試験>
- 数学(数学I,数学II,数学III,数学A,数学B)
- 理科(物理基礎・物理/化学基礎・化学/生物基礎・生物から2科目)
- 外国語(英、独、仏、中から1科目)
共通テスト点数などに傾斜配点はなく、共通テスト900点 2次試験700点の合計1600点で合計点を競います。
一般入試(後期)

東京農工大学の一般後期試験も、前期試験と同様に共通テストと2次試験の点数の合計点で競い、科目は以下のようになっています。
<共通テスト>
- 国語
- 数学IA,IIB
- 理科(物理・化学・生物から2科目)
- 外国語
- 社会(世界史B・日本史B・地理B・倫政から1科目)
<2次試験>
- 英語(なんと英語だけです!)
また後期の場合も共通テストの点数に傾斜配点はなく、共通テスト900点 2次試験400点の合計1300点で受験を闘うことになります。
3年分の過去問や合格点分析からわかる入試の傾向

ベレクトは、2019年度から2021年度までの東京農工大学一般入試の問題を分析し、問題の傾向やそのために適切な勉強方法を検討しました。
ここからは、分析によって得られた結果について詳しく解説をしていきます。
東京農工大学共同獣医学科を狙っている人は、ぜひ参考にしてください。
調査結果:東京農工大学 共同獣医学科を目指すなら、標準レベルをマスターした上で応用することが重要!
東京農工大学の一般入試問題を分析した結果、以下のようなことが明らかになりました。
- 各科目のレベルは標準レベル 難問は少なく基礎〜やや難くらい
- 記述問題や実験考察問題が比較的多い
- 基礎や標準レベルの知識はマスターした上で考察を深める力が必要
- 数学はかなり難しい!基本的に数学Ⅲをベースとした問題構成

東京農工大学一般入試の問題は知識としては標準的な入試レベルで、難しい公式や単語を知っていないと解けないという問題はあまりありません。
しかし、満遍ない知識を問う問題や、知識があることは前提として実験の考察を行う問題など応用力が問われる問題が多いです。
長文も注釈で紹介されている単語が比較的多く、それらの単語を用いて必要な情報をいかに整理して集められるかが重要となっています。
合格にはどれくらいの得点が必要?
全体的な東京農工大学入試の傾向は説明したのですが、やはり気になるのは「どれくらい得点できたら合格できるの?」というところですよね。
ではここから、東京農工大学の合格点について見てみましょう。
共通テスト
2021年度に東京農工大学共同獣医学部に合格した受験生の共通テスト平均得点は742.7点です。

85%に近い得点率ですので、全科目で満遍なく高得点をとることが求められます。
また、東京農工大学には共通テストの点数による「足切り」は存在しません。
2次試験の配点も高いため、仮に共通テストで思うような点数が取れなくても十分挽回の可能性はあります。
二次試験
東京農工大学の前期二次試験の配点は700点で、2021年度に東京農工大学共同獣医学科に前期で合格した受験生の最低点は約403点(共通テストの点数を平均点として計算)で、最高点は589点でした。
最高点でも8割強の得点率のため、きちんと対策を行い安定して点数を取れるようになっておくことが必要だと考えられます。
東京農工大学共同獣医学科の入試対策を試験&教科別に解説
ここまで、東京農工大学共同獣医学科入試の全体的な傾向についてお話をしてきました。
ここからは、東京農工大学共同獣医学科の入試について、教科ごとに傾向や対策を解説していきます。
しっかりと読んで、皆さんの勉強に役立ててくださいね。
数学
はじめに解説する科目は、数学です。
東京農工大学の数学の問題は基本的に大問4つで構成されており、全体的に数学IA,IIBの問題に数Ⅲで解く問題がブレンドされたような構成になっています。(ただし数学Ⅲの割合結構高いので、しっかり勉強しないと詰みます)
特別なひらめきや難しい公式を必要とする問題はないため、標準的な問題を解けるようになっておけば、そこまで方針を定めるのに苦労することはありません。
しかし、特に数Ⅲの問題では煩雑な計算を要する問題が多く、かつヒントが少ないため、思考力や式作成能力が求められます。日頃から、効率よく素早い計算をできるように練習をしておきましょう。

現役農工大メンターのはるき先生は、Focus Goldと大学への数学を使用して対策していたとのことです。
「数学の勉強に苦労している…」「時間がかかって思うように勉強できない…」という人は、こちらの記事も併せて読んでみてください。
きっと参考になると思いますよ!

また、国内で唯一、数学が入試で不要な岐阜大学についてまとめた記事もございます。よろしければこちらも御覧ください。
英語
東京農工大学の英語の問題は3つの大問で構成されており、以下のような形式で出題されます。
大問1 :長文を読み問いに答える(一般的な形式)
大問2:長文を読み、文章全体に対する理解を問う
(文章を挿入する場所を選ぶ、時系列を整理するなど)
大問3:会話文

このように、全ての問題が問題の毛色の異なる長文問題で構成されています。
そのため幅広い単語力や文法力、読解能力、英作文を的確に行う能力など、標準的に求められる力は全てマスターしておく必要があるでしょう。
全体的な文章のレベルはそこまで高くなく、単語への注釈も多いため、読解問題で苦労することはそこまでないと思います。
こういった理由で読解問題では比較的差がつきにくいため、精度の高い英作文を書けるように練習し、英作文の問題でライバルたちと差がつけられるようにしておきましょう。
現役農工大生メンターのはるき先生は、ネクステージやシスタン、長文レベル別問題集などの基本的な問題集を軸に、過去問演習を行ったとのことです。
理科
先述のように、東京農工大学共同獣医学科の理科は物理・物理基礎、生物・生物基礎、化学・化学基礎の中から2科目を選んで受験します。
ここからは、理科科目それぞれの傾向と対策について見ていきましょう。
化学
東京農工大学の化学の問題は、理論化学、無機化学、有機化学の問題が複合的に出題されます。

それぞれの大問で各分野の知識が幅広く必要とされるため、満遍なく知識や考え方を頭に入れておくことが大切です。
問題文が長く設定をつかむのが難しい上に、「〜を説明せよ」という問題が頻繁に出題されます。
そのため、各事象に対してきちんと体系的に理解していないと、正答するのははやや難しいのではないでしょうか。また問題文が長かったり文章で説明する問題が多いことから、解答するのに時間がかかります。
短い時間でしっかりと答えを出す訓練もしておいてくださいね。
現役農工大生メンターのはるき先生は、学校指定教材(セミナー)や重要問題集を使用して学習したとのことです。化学は結構難しいので、重要問題集レベルは確実に解ける状態にしたほうが良さそうですね。
物理
東京農工大学の物理は、近年大問3つの構成で出題される傾向があります。
毎年幅広い分野から出題されていますが、力学が大問1に出題されている年が多いです。

各大問、前半が易しく後半が難しいという構成になっているため、時間配分を適切に行うことが重要です。
解答の形式は単純な計算から作図、論述など多岐にわたるため、どんな形式でも解答できるようにしっかりと練習をしておいてくださいね。
また、過去問と同形式の問題が出題されることがあるので、少なくとも7〜8年分は触れるようにしましょう!
生物

東京農工大学の生物は基礎〜標準レベルの知識で解ける問題がほとんどです。
様々な分野から満遍なく出題されるため、問題集や過去問をやりこんで抜けのないように知識を蓄えておきましょう。
また問題の中には、標準レベルの知識をもとに実験の結果考察を行い、それについて論述を行うものも存在します。
様々な分野から満遍なく出題されるため、問題集や過去問をやりこんで抜けのないように知識を蓄えておきましょう。
また問題の中には、標準レベルの知識をもとに実験の結果考察を行い、それについて論述を行うものも存在します。
知識をきちんと構築していなければ、大きく点数を失ってしまうことになるため、注意してくださいね。
レベルとしては、生物基礎問題精講レベルで大丈夫です。基礎の徹底的理解が重要なので、教科書を使用した学習も有用性が高いでしょう。
実際の現役東京農工大学共同獣医学科生のベレクト講師に聞いてみた!
当塾、ベレクトでは現役獣医学生による個別指導を行っております。講師全員が現役の獣医学生で構成されており、オンライン双方向型の指導を行っております。
今回はベレクトメンターで現役東京農工大学共同獣医学科生のはるき先生に農工大受験ノウハウについて質問してみました!

東京農工大入試で最も力を入れた科目はなんでしょうか?また、それはどの教材をどのように使って対策しましたか?

数学ですね!
農工大の二次試験には数Ⅲが必要で記事にも紹介されていたように大学への数学(一対一対応の数学)を用いて対策しました。
正直問題の難易度は高くないので、全部の問題を完答するつもりで勉強しました。大学への数学は頻出の問題は抑えられるものの、問題数が少ない分、全ての範囲をカバーできるわけではないので、プラチカ(理系)なども活用しました。とにかく網羅的に学習を進め、どんな範囲でも標準レベルの問題なら解くことができるようにしました。

なるほど!
農工大学の数学、充分難しいと思いますが(笑)
まとめると、網羅的に、徹底的に。という感じですね。北大の土井先生も同じく、大問の最後の問題まで”確実に解く”という心構えが大切なのかもしれません。
受験期に大事にしようと思っていたことはなんでしょう。

オンとオフを切り替えることですね。
家では誘惑が多く勉強できない、ついついケータイを触ってしまうなどの悩みを抱えている方も多いと思います。
これを解消するべく、家ではオフ、外ではオンとし、朝早く家を出て、夜遅くまで家に帰らないようにしました。また、夏休み以降は解約してケータイを使うことはありませんでした。
加えて、勉強をしたくない日には一日勉強しないことに後悔しないと決心して、1日遊ぶようにしていました。

携帯を解約…(絶句)
ありがとうございます(笑)
いろんな先生を見ていても、はるき先生は特にストイックに勉強をされている印象がございます。
ちなみに、はるき先生は、合格年度は共通試験と二次試験、それぞれ何割ほどの得点でしたか?

当時は共通テストではなくセンター試験ですが、
センター試験は785/900(87%)
二次試験は530/700程度(75%)
でした。

それはすごいですね!
最後に、東京農工大を目指す受験生に一言お願いします!

大学受験で本気で頑張れる人は一生本気で頑張れる人です!逆に言えば、ここで逃げる人は一生逃げる人になると思います。
僕は大した人間ではありませんが、大学受験をきっかけに何かに全力で向き合うことが好きになりました。
大学受験の経験が皆さんの人生を豊かにすることを願っています!
農工大メンターのはるき先生のスケジュール
ちなみに、はるき先生の現役時代のスケジュールはこちらです。皆さんも参考にされてください。

【動画】はるき先生・かいだ先生にインタビュー
農工大学の学生生活について、現役農工大生のはるき先生とかいだ先生に質問してみました。
学生生活や、研究室、就活事情についてまとめてありますので、是非御覧くださいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、東京農工大学共同獣医学科の入試問題の傾向や対策法について説明をしました。
共通テスト、2次試験のどちらともで高得点が必要になってくるため、基礎〜標準レベルの知識を満遍なく押さえておくことが求められます。
出題される問題には難問はあまりありませんが、持っている情報を応用して答えを導いたり考察、論述を行う問題が比較的多いため、単純に暗記をしておくだけでは不十分です。
きちんと応用ができるように、整理して知識を蓄えておくようにしてくださいね。
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