【現役獣医学生に聞いた】獣医学部の楽しさ&魅力を紹介

「獣医学部に入学したいと考えているけど、実際に入学してみたらどんな感じなのかな?」

「勉強が大変そうなイメージがあるけど、大学生活は楽しいのかな?」と心配に感じている受験生はいませんか?

獣医学部での大学生活を発信している人は少ないため、実際の大学生活は想像もつきませんよね。

そこで今回の記事では、獣医学部の大学生活は楽しいのかどんな楽しい授業を大学では受けることができるのかについて解説をしていきます。

皆さんが受験勉強を行う際のモチベーションアップのためにとても役立つ記事となっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

【現役獣医学生に聞いた】獣医学部は楽しい?実際どうなの?

大学生活

まず獣医学部での大学生活は、とても楽しいです!
人によってどこに楽しさを見出すかは異なっていますが、自分の求める大学生活を追い求めることが可能ですよ。

これから、獣医学部の大学生活にはどのような楽しさがあるのかについて紹介をしていきます。
皆さんの理想とする大学生活と結びつくものがあるかもしれないため、注意して読んでみてください。

高校生物よりも深い部分について学べる

獣医学部の楽しい点として、大学で勉強する内容というのはやはり外せません。
特に高校時代に生物が好きだった人にとっては、高校生物よりさらに深い内容を学ぶ獣医学の内容は非常に面白く感じると思いますよ。

生物の体の部位の名称やそれぞれの働きを学ぶ「解剖学」、免疫や消化にはどのような化学反応が体内で起こるのかを学ぶ「生理学」「免疫学」、微生物や動物の分類にはどのようなものがあるのかを学ぶ「微生物学」など、全ての面が高校生物に比べてバージョンアップしています。

高校生物の好きな人は楽しみにしていてくださいね。

学習の内容が将来の仕事と密接に関わっている

獣医学部の勉強の面白い点は「確実に将来使う」知識や技術を学ぶことです。

高校までで学習した内容には「こんなの社会に出て役に立つの?」というものも多かったと思います。
それに対して獣医学部での勉強は専門性が高く、将来必ず役に立つことのみを学びます。
そのため、高校までと比較するとかなり緊張感を持って授業や実習に臨むことが可能ですよ。

学校の授業の中でも動物と触れ合える

学校の授業や実習の中で動物と触れ合うことが可能な点は、獣医学部ならではの楽しいポイントの1つです。

獣医学部で勉強する内容は、全てが動物の病気や体に関することです。それは、実際に手や体を動かして活動する実習についてももちろん同じです。そのため、解剖実習や繁殖実習、実際に手術を行う実習で、犬・猫・豚・牛といった動物にたくさん触れ合うことが可能です。

特に牛などの大動物は一般の生活をしていても滅多に触れ合うことはないため、大学に入って初めて触れ合うという人も珍しくはないです。
大学生活でたくさんの動物と触れ合いたいという人は、楽しく過ごせるのではないでしょうか。

動物園や水族館の裏側を知ることができる

獣医学部を目指している人の中には、「動物園や水族館が大好き!」「趣味でたくさんの動物園・水族館に通っている!」という人も多いのではないでしょうか。動物園や水族館の知られざる裏側を知ることも、実は獣医学部に入っていると可能なのです。

獣医学部の授業の中には、現在獣医師として働いている人から様々な話を聞くというものがあります。
その授業の中では、動物園や水族館で働いている獣医師から詳しい業務内容や裏話を聞くことが可能なのです。
また、実際に実習生として動物園や水族館に行くことももちろん可能です。場所にはよると思いますが、基本的にどの動物園・水族館も快く受け入れてくださいますよ。

人数が少ないので、学科内のつながりが深い

獣医学部、特に国立大学の獣医学部は、1学年ごとの定員が非常に少ないです。

大勢の受験者のうち上の方の2−30人のみが選抜されるため、自分と同じくらいの学力や知能レベルを持った人のみが集まり、その人数の少なさから関係性は非常に深いものとなります。1クラスのみで小学校の6年間を過ごすと思うとイメージしやすいと思いますが、「名前も知らない人がいる」という状況はまず起こりません。

1年生から6年生まで全ての学年でそういった環境のため、先輩と後輩の縦のつながりも強いです。
学年を跨いで行う学校行事があったり、一緒に遊びに行ったりなどたくさんの思い出を作ることができますよ。

「大学で仲の良い友達を作りたい!」「友達がちゃんとできるか不安…」という人にとって、とても安心できる環境です。

周りはみんな動物が大好き!

獣医学部に入ってくる学生たちは、みんな動物が大好きです。
動物についての様々な知識を持っている人がたくさんいます。中には、非常にマニアックなことを知っていて色々な検定にチャレンジしているなんて人もいますよ。もちろん先生方も動物が大好きなので、家で飼っている犬を連れてきている先生がいたりもします。

ペットを飼っている人も多く、「獣医学部に入学すると言っただけで、大家さんからペットは飼わないように念押しされた!」という人も。

こんな風に、動物が大好きな人たちの中で6年間の大学生活を送れるというのは、獣医学部だからこそのストロングポイントだといえますね。

獣医学部の楽しい授業を紹介!

大学講義

上記までで獣医学部のたくさんの楽しいポイントを紹介してきましたが、やはり気になるのが大学生活の多くを占める授業に関してですよね。

先述のように獣医学部の授業は高校生物よりもさらに発展的な内容のため、もちろん難しいです。
しかし、生物についてより深く知ることができるものや多くの動物に触れられるものなど様々な楽しい授業・実習もあります。

そこでここからは、獣医学部で学習する様々な楽しい授業を紹介していきます。
ぜひ皆さんのモチベーションアップに役立ててくださいね。

生理学

最初に紹介する授業は、生理学です。

生理学では、動物の体内ではどのような反応が起こっているのかについて詳しく学びます。
高校の生物でいうと、免疫や遺伝子の転写・翻訳が内容としては似ていますね。

楽しいポイントとしては、動物の体内で起こっている反応について順を追って学んでいくことができることが挙げられます。「消化はこんなプロセスで起こっていたんだ!」「心臓の拍動と他の臓器の働きはこのように結びついていたんだなあ」など、様々な発見をすることが可能です。

獣医学はどうしても暗記に依る部分が大きいため、このように筋道を立てて流れを理解していく学問を楽しく感じるという人も多いようです。

病理学

次に紹介するのは、病理学です。

病理学は、病気の際体の組織にはどのような変化が起こるのかについて学ぶ授業です。
一口に病気といっても、心臓や肺の働きが悪くなって起こるものや細胞がエラーを起こして起こるもの、細菌やウイルスが悪さをすることで起こるものなど様々です。

それらを全て分類し見分けられるようになるための学問が病理学です。
解剖した動物の臓器や組織を確認することで病気を推測する「剖検」も行うことが可能なため、結果から原因を考察することが好きな人には楽しく感じられると思いますよ。

動物行動学

動物行動学は、文字通り動物の行動について学ぶ授業です。
ある行動を動物がとったときにその背景にある動物の心情にはどのようなものが考えられるのか、また動物の心情がわからない場合の対処の仕方についても学習します。

また吠えたり粗相をしたり噛み付いたりといった、皆さんのお家で飼っている動物がとるような問題行動やその治し方などについても学ぶため、授業で習った内容と実生活をリンクさせることができ楽しいですよ。

牧場実習

今まで紹介したものとは少し毛色が異なっている楽しい授業が、牧場実習です。

牧場実習では、実際の牧場に数日間泊まり業務を体験します。
牛の体重を測ったり、餌をあげたり乳を絞ったりなど、受験生の皆さんが想像するようなことは一通り行うため、実習が終わる頃にはすっかり牛に慣れています。

また獣医師としての業務ももちろん行い、採血や静脈注射、直腸検査や聴診、打診など様々な検査や処置を学びます。
実際の業務を体験することができるため、非常に充実した時間を過ごすことが可能ですよ。

外科実習

外科実習では、実際に外科的手術を動物に対して行います。

犬に麻酔をかけガウンを着用し、実際に動物の皮膚を縫ったり歯をスケーリングしたりといった処置を行います。
もちろんそばに先生がついているため、大事故になるようなことはありません。

とはいえ実際に心電図や呼吸数などもモニターしながら手術を行うため、緊張感はそれまでの実習とは比較になりません。
将来小動物獣医師になってバリバリ手術をこなしたいと考えている人にとっては、非常に有意義で楽しいと思いますよ。

参加型臨床実習

最後に紹介するのは、参加型臨床実習です。名前だけですと、どんな内容なのか想像しづらいですよね。

この実習では、実際の小動物診療や大動物診療の現場に参加し業務を行います
行く場所によって業務は様々ですが、手術への立ち合いや実際に採血などを行う場合もあります。

4年生や5年生になったタイミングで受験するVET CBT&OSCEに合格しなければ参加することができない実習のため、病気に対するある程度の理解が求められます。実際の現場の業務に加わるため、将来の自分の姿を最も強く意識することのできる実習です。

楽しく学び、獣医師を目指そう!

今回の記事では、獣医学部の楽しさ獣医学部にはどんな楽しい授業や実習があるのかについて解説しました。
高校で生物の授業が好きだった人や、動物が好きな人にとっては興味を惹かれる授業が非常に多かったのではないかと思います。

大学生活でとても大切なことは、楽しんで大学生活を送るということです。
6年間という長い期間を過ごすことになるため、高いモチベーションを持って、自分の理想の大学生活を送ってくださいね。

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この記事を書いた人

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本記事が受験生の参考になれば幸いです。