こんにちは!獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
- 「獣医学部に入りたいけど、毎年お金はどのくらいかかるんだろう…」
- 「国立と私立では、かかるお金はどれくらい違うの?」
- 「もしかして国立獣医も私立医学部並みに高いのかな?」
と心配に思っている受験生や親御様もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、全国の獣医学部の学費について詳しく解説をしていきます。
実は、獣医学部に通うのに必要なお金は、大学によって割と大きく違っているのです。
私立の獣医学部は、国公立に比べ非常に高いのが現状です。
大学 | 学費(6年) | |
---|---|---|
1位 | 国公立大学 | 3,496,800円 |
2位 | 【公立】大阪公立大学 獣医学部(府外在住者) | 3,596,800円 |
3位 | 【私立】日本大学 獣医学科 | 約13,000,000円 |
かかるお金によって選ぶ大学が変わるという方もいらっしゃると思いますので、ぜひ参考にしてください。
獣医学部の学費は高い!特に私立大学は高額
結論から言うと、国公立大学の獣医学部は他の国公立大学・学部と差はありません。
しかし、私立大学の獣医学部は大学ごとに違っており、非常に学費が高い傾向です。
国公立獣医学部の学費
国立大学の授業料・入学金などの「標準額」は、法令(政令)および文部科学省令に基づいて定められており、全国の国立大学で統一されています。
実質的には法律に基づいて設定されている金額です。
入学料 | 282,000円 |
授業料 | 535,800円 |
1年次の合計学費 | 817,800円 |
6年間の学費合計 | 3,496,800円 |
公立大学である大阪公立大学のみ少しシステムが異なっています。
大阪府内在住者は他の国立大学と同じ金額ですが、府外在住者の学費は入学料が+10万円の382,000円、授業料が535,800円で1年次の合計が917,800円となっています。
10万円高くなってしまいます(合計3,596,800円)。
私立獣医学部の学費
私立獣医学部の学費は大学ごとに違ううえ、他学部の学費と比べると非常に高くなっています。
理由としては、全国の獣医大学の少なさや実験や実習において多額の費用がかかることが挙げられます。
獣医師になるためには実習が不可欠です。
実習においては生体(実際の動物)を使います。
そのため、実習1回あたりにどうしてもお金がかかってしまうのです。

私立の各大学別に
- 学費の内訳
- 学費以外にかかるお金
- 奨学金・学費免除制度
をまとめた記事もあります。こちらもぜひチェックしてみてください。
高い部類に入る獣医学部の学費が払えない場合はどうしたらいい?
ここまで、獣医大学に通うために必要なお金について詳しく説明してきました。
私立大学では、全体的にどの大学も年間に200数十万円の学費を納入する必要があります。
特に獣医学部は6年間通う必要があるため、1,500万円近く支払うことになります。
学費が払えない場合、どのような対処法があるのでしょうか。
以下の 2通りの対処法があります。
- 授業料免除制度の活用
- 奨学金
授業料免除制度の活用
ほとんどの大学には、授業料や入学金を免除する制度があります。
上記の獣医学部も例外ではなく、どの大学でも授業料免除や入学金免除を行うことが可能となっています。
親御さまの経済状況や家族構成などをもとに審査を行い、それによって免除額が決定されるのが基本です。
受付のタイミングや基準額は大学によって異なるため、この制度を利用したい人は志望校のホームページ等を確認してみてください。
奨学金の活用
「授業料免除を行っても少しお金が厳しい…」「親の収入的に授業料免除を受けるほどはないけど、お金の足しが欲しい…」という人もいると思います。
そういった人は、奨学金の利用を検討してみましょう。
奨学金には日本学生支援機構のものをはじめとして、大学独自のものや獣医師を雇用する団体独自のものなど様々な奨学金があります。
自分に合ったものを選び、利用すると良いでしょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください▼
学費をしっかりと確認し、志望校選びに役立てよう
今回の記事では、獣医学部の学費について詳しくご紹介しました。
国立大学では、学部にかかわらず入学金や授業料は全国で統一されており、獣医学部も例外ではありません。
ただし、獣医学部はは6年制であるため、4年制の学部と比べて在学期間が長く、その分授業料の総額も多くなるうえ、動物の解剖や臨床実習など、実習が多く組み込まれているため、白衣・器具・実習に伴う費用など、授業料以外にも別途費用はかかります。
私立大学の獣医学部の学費は高いと言えるでしょう。
そのため、学費の面から見ると、国立の獣医学部は私立に比べて大きな経済的メリットがあります。
一方で、どの大学を選ぶにしても、学費以外にかかる費用や、6年間という学修期間の長さを踏まえ、将来的な進路やご家庭の状況も含めて慎重に検討することが大切です。
獣医学部を目指す方にとって、進学先の選択は大きな決断になります。
少しでも参考になれば幸いです。