【国立】岩手大学共同獣医学科について(岩手県盛岡市)

本記事は岩手大学共同獣医学科について、当塾講師の声も踏まえながらまとめました。

  • 獣医学部について
  • カリキュラム・国試合格率・就職先
  • 偏差値
  • 入試情報

    受験をお考えのはぜひ参考にしてみてください!

    岩手大学農学部共同獣医学科について

    岩手大学農学部の前身は、1902年にわが国最初の高等農林学校として設立された「盛岡高等農林学校」です。
    そのころから獣医学科が存在しました。

    平成24年度より、東京農工大学と共同獣医学科を設置し、
    基礎、病態、応用、伴侶動物および産業動物臨床獣医学の5分野体制による広範な知識と技術を体系的に教育しています。

    そんな伝統ある岩手大学共同獣医学科ですが、一般入試の難易度で言うと、国立獣医大学の中では易しい部類に属しています。

    それでも獣医学部に合格するためには、高い得点率が共通テスト、二次試験で必要になります。

    それでは、これより教育カリキュラム・就職実績に触れた後、入試内容について解説していきます。

    関連記事

    岩手大学共同獣医学科のカリキュラムと実績について

    教育カリキュラム

    岩手大学共同獣医学科では、以下のような到達目標が設定されています。

    • 動物の健康・福祉、公衆衛生などに関する高度な専門知識を修得している
    • 獣医学領域の課題について、生命科学を基礎とした知識と技能を用いて判断でき
    • 獣医師として国内外に視野を広げ、感染症対策や畜産物の安全確保等について知識を修得しており、意欲も有している。
    • 専門知識や技能に基づいた説明ができ、倫理性も備えた行動規範を身につけた適切なコミュニケーションができる。
    • 専門知識に基づいて修得した獣医学領域で必要な技能を実践でき、論理性と倫理性を兼ね備えた行動規範を身につけている。

    適切なコミュニケーションができる人材の育成をしているようです。

    ※参照元:ディプロマポリシー(国立大学法人 岩手大学 農学部)

    国試合格率(新卒者)

    年度合格率受験者数合格者数
    75202485.7%(72.7%)2824
    74202393.8%(69.9%)3230
    73202293.3%(80.3%)3028
    72202180.0%(83.2%)3528
    71202094.4%(86.5%)3634
    70201996.7%(82.6%)3029
    ※参照元:獣医師国家試験の結果(大学別)

    「合格率」の()内は全体の合格率。

    過去6年で合格率90%~が4回もあり、とても高い合格率を誇っています。

    キャリア/就職先

    主な就職先は、以下のとおりです。

    • 民間動物病院
    • 北海道農業共済組合連合会
    • 農林水産省
    • 岩手県
    • 大塚製薬
    • 難波動物病理検査ラボ

    岩手大学共同獣医学科では、動物病院、公務員、製薬会社などの企業、に就職する卒業生が全体の7割です。

    主に大動物を扱うNOSAIに就職する卒業生もいました。

    他にも、岩手大学や他大学の大学院に進む人ももちろんいます。

    ※参照元:進路・資格 共同獣医学科 岩手大学農学部

    岩手大学共同獣医学科の偏差値

    岩手大学共同獣医学科における偏差値は、以下のとおりです。

    60

    国立獣医大学の中では下位に位置しますが、

    岩手大学の中では、医学部がないこともあって一番偏差値が高い学部です。

    大学入学共通テストの得点率

    共通テストボーダー得点率がどれほどの位置にあるか説明します。

    1. 東京大学 理科Ⅱ類 →87%
    2. 北海道大学 獣医学部→86%
    3. 東京農工大学 共同獣医学科→80%
    4. 大阪公立大学 獣医学部→78%
    5. 岩手大学 共同獣医学科→73%

    ※参照元:河合塾参照(偏差値、ボーダー得点率)

    うわい先生

    国公立獣医学部の中では、そこまで高くないことが分かります。

    しかし、共通テスト以外に募集人数の少なさ倍率合格最低点の高さなどを考えると、合格するのはそう簡単ではありません。。

    今年度の岩手大学共同獣医学科の募集要項

    2025年度の選抜制度は下記3つです。

    • 一般選抜入試(前期)
    • 総合型選抜Ⅱ(一般枠&地域枠)
    • 私費外国人留学生選抜

    のどれかの受験方式で合格する必要があります。

    一般選抜

    前期選抜

    内容
    募集人数20名
    選考方法・共通テスト:6教科8科目
    ・個別学力試験:2教科(数学、理科から1科目)、ほか大学入学志望理由書
    倍率4.8倍
    合格最低点992/1320(75%)
    ※参照元:「農学部入試概要」「岩手大学入試情報」入試について 受験生の方(岩手大学)、倍率(岩手大学入学者選抜実施結果)、
    合格最低点(岩手大学一般選抜合格者の最高点・最低点・平均点)
    テスト内容
    共通テスト6教科8科目
    【国語】国語
    【数学】数IA、数IIBC 計2科目
    【理科】物・化・生から2科目選択
     ※理科は、基礎科目の選択不可
    【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す]
    【地歴・公民】「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史総合」「地理総合、歴史総合、公共」「公共、倫理」「公共、政治・経済」の6科目から1科目選択
    【情報】情報Ⅰ
    個別学力試験2教科2科目
    【必】数学「数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B、C」
    【選】理科「化学基礎・化学」「物理基礎・物理」「生物基礎・生物」から1科目選択
    【その他】大学入学志望理由書
    ※参照元:令和7年度岩手大学入学者選抜における募集人員及び実施教科・科目等について
    これだけはおさえて!
    • 後期試験は実施なし!
    • 共通テストの配点が高い!
    • 二次試験では英語が要らない!

    ベレクト講師からアドバイス

    まず、注意すべき点は岩手大学には後期試験の実施がありません

    科目数は2次試験が2科目のみと非常に対策しやすい内容となっています。

    さらに英語が要らないので、英語が苦手な受験生は相性がいいようです。

    配点に関しては、共通テストの配点がかなり高いので、共通テストの対策はしっかりしないといけません。

    二次試験の科目が2科目なので、比較的共通テストの対策に時間を多くかけることができますね。

    総合型選抜

    内容
    募集人数10名(一般枠8名、地域枠2名)
    選考方法・出願理由書
    ・調査書
    ・個人面接
    ・課題個人面接
    ・大学入学共通テスト成績
    倍率一般枠6.9倍、地域枠0.5倍
    合格最低点不明
    ※参照元:令和5年度 岩手大学入学者選抜実施結果(学部(岩手大学)

    岩手大学の推薦入試は、現役・浪人を問いません

    かなり多くの受験生が出願できる推薦入試なので、ぜひ受験することを考えてみてください。

    岩手大学は総合型選抜での合格枠が国公立獣医学部の中では1番大きいです。

    2次試験には小論文は含まれておらず、面接のみですので、受験しやすい内容にはなっています。

    ただし、獣医学部の面接は獣医学の知識も広く問われるので、準備は必ず必要です。

    総合型選抜 まとめ
    • 2次試験は面接のみ(小論文実施なし)
    • 面接のみだが、面接では獣医学の知識を広く問われる
    • 合格枠が多い

    ※かならず大学HPにて最新の募集要項をご自身でお確かめ下さい。

    ベレクト受講生の合格実績

    年度合格者数
    2024年度2名
    2023年度1名

    岩手大学共同獣医学科の合格体験記はこちら▼

    岩手大学共同獣医学科に在籍中のベレクト講師陣一覧

    【入試年度別】講師陣に聞いた合格者の勉強法やスケジュールなど

    2024年度

    記事準備中

    関連記事

    まとめ

    岩手大学共同獣医学科について

    • 獣医学部について
    • カリキュラム・国試合格率・就職先
    • 偏差値
    • 入試情報

    について解説してきました。

    本記事が受験生のお役に立てば、幸いです。

    現役獣医学生に
    \ 受験相談できる

    \ 毎月先着10名限定 /

    ※塾の方針として、無理な勧誘は一切行いません。

    この記事を書いた人

    ベレクト運営事務局

    獣医専門オンライン予備校のベレクトです。
    本記事が受験生の参考になれば幸いです。