現役獣医学生の視点で見る、酪農学園大学獣医学類(北海道江別市)

酪農学園大学獣医学群獣医学類について、ベレクト講師陣の意見も含め解説します。

本記事を最後まで読めば分かること

酪農学園大学獣医学部の

  • 基本データ
  • ディプロマ・ポリシー
  • 国家試験合格率・卒業後の進路
  • 偏差値・難易度
  • 募集要項

受験をお考えのはぜひ参考にしてみてください!

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医学生向けオンライン予備校「ベレクト」代表。自身の受験経験と臨床現場での知見を活かし、獣医学部受験に特化したオンライン指導を展開。多数の合格者を輩出している。

酪農学園大学獣医学類について

酪農学園大学は北海道江別市にあり、JR札幌駅からは30分程とアクセスが良いです。

昭和39年に産業動物医療に従事する臨床獣医師の養成を目的に設置されて以来、酪農家を支援する実践的な獣医師を育成してきた歴史のある大学です。

酪農学園大学は特に牛・馬関係が強いのが特徴です。流石は北海道です。

入試難易度は私立獣医大学の中では易しい方です。

とはいえ、獣医なのでそれなりの勉強は必要になります。

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酪農学園大学獣医学類のディプロマ・ポリシー

酪農学園大学獣医学類では、主に以下のような到達目標が設定されています。

  • 人と動物の福祉及び自然環境との調和と、持続的な利用に貢献できる獣医師として社会で活躍するための、生命を尊ぶ豊かな人間性を育む。
  • 獣医学に関する高度な専門知識・技術及び総合的な判断力を習得する。
  • 国際的なコミュニケーション能力や、国際的視野に立ち、SDGsで掲げられた人と動物の健康保持、環境保全、食料の安定供給に寄与する質の高い実践能力を身につける。
  • 獣医学のみならず、医学、農学、生物学や、動物愛護・福祉など、様々な専門領域にまたがる知識や技能を実地に活用できる。

参照元:ディプロマポリシー(酪農学園大学)https://www.rakuno.ac.jp/outline/educationpolicy.html

社会で活躍するため獣医領域以外との関わりも重要視する人材を求めています

国家試験合格率と卒業後の進路

国試合格率

2024年度の獣医師国家試験の合格率は78.9%です。

※参照元:第76回獣医師国家試験の結果

キャリア/就職先

主な就職先は、以下のとおりです。

  • 民間動物病院
  • 農業・林業
  • 専門・技術サービス業
  • 大学院進学
  • 公務(農林水産省・道庁・県庁・地方自治体)
  • 金融業・保険業

など

酪農学園大学の卒業生は動物病院など臨床に進む人がかなり多いです。

大学院などへ進学する人は毎年3~4人とかなり少なく、ほとんどの人が就職します。

また公務員よりも金融業・保険業に従事する卒業生が多いのも特徴です。

  • 臨床獣医師を目指したい
  • 臨床や院進の以外の進路もあり

と考えている受験生には特におすすめです。

※参照元:分野別就職先 獣医学類(酪農学園大学) https://www.rakuno.ac.jp/career/achievement.html
  

〈関連記事〉酪農学園大生はモテる?学生生活について

酪農学園大学獣医学類の偏差値・難易度

酪農学園大学獣医学類における偏差値は、以下のとおりです。

55.0

上井塾長

私立獣医大学の中では下位に位置していますね。

偏差値だけ見ると、国立獣医大学より少し低くなっています。

科目数の少なさや、定員が多いことを考えると

比較的入りやすい獣医学部でしょう。

参照元:酪農学園大学 偏差値(河合塾)

他私立獣医大学との偏差値の比較

  • 日本獣医生命科学大学 獣医学部→62.5
  • 麻布大学 獣医学部→60.0
  • 日本大学 獣医学科→57.5
    北里大学 獣医学部→57.5
  • 酪農学園大学 獣医学類→55.0
    岡山理科大学 獣医学部→55.0

※参照元:酪農学園大学 偏差値

私立獣医学部の中では下から2番目の偏差値です。

とはいえ獣医学部の倍率は他の学部より高いので、偏差値だけで合格しやすいとは判断できません。

実際に過去問を解いてみて受験校を決めましょう。

2026年度酪農学園大学獣医学類の募集要項

選抜制度は下記の通りです。

募集人員選抜方法
一般試験選抜学力入試:42名
併用型入試:35名
共テ利用入試:8名
個別学力検査または共通テストあるいはその両方
学校推薦型選抜指定校推薦:10名
一般推薦:8名
生産動物医療推薦:8名
動物病院後継者育成推薦:4名
農業高校および農業大学校推薦:2名
学士等推薦:3名
指定校推薦:調査書 小論文 面接
それ以外:基礎学力試験 小論文 面接
※参照元:2026入学試験要項(酪農学園大学)

一般選抜についてべレクト講師からアドバイス

酪農学園大学は2025年度から大学独自の個別学力検査のみで合否を決定する試験が復活しました。

とはいえ試験問題は3教科とも標準的、平易です。

なお共通テスト利用入試の合格者はほぼ酪農学園大学に入学していないのが現状です。

共通テスト利用はレベルが高いので、学力入試あるいは併用型入試の方が受かりやすいでしょう。

試験会場一覧

酪農学園大学の入学試験会場についてはこちらをご覧ください。

ベレクト受講生の合格実績

人数
2025年8名(特待生1名)
 L一般独自試験:5
 L共通テスト利用型:1
 L学校推薦型選抜:1
 L特別枠入試(後継者選抜・地域枠など):1
2024年5名
 L一般前期:4名
 L推薦:1名
2023年5名
 L一般前期:5名

酪農学園大学獣医学類に在籍中のベレクト講師陣一覧

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まとめ

ここまで酪農学園大学獣医学類の

  • 基本データ
  • ディプロマ・ポリシー
  • 国家試験合格率・卒業後の進路
  • 偏差値・難易度
  • 2026年度の募集要項

についてご紹介しました。

本記事が受験生のお役に立てば、幸いです!

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医専門オンライン予備校「ベレクト」のなかの人。塾長を除く、講師全員が現役獣医学生。塾長ももちろん獣医師。講師数は現在100名超え。講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医学部合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。