【国立】山口大学共同獣医学部について(山口県山口市)

本記事は山口大学共同獣医学部について、ベレクト講師陣の意見も含め解説します。

本記事を最後まで読めば分かること

山口大学共同獣医学部の

  • 基本データ
  • ディプロマ・ポリシー
  • 国家試験合格率・卒業後の進路
  • 偏差値・難易度
  • 2025年度の募集要項

受験をお考えの方はぜひ参考にしてみてください!

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医学生向けオンライン予備校「ベレクト」代表。自身の受験経験と臨床現場での知見を活かし、獣医学部受験に特化したオンライン指導を展開。多数の合格者を輩出している。

山口大学共同獣医学部の基本データ

山口大学は、200年の歴史を持つ全国で3番目に古い国立大学で、獣医学科は2024年で80周年を迎える伝統のある大学です。

小動物臨床が強い山口大学は、大動物臨床が強い鹿児島大学と共同して、ほぼ同じカリキュラムが実施されています。

また、国際水準の高度な獣医学教育を行っている大学に贈られるEAEVE認証を受けている大学ですので、海外でも通用する技術を取得できます。

入試難易度は、国公立獣医学部の中では下位に位置します。しかし、共通テストではかなり高い得点率が必要となります。

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山口大学共同獣医学部のディプロマ・ポリシー

山口大学共同獣医学部では、以下のような到達目標が設定されています。

  • 人間性と正しい倫理観を持ち、行動規範に従い職務を遂行する能力
  • 動物生命科学研究における探究心を持ち、問題解決を行う能力
  • 動物感染症に関する基礎知識を用いて、その制圧に寄与する能力
  • 高度な動物医療の基礎知識を持ち、適切に実践する能力
  • 畜産資源の基礎知識を持ち、その安定供給、安全性確保に役立てる能力
  • 国際社会、地域社会に貢献できる能力

大学で得た知識をしっかり活用できる人材を育成しています。

また、遠隔授業システムを用いて、それぞれの大学から移動せずに山口大学と鹿児島大学の講義を受講することができます。

※参照元:共同獣医学部 ディプロマポリシー(国立大学法人 山口大学)

国家試験合格率と卒業後の進路

国試合格率

合格率受験者数合格者数
76202593.8%(71.9%)3230
75202481.5%(72.7%)2722
74202394.3%(69.9%)3533
73202283.3%(80.3%)3025
722021100%(83.2%)3030
71202084.8%(86.5%)3328
70201996.4%(82.6%)2827
※参照元:獣医師国家試験の結果(大学別)

「合格率」の()内は全体の合格率。

2021年度の100%、2023年度の94.3%と高い合格率です。

どちらも全国獣医系大学中、第1位です!

キャリア/就職先

主な就職先は、以下のとおりです。

  • 個人動物病院
  • 山口県農業共済組合
  • 森永乳業株式会社
  • 独立行政法人国際協力機構(JICA)
  • 第一三共株式会社
  • 福岡県庁

山口大学は小動物に強い大学なので、小動物を扱う動物病院に就職する卒業生が多いです。

産業動物は鹿児島大学が得意とするので、大動物関係の職に就くこともあります。

もちろん当大学の大学院や、他大の大学院に進学する卒業生もいます。

  • 動物病院などで小動物診療をしたい!
  • 将来臨床をするか研究するかで迷っている!

と考えている受験生には、特におすすめの大学です。

山口大学共同獣医学部の偏差値・難易度

山口大学共同獣医学部における偏差値は、以下のとおりです。

60

大学内の学部では、医学部の次に偏差値が高いです。

このことからも、獣医学部の難しさがよく分かります。

大学入学共通テストの得点率

共通テストボーダー得点率がどれほどの位置にあるか説明します。

  • 東京大学 理科Ⅱ類 →89%
  • 北海道大学 獣医学部→88%
  • 東京農工大学 共同獣医学科→85~88%
  • 岐阜大学 共同獣医学科→82%
  • 大阪公立大学 獣医学部→81%
  • 帯広畜産大学 獣医学部→80~81%
  • 山口大学 共同獣医学部/宮崎大学 獣医学科→80~83%
  • 鹿児島大学 共同獣医学部→73~83%
  • 岩手大学 共同獣医学部→78%
  • 鳥取大学 共同獣医学科→75%

※参照元:山口大学大学(Kei-Net大学検索システム)

うわい先生

国公立獣医学部の中では中間レベルであることが分かります。

しかし、共通テスト以外の募集人数の少なさ、倍率、合格最低点の高さなどを考えると、合格するのはそう簡単なことではありません。一問間違えるだけで合否に大きく影響します。

2025年度山口大学共同獣医学部の募集要項

選抜制度は下記3つだけです。

  • 一般選抜入試(前期&後期)
  • 学校推薦型選抜Ⅱ
  • 私費外国留学生入試

のどれかの受験方式で合格する必要があります。

一般選抜

まずは一般入試の概要からまとめます。

前期選抜

内容
募集人数21名
選考方法共通テスト、個別学力試験
倍率2.8倍
合格最低点1,078.4/1,400(77%)
※参照元:倍率(パスナビ)合格最低点(国立大学法人 山口大学)
テスト内容
共通テスト5教科7科目(1000点満点
【国語】国語(200)
【数学】数IA、数IIBC 計2科目(200)
【理科】物・化・生・地から2科目選択(200)
 ※理科は、基礎科目の選択不可
【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](300)
【地歴・公民】「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史総合」
 「地理総合、歴史総合、公共」「公共、倫理」「公共、政治・経済」(100)
【情報】情報Ⅰ(100)
●選択→地歴・公民、情報から1科目選択
個別学力
試験
2教科(400点満点
【必】数 学 「数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B、C」(200)
【選】理 科 「化学基礎・化学」「物理基礎・物理」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」から1科目選択(200)
※参照元:一般選抜前期❘令和7年度大学入学共通テストの受験を要する教科・科目及び個別学力検査の実施教科・科目の配点(国立大学法人 山口大学)
これだけはおさえて!
  • 個別試験では英語が必要なし!
  • 共通テストの配点の割合がかなり高い!
  • 合格最低点は80%弱と激高い!

後期選抜

内容
募集人数6名
選考方法共通テスト、面接
倍率6.9倍
合格最低点不明
※参照元:倍率(パスナビ)合格最低点(国立大学法人 山口大学)
テスト内容
共通テスト4教科6科目(900点満点
【国語】国語(100)
【数学】数IA、数IIBC 計2科目(200)
【理科】物・化・生から2科目選択(400)
 ※理科は、基礎科目の選択不可
【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目選択[英語はリスニングを課す](200)
面接面接(200点満点
※参照元:一般選抜後期❘令和7年度大学入学共通テストの受験を要する教科・科目及び個別学力検査の実施教科・科目の配点(国立大学法人 山口大学)

ベレクト講師からアドバイス

山口大学共同獣医学部は共通テストの配点がとても高いので、共通テストで高い得点率が必要なことが分かります。

英語は二次試験では必要ありませんが、共通テストの英語の配点が一番高いので、その対策は十分に行う必要があります。

山口大学共同獣医学部のみを志望するなら、共通テスト対策に一番時間をかけても良いですが、他の獣医大学も志望する場合、二次試験対策とバランスを考えながら勉強する必要があります。

いずれにしても共通テストは必要になることがほとんどなので、共通テスト対策に力を注ぐといいでしょう。

学校推薦型選抜Ⅱ

内容
募集人数3名
選考方法調査書
推薦書
志望理由書
大学入学共通テストの成績
※大学入学共通テスト詳細は上記大学入学共通テスト 前期を参照(外国語は英語のみ)
小論文
面接
倍率4.3倍
合格最低点不明
※参照元:倍率(パスナビ)令和6年度 入学者選抜要項(国立大学法人 山口大学)

出願要件

べレクト推薦対策コース

私費外国人留学生入試

内容
募集人数若干名
選考方法日本留学試験
個別学力試験等(理科【生物基礎・生物】、面接【日本語】)
成績証明書
「TOEIC」又は「TOEFL」のスコア認定証の結果
倍率不明
合格最低点不明
※参照元:令和6年度 入学者選抜要項(国立大学法人 山口大学)

出願資格

※かならず大学HPにて最新の募集要項をご自身でお確かめ下さい。

ベレクト受講生の合格実績

年度人数
2024年1名

山口大学獣医学部の合格体験記はこちら▼

山口大学獣医学部に在籍中のベレクト講師陣一覧

【入試年度別】講師陣に聞いた合格者の勉強法やスケジュールなど

2024年度

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まとめ

ここまで山口大学共同獣医学部について

  • 基本データ
  • ディプロマ・ポリシー
  • 国家試験合格率・卒業後の進路
  • 偏差値・難易度
  • 2025年度の募集要項

について解説してきました。

本記事が受験生のお役に立てば、幸いです。

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医専門オンライン予備校「ベレクト」のなかの人。塾長を除く、講師全員が現役獣医学生。塾長ももちろん獣医師。講師数は現在100名超え。講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医学部合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。