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そんな当予備が考える、一般入試で入りやすい獣医大学ランキングはこちら!
一般入試で入りやすい国公立獣医学部
順位 | 大学 |
---|---|
1位 | 岐阜大学 共同獣医学科 |
2位 | 山口大学 共同獣医学部 |
3位 | 宮崎大学 獣医学科 |
4位 | 岩手大学 共同獣医学科 |
5位 | 鹿児島大学 共同獣医学科 |
一般入試で入りやすい私立獣医学部
順位 | 私立 |
---|---|
1位 | 岡山理科大学 獣医学科 |
2位 | 酪農学園大学 獣医学類 |
3位 | 北里大学 共同獣医学科 |
入りやすい=合格しやすい、狙い目と考えていただいて結構です。
獣医学部はどの大学においても他学部より入りにくいですが、その中でも比較的入りやすい大学をランキングしました。
「入りやすい」基準としては、
- 偏差値が、全体の中で高くない部類
- 科目数、試験内容を踏まえた対策のしやすさ
- 合格最低点
以上3つの観点を軸に考えています。
ランクインした各大学別に理由を解説しています!ぜひチェックしてみてください。
- 一般入試で入りやすいと言える国公立獣医学部のランキングとその理由
- 一般入試で入りやすいと言える私立獣医学部のランキングとその理由
- 近年難化した2つの獣医学部について(鳥取、日大)
- 獣医学部の合格がより近づく4要素についても解説しました
一般入試(前期日程)で入りやすい国公立の獣医学部
順位 | 大学 | 合格しやすいと言える理由 | 偏差値 | 倍率 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 岐阜大学 | ・共通テストの配点が大きい ・二次試験が2科目 ・前期日程の定員が多い(ただし後期はない) | 60.0 | 2.9倍 | 1000.1/1300(77%) |
2位 | 山口大学 | ・共通テストの配点が大きい ・二次試験が2科目 | 60.0 | 5.3倍 | 1118/1400(80 %) 共通テスト:759.6/1000 個別学力検査:323/400 |
3位 | 宮崎大学 | ・共通テストの配点が大きい ・二次試験が2科目 | 62.5 | 2.6倍 | 1027/1305(79 %) |
4位 | 岩手大学 | ・共通テストの配点が大きい ・二次試験が2科目 | 65.0 | 6.0倍 | 1018/1320(77 %) |
5位 | 鹿児島大学 | ・共通テスト重視型と二次試験重視型の2パターンある | 60-62.5 | 共通テスト重視:2.0倍 個別学力検査重視:21.4倍 | 共通テスト重視:1148/1500(76 %) 個別学力検査重視:1232/1650(75 %) |
第1位 岐阜大学 共同獣医学科
岐阜大学の共同獣医学科は
- 共通テストの配点が大きい
- 二次試験が2科目しかない
- 前期日程の定員が多い(ただし後期日程はない)
という特徴があります。
2025年度の倍率は3倍を切り、合格最低点も低めなことから最もねらい目の大学としました。
第2位 山口大学 共同獣医学部
山口大学の共同獣医学部は
- 共通テストの配点が大きい
- 二次試験が2科目しかない
- 国公立獣医の中では偏差値が低め
という特徴があります。
2025年度の倍率は5倍を超え、2024年度(2.9倍)よりも高くなりましたが問題が平易なこと、共通テストの配点が大きいとはいえ8割を切っていても合格できる点から入りやすいと言えるでしょう。
第3位 宮崎大学 獣医学科
宮崎大学の獣医学科は
- 共通テストの配点が大きい
- 二次試験が2科目しかない
という特徴があります。
偏差値は若干上がり62.5となりますが、2025年度の倍率は3倍を切っており手堅く得点できる受験生にとっては入りやすいでしょう。
第4位 岩手大学 共同獣医学科
岩手大学の共同獣医学科は
- 共通テストの配点が大きい
- 二次試験が2科目しかない
- 問題が平易
という特徴があります。
2025年度(6.0倍)は2024年度(3.7倍)より倍率が高くなりました。
しかし前期日程しかないことに加え、前期日程の定員が年々減少して(※)推薦の定員が多くなっているため偏差値とは裏腹に今後は入りにくくなるかもしれません。
※2023年度:22名⇒20名 2026年度:20名⇒18名
第5位 鹿児島大学 共同獣医学科
鹿児島大学の共同獣医学科は前期日程において
- 共通点重点型(パターンa)
- 個別学力検査重視型(パターンb)
の2種類の入試形態があります。
例年パターンbに出願が殺到し、パターンaも共通テストのボーダーが高くなるため決して難易度が低いわけではありません。
とはいえパターンbは共通テストが命と言われる獣医学部受験においては唯一共通テストがボロボロでも挽回が効きやすいでしょう。
一般入試で入りやすい私立獣医学部
順位 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|
1位 岡山理科大学 | 55.0 | A日程:4.8倍 B日程:6.4倍 |
2位 酪農学園大学 | 55.0 | 1期学力:5.8倍 |
3位 北里大学 | 57.5 | 一般前期:4.4倍 |
第1位 岡山理科大学 獣医学科
岡山理科大学の獣医学部は
- 全獣医系大学の中で最も偏差値が低い
- 試験問題が易しい
- 志願者人数が多いとはいえ、定員よりはるかに多く合格者を取る
という特徴があります。
新しい大学ということもあり偏差値が他の大学に比べて低めになっています。
また2025年度のA日程では定員42名に対し2114名が受験しましたが443名が合格しており大学側も滑り止めを想定した上でたくさん合格を出していると思われます。
第2位 酪農学園大学 獣医学類
酪農学園大学の獣医学類は2025年度から個別学力検査(共通テスト不要)が実施されるようになりました。
それ以前は共通テスト利用あるいは併用(理科1科目のみで合否が決められていました。
なお2025年度に個別学力検査が導入されたとはいえ偏差値的に大きな変動はなかったようです。
第3位 北里大学 獣医学科
北里大学の獣医学科は
- 6割後半~7割得点できれば合格できる
- 倍率が比較的低め
という特徴があります。
他の日本獣医生命科学大学、日本大学、麻布大学よりは倍率と合格最低点が落ち着いていることから、北里大学が3番目に一般入試で入りやすい大学となります。
上記、一般入試で入りやすい(合格しやすい)大学はあくまで、偏差値×対策のしやすさに重きを置いたものとなります。
- 受験生一人一人の得意不得意
- 一般入試以外の入試方式
など他の観点も加えると、このランキングは変動しますのでのでご注意ください。

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近年難化傾向の獣医学部とその理由
鳥取大学 共同獣医学科
鳥取大学は従来は個別学力検査で英語と理科1科目が課されていましたが、2025年度からは数学も課されるようになりました。
数学Ⅲを含んだ範囲で出題されたことも大きいです。
獣医系の国公立大学の中でも数学Ⅲを課すのは北大、農工大、東大、大阪公立大学、岐阜大学(選択式)等の難関大学に限られている中での出題変更なので受験生にとっては対策しづらくなったと言えるでしょう。
日本大学 獣医学科
日本大学は従来から首都圏にあることなどから人気大学となっていましたが、近年は数学が難化傾向です。
もともと60分という短い制限時間の中で小問を沢山こなす出題傾向でしたが、問題が手強くなったことで高得点が狙いにくくなったと言えるでしょう。
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入りやすくなる!獣医学部の合格がより近づく4要素
- 偏差値
- 倍率倍率
- 入試科目
- 入試方式
ここからは先ほど「一般入試で入りやすい」の基準で選んだ項目を詳しく説明するとともに、これらを知っているだけで合格がより近づく4要素について解説していきます。
また獣医学部は国公立・私立獣医学部ともに、一般入試の合格最低点の得点率すら6〜8割と高いです。
この事実をおさえた上で各要素について詳しく見ていきましょう。
偏差値と倍率
国公立獣医学部(東京大学理科Ⅱ類を除く)
ランキング | 大学名 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|---|
1位 | 北海道大学 獣医学部 | 前期:65.0 後期:67.5 | 前期:4.0倍 後期:4.7倍 |
2位 | 東京農工大学 共同獣医学科 | 前期:60.0 後期:67.5 | 前期:4.8倍 後期:10.4倍 |
3位 | 大阪公立大学 獣医学部 | 前期:60.0 | 前期:4.1倍 |
4位 | 鳥取大学 共同獣医学科 | 前期:60.0 | 前期:5.2倍 |
国公立大学の場合は偏差値が60.0-67.5に集まっているため偏差値だけで難易度を区別するのは難しいのが現状です。(特に偏差値60.0のライン)
大学によって個別学力検査で課される科目数や倍率が難易度の指標となるでしょう。
私立獣医学部
ランキング | 大学名 | 偏差値 | 倍率 |
---|---|---|---|
1位 | 日本獣医生命科学大学 獣医学科 | Ⅰ期B日程:62.5 | 1回募集:6.8倍 3回募集:19.8倍 |
2位 | 日本大学 獣医学科 | A個別第1期:60.0 A個別第2期:60.0 N全学第1期:62.5 | A方式1期:10.4倍 A方式2期:15.7倍 N方式1期:27.4倍 N方式2期:8.1倍 |
3位 | 麻生大学 獣医学科 | 第Ⅰ期B日程:60.0 第Ⅰ期E日程:62.5 | Ⅰ期/B:10.3倍 Ⅰ期/E:32.5倍 |
私立大学も上位校も偏差値的には先ほど紹介した北里大学、酪農学園大学、岡山理科大学とは10も変わりません。
国公立大学と同じく一概に偏差値で難易度を決めることは難しいです。
とはいえこの3大学は首都圏に立地することもあり地方にキャンパスがある大学よりは人気が高いです。
入試科目×入試方式
個別学力検査で課される科目は大学ごとに異なります。特に国公立大学では顕著です。
大切なことは
- 入試情報をしっかりと調べること
- 苦手科目で戦わず自分の得意科目で戦うこと
です。
私立獣医学部の入試科目は3科目
私立獣医学部の一般入試は
- 数学ⅠAⅡBC
- 理科1科目
- 英語
の3科目で合否が決まります。
数学Ⅲが課されず、理科が1科目なので共通テストさえ乗り越えれば1科目に専念できるのがポイントです。
数Ⅲが必要な国公立大学
大学名 | 二次試験の科目 |
---|---|
北海道大学 | 数学(数Ⅲを含む)・理科2科目・英語 |
東京大学 | 国語・数学(数Ⅲを含む)・理科2科目・英語 |
東京農工大学 | 数学(数Ⅲを含む)・理科2科目・英語 |
鳥取大学 | 数学(数Ⅲを含む)・理科1科目・英語 |
大阪公立大学 | 数学(数Ⅲを含む)・理科2科目・英語 |
※岐阜大学は選択で数学Ⅲを含む問題を解答することができます。

数Ⅲは、主に国公立の難関大学で必要になってきます。
数学、特に数Ⅲの分野が得意な受験生は、これらの大学の中から積極的に考えてみるとよいかもしれません。
英語がない国公立大学
大学名 | 二次試験の科目 |
---|---|
岩手大学 | 数学ⅠAⅡBC・理科1科目 |
岐阜大学 | 数学(文系数学・理系数学選択)・理科1科目 |
山口大学 | 数学ⅠAⅡBC・理科1科目 |
宮崎大学 | 英語・理科1科目・数学ⅠAⅡBから2科目選択 |

共通テストに英語の受験は必要ですが、これらの大学では個別学力検査では英語はでは課されません。
英作文や記述式の英語が苦手な受験生は個別学力検査で英語を課さないこれらの大学を検討してみてはいかがでしょう。
以上はあくまで一般入試でのお話しです。
入試方式を推薦入試まで広げて考えれば、入試科目もまた変わってきます。
入試情報&入試方式
入試方式をしっかりと考える
獣医学部受験にも様々な入試形式が存在し、それに合わせた対策が必要です。

自分の長所を生かせるような、得意な入試形式で受験するとよいです。
入試形式は国公立・私立で分けて、ざっと簡単に紹介すると以下のとおりです。
入試方式 | |
---|---|
国公立大学 | ・一般入試 ・公募推薦入試(学校推薦型選抜) |
私立大学 | ・一般入試 ・推薦入試 ・共通テスト併用型 ・共通テスト利用型 |
一般入試では筆記試験、すなわち学力で戦うことになります。
一方、推薦入試は基礎学力に加え、「面接」「小論文」など他の要素も加わります。

「得意な入試形式で受験する」について簡単に考えると、、、
「面接や小論文は自分には向いていないから一般入試で、共通テストはあんまり得意でないから国公立大の二次試験の配点が大きいところか、私立大学の一般入試
といったような感じになります。
入試情報をしっかりと集める
入試情報とは、
- 入試方式
- 入試科目
- 入試科目の難易度
- 問題傾向
などを指します。
大学によって、特定の科目が他大学より難しくなっていることはいくつかあります。
大学によって問題の難易度に差のある一例▼
生物が特に難しい大学
- 北里大学
- 麻布大学
- 岐阜大学
- 北海道大学
- 岩手大学
これら大学は、実験や考察問題を主体とした問題が多く出題されています。
試験では既存の知識に加えてそれら知識を応用する力および状況把握能力が求められ、知識が備わっているだけでは、一筋縄にはいかないでしょう。
浪人生でも受験できる私立推薦入試
推薦入試は現役生に限られるとのイメージが強いですが、浪人生でも受験できる私立推薦入試も存在します。
浪人生でも受験できる私立推薦入試(一部抜粋)▼
大学名 | 推薦入試制度 |
---|---|
酪農学園大学 | 一般推薦入学試験/生産動物医療推薦入学試験 農業高校および農業大学校推薦入学試験/地域獣医療支援特別選抜入学試験 |
北里大学 | 公募推薦 |
日本大学 | 公募推薦/校友枠選抜 |
麻生大学 | 卒業生後継者特別入学試験 |
岡山理科大学 | 獣医学科推薦入試A日程/B日程 |
このように、「実は知らなかっただけで、知っていれば合格することができた」ということは多々あります。
やはり、獣医学部の入試情報を入念に集めることはやはり合格へのかなりの近道になります。
まとめ
- 一般入試で入りやすい狙い目の大学ランキングとその理由
- 獣医学部に向けて知っておかなければならない4要素
について、本塾の考えを解説してきました。
特に後半の獣医学部合格に向けて知っておきたい要素は、「偏差値×入試科目×入試方式×倍率」と様々な要素があり非常に複雑です。
自分に合った出願校/入試方式決めを正しく行えていないが故に、合格の機会を逃している受験生は非常に多いです。
逆を言えば、各大学の入試方式や問題傾向を分析した上で、志望校を決めることで合格可能性はぐっと上がります。
一般入試をお考えの方はぜひ当記事のランキングを参考にしつつ、ご自身に合った志望校/入試方式を考えてみてください!
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