【獣医学部入試】偏差値・倍率・学費ランキング【大学別】

獣医学部に一般入試で合格する上で、偏差値×倍率は必要不可欠な情報です。

そんな合格に必要不可欠な偏差値×倍率の情報を本記事を最後まで読むだけでばっちりになるようにまとめました。

各種ランキング上はこちら↓

国公立大学偏差値
1位東京大学 理科2類67.5
2位北海道大学 獣医学部65.0
3位東京農工大学 共同獣医学科62.5
私立大学偏差値
1位日本獣医生命科学大学 獣医学科65.0
2位日本大学 獣医学科60.0
3位北里大学 共同獣医学科57.5

4位以下も本文で詳しく紹介します。

加えて本記事では、

  • 偏差値上は難関とされているが実は受かりやすい大学
  • 偏差値こそ高くはないものの一部の受験生にとっては難しい大学

も紹介しています。

獣医学部ランキング

早速ランキングを紹介していきます!

その1:偏差値ランキング

国公立大学編

ランキング大学名偏差値
1位東京大学 理科2類67.5
2位北海道大学 獣医学部65.0
3位東京農工大学 共同獣医学科62.5
3位(同率)大阪公立大学 獣医学部62.5
3位(同率)山口大学 共同獣医学部62.5
3位(同率)鳥取大学 共同獣医学科62.5
3位(同率)宮崎大学 獣医学科62.5
8位(同率)帯広畜産大学 共同獣医学科60.0
8位(同率)岩手大学 共同獣医学科60.0
8位(同率)鹿児島大学 共同獣医学部60.0
8位(同率)岐阜大学 共同獣医学科60.0
上井塾長

上のランキングを見ると、各国公立大学には偏差値にあまり差が無く最低でも偏差値60以上必要です。

偏差値60というと、一般的に高学歴といわれている

大阪大学や東北大学の医学系学部以外と同等の偏差値またはそれ以上の偏差値

で、獣医学部がいかに難関であるかが分かります。

(参考)旧帝大学の偏差値 

大学 学部偏差値
大阪大学 理学部 化学科60.0
東北大学 薬学部60.0
九州大学 文学部57.5

私立大学編

ランキング大学名偏差値
1位日本獣医生命科学大学 獣医学科65.0
2位日本大学 獣医学科60.0
3位北里大学 共同獣医学科57.5
3位(同率)麻布大学 獣医学科57.5
5位酪農学園大学 獣医学類55.0
5位(同率)岡山理科大学 獣医学科55.5
上井塾長

私立大学でもやはり都内にある日獣、そして関東圏にある日大・麻布大は毎年人気校で偏差値も高くなっています。

岡山理科大学は新設校ですので、偏差値こそ一番低いですが、年々レベルも上がってきています。

偏差値ランキング 分析

国公立大学と私立大学では入試形態や難易度が異なる場合が多いので、それぞれ分けて紹介させていただきました。

偏差値は高い順にランキング付けしましたが、伝えたいことは

とても重要!
  • 偏差値が低い≠受かりやすい・簡単というわけでは必ずしもない
  • 各大学の獣医学部の偏差値や倍率(後で述べます)は毎年ある程度変動する

ということです。

よって、偏差値はあくまで指標の一つにすぎないということをおさえてください。

「偏差値が低い≠受かりやすい・簡単というわけでは必ずしもない」と解説しましたが、これは

  • 入試方式によっては偏差値が高い大学でも対策しやすく、合格可能性が高い
    (*逆も然り)
  • 科目や問題難易度は大学や入試方式によって異なる

という偏差値以外の他の様々な要因が絡んでいるからです。

ここでは一部大学を例に挙げて上記事実を説明します。

高い偏差値なのに入試方式によっては合格可能性が高い例

〇日本獣医生命科学大学

日本獣医生命科学大学は

  • 私立で最も偏差値が高い
  • 学科試験の問題難易度も高い

と私立獣医学部では最難関に位置していますが、

実は推薦入試の学科試験の問題は

  • 数学1aの基礎的な問題
  • 英語の基礎的な問題
  • +小論文・面接

のみの出題と

学課試験が苦手な受験生にとっては、かなり合格率が高くなる試験となっています。

偏差値上は易しそうだが、一部の受験生にとっては合格可能性が下がる例

〇岐阜大学

岐阜大学は偏差値上こそは国公立獣医学部の中では1番低い60ですが、

学科試験の英語の難易度は獣医学部の中でもトップクラスに難しいです。

これは獣医学部の英語の問題のみ医学科と同じ問題だからです。

獣医学生の50%以上が浪人を経験している

という実態がありますが、これは

  • 志望校や入試方式のミスマッチ
  • 大学ごとの過去問の難易度や問題傾向の比較が十分でなかった

で浪人されている方は多数いらっしゃいます。

逆を言えば、

志望校を決める際、入試方式や大学ごとの過去問の傾向比較/難易度比較が十分に調べられていて、

獣医学部合格への最適な勉強方法さえ、知っていれば合格のチャンスはぐっと上がります。

この両者の差は知っているか知っていないかの差だけです。

いかに志望校決めのためのリサーチが重要かが分かります。

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その2:倍率ランキング

次は「倍率(2023年度)」ランキングです。

国公立大学編

【国公立大学編】獣医学部倍率ランキング

ランキング大学名倍率(2023年入試)
1位鹿児島大学 共同獣医学部a方式:3.3倍 b方式:19.7倍
2位鳥取大学 共同獣医学科6.6倍
3位東京農工大学 共同獣医学科5.3倍
4位帯広畜産大学 共同獣医学科4.8倍
4位(同率)岩手大学 共同獣医学科4.8倍
4位(同率)北海道大学 獣医学部4.8倍
7位東京大学 理科2類4.3倍
8位岐阜大学 共同獣医学科3.9倍
9位山口大学 共同獣医学部3.3倍
10位宮崎大学 獣医学科3.1倍
11位大阪公立大学 獣医学部2.9倍
参照:河合塾KeiNet https://www.keinet.ne.jp/
上井塾長

鹿児島大学では2023年度入試より、共通テスト重視型の入試方式と2次試験重視型の入試方式が導入されました。

倍率20倍というと20人受験し、たった1人受かるという意味です。

倍率は年によって大学ごとに変動しますが、獣医学部の倍率は他学部と比較するとかなり高いという実態はおさえてください。

私立大学 編

【私立大学編】獣医学部倍率ランキング

 

ランキング大学名倍率(2023年入試)
1位日本大学 獣医学科5.3倍
2位日本獣医生命科学大学 獣医学科4.8倍
3位北里大学 共同獣医学科4.4倍
3位(同率)岡山理科大学 獣医学科4.4倍
5位酪農学園大学 獣医学類3.8倍
6位麻布大学 獣医学科3.0倍
*一般入試前期試験の実質倍率のみ(実際に合格した人/受験者)
参照:河合塾KeiNet https://www.keinet.ne.jp/

その3:学費ランキング

次は「学費」です。

学費は大学を決めるうえで、立地や入試方式と同じくらい重要だと個人的に思っています。

ここでは初年度納める「入学金」と年間の「授業料」を合わせて6年間の総額で決めています。

学費の低い獣医学部ランキング(上位3つ)

ランキング大学名学費(6年間総額)
1位国立大学¥3,496,800
2位大阪公立大学 獣医学部¥4,606,800(市内在住)
¥4,706,800(その他)
3位北里大学 獣医学科¥12,980,000
参照:河合塾KeiNet https://www.keinet.ne.jp/

1位から3位ですので私立大学は一つのみランクインしています。

国公立大学は私立大学と比較するとおおよそ1/4の金額となっており、学費総額は約350万円~400万円となっています。

学費の高い獣医学部ランキング(上位3つ)

ランキング大学名学費(6年間総額)
1位岡山理科大学 獣医学科¥14,780,000
2位麻布大学 獣医学科¥14,000,000
3位日本獣医生命科学大学 獣医学科¥13,931,000
参照:河合塾KeiNet https://www.keinet.ne.jp/

岡山理科大学は獣医学部の中でも学費は最も高く、6年間で約1500万円学費だけでかかります。

日獣の学費の高さは、私立で唯一の都内に位置している、ということが理由として挙げられると考えられます。

ただ、「高い学費を払えないから私立大学に行けない!」と思っている人は、現在様々な奨学金制度がありますので、こちらを各自今一度チェックして考え直してみても良いかもしれません!

↓獣医学部 奨学金事情↓

学費全般に関しての詳しい内容は下記記事にまとめています。

↓獣医学部 学費徹底解説記事↓

番外編:野生動物

次は番外編として、「野生動物に強い獣医学部ランキング」を取り挙げます。

最近では、獣医学部を目指す人のなかで、「野生動物」という分野が徐々に知られ、人気になってきています。

「野生動物」の分野は、どこの大学の獣医学部でも学び、大抵の獣医大学には野生動物に特化した研究室が存在して、研究することができます。

その中でも強いて野生動物に強い大学を主観ですが、ランキング化してみました。

野生動物に強い獣医学部ランキング(上位3つ)

ランキング大学名
1位岐阜大学 共同獣医学科
2位北海道大学 獣医学部
3位北里大学 獣医学科
参考:パスナビ

納得いかないって方もいると思いますが、ランキングはこうです!

岐阜大学には「野生動物管理研究センター」があり、獣医学部の学生の中でも野生動物に強い印象を持っている学生も多いかと思います。

北海道大学は北海道という自然に囲まれた立地、そして教授陣、「野生動物学教室」という研究室もあり、北海道に生息しているクマ、アザラシといった野生動物の生態研究ならびに保全活動、感染症の研究を行っています。

北里大学は、2年次から青森に移り、個人的に「その広大な自然に呆気をとられながらものんびりと暮らし過ぎてしまって単位を落としてしまった」という話も耳にするくらいなのでおすすめです(笑)

番外編の番外編になりますが、都内にありながらも、また、猛禽類の獣医として有名な斎藤慶輔先生がこの大学の前身である日本獣医畜産大学を卒業して活躍されています。

↓野生動物の勉強・研究ができる大学を詳しく解説した記事↓

おすすめ記事:https://studychain.jp/high-university/(スタディチェーン)

※外部のサイトに移動します

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実際に偏差値や倍率などをランキング化してきましたが、結局のところ

まとめ
  • 偏差値はあくまで指標の一つ
  • 偏差値が低いから受かりやすいというわけではない
  • 獣医学部の倍率は他学部と比較するとかなり高い
  • 学費はやはり国公立大学が安く、私立大学は高い

という結論になります。

特に

  • 「こんな入試方式知らなかった」
  • 「自分の志望校と自分の得意不得意は実はミスマッチだった」

ということから獣医学部の合格を逃し、一年間浪人される受験生は少なくありません。

このような事態にならないためにも今の段階から

各大学の入試方式/問題傾向を徹底的に調べ、自分に合った志望校を探しましょう。

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