【獣医学部入試】偏差値・倍率・学費ランキング【大学別】

獣医学部に一般入試で合格する上で、偏差値×倍率は必要不可欠な情報です。

そんな合格に必要不可欠な偏差値×倍率の情報を本記事を最後まで読むだけでばっちりになるようにまとめました。

各種ランキング上位はこちら↓

4位以下も本文で詳しく紹介します。

加えて本記事では、

  • 偏差値上は難関とされているが実は受かりやすい大学
  • 偏差値こそ高くはないものの一部の受験生にとっては難しい大学

も紹介しています。

本記事の結論
  • 偏差値は、あくまで指標の一つにすぎない
  • 偏差値が低いから、合格しやすいというわけではない
  • 獣医学部の倍率は、他学部と比較すると高め
  • 学費は、国公立大学が安く、私立大学は高い

本記事を監修する専門家

塾長/獣医師 上井 獣医師。東京農工大学農学部獣医学科卒。獣医学生向けオンライン予備校「ベレクト」代表。自身の受験経験と臨床現場での知見を活かし、獣医学部受験に特化したオンライン指導を展開。多数の合格者を輩出している。

その1:偏差値ランキング

国公立大学

ランキング大学名偏差値
1位東京大学 理科2類67.5
2位(同率)北海道大学 獣医学部65.0
2位(同率)宮崎大学 獣医学科65.0
2位(同率)鹿児島大学 共獣医学科65.0
3位岐阜大学 共同獣医学科62.5
4位(同率)帯広畜産大学 共同獣医学科60.0
4位(同率)岩手大学 共同獣医学科60.0
4位(同率)東京農工大学 共同獣医学科60.0
4位(同率)鳥取大学 共同獣医学科60.0
4位(同率)山口大学 共同獣医学部60.0
4位(同率)大阪公立大学 獣医学部60.0
上井塾長

各国公立大学には偏差値にあまり差が無く、最低でも偏差値60以上必要です。

偏差値60というと、一般的に高学歴といわれています。

大阪大学や東北大学の医学系学部以外と同等の偏差値またはそれ以上の偏差値で、獣医学部がいかに難関であるかが分かります。

(参考)旧帝大学の偏差値

大学 学部偏差値
大阪大学 理学部 化学科60.0
東北大学 薬学部60.0
九州大学 文学部57.5

私立大学

ランキング大学名偏差値
1位日本獣医生命科学大学 獣医学科62.5
2位麻布大学 獣医学科60.0
3位北里大学 共同獣医学科57.5
3位(同率)日本大学 獣医学科57.5
4位酪農学園大学 獣医学類55.0
4位(同率)岡山理科大学 獣医学科55.0
上井塾長

私立大学でもやはり都内にある日獣、そして関東圏にある日大・麻布大は毎年人気校で偏差値も高くなっています。

岡山理科大学は新設校ですので、偏差値こそ一番低いですが年々レベルも上がってきています。

偏差値ランキングの分析

国公立大学と私立大学では入試形態や難易度が異なる場合が多いので、それぞれ分けて紹介させていただきました。

偏差値は高い順にランキング付けしましたが、伝えたいことは

とても重要!
  • 偏差値が低い≠受かりやすい・簡単というわけでは必ずしもない
  • 各大学の獣医学部の偏差値や倍率(後で述べます)は毎年ある程度変動する

ということです。

よって、偏差値はあくまで指標の一つにすぎないということをおさえてください。

「偏差値が低い≠受かりやすい・簡単というわけでは必ずしもない」と解説しましたが、これは

  • 入試方式によっては偏差値が高い大学でも対策しやすく、合格可能性が高い
    (*逆も然り)
  • 科目や問題難易度は大学や入試方式によって異なる

という偏差値以外の他の様々な要因が絡んでいるからです。

ここでは一部大学を例に挙げて上記事実を説明します。

高い偏差値なのに入試方式によっては合格可能性が高い例

〇日本獣医生命科学大学

日本獣医生命科学大学は

  • 私立で最も偏差値が高い
  • 学科試験の問題難易度も高い

と私立獣医学部では最難関に位置していますが、実は推薦入試の学科試験の問題は

  • 数学1aの基礎的な問題
  • 英語の基礎的な問題
  • +小論文・面接

のみの出題と学課試験が苦手な受験生にとっては、かなり合格率が高くなる試験となっています。

偏差値上は易しそうだが、一部の受験生にとっては合格可能性が下がる例

〇岐阜大学

岐阜大学は偏差値上こそは国公立獣医学部の中では中位の62.5ですが、学科試験の英語の難易度は獣医学部の中でもトップクラスに難しいです。

これは獣医学部の英語の問題のみ医学科と同じ問題だからです。

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その2:倍率ランキング

国公立大学

ランキング大学名倍率(2025年入試)
1位鹿児島大学 共同獣医学部前期:a1.6倍、b23.1倍
後期:15.5倍
2位東京農工大学 共同獣医学科前期:5.8倍
後期:15.0倍
3位宮崎大学 獣医学科前期:5.2倍
後期:5.6倍
4位岐阜大学 共同獣医学科前期:4.2倍
5位北海道大学 獣医学部前期:4.1倍
後期:4.9倍
5位大阪公立大学 獣医学科4.1倍
6位東京大学 理科二類4.0倍
7位帯広畜産大学 共同獣医学科前期:3.8倍
後期:4.8倍
8位岩手大学 共同獣医学科前期:3.7倍
9位山口大学 共同獣医学科3.5倍
10位鳥取大学 共同獣医学科前期:3.1倍
※参照元:KeiNet(河合塾)パスナビ(旺文社)
上井塾長

鹿児島大学では2023年度入試より、共通テスト重視型の入試方式と2次試験重視型の入試方式が導入されました。

倍率20倍というと20人受験し、たった1人受かるという意味です。

倍率は年によって大学ごとに変動しますが、獣医学部の倍率は他学部と比較するとかなり高いという実態はおさえてください。

私立大学

ランキング大学名倍率(2024年入試)
1位麻布大学 獣医学科8.5倍
日本大学 獣医学科8.5倍
3位岡山理科大学 獣医学科6.3倍
4位日本獣医生命科学大学 獣医学科5.8倍
5位酪農学園大学 獣医学類3.3倍
6位北里大学 獣医学科2.5倍
※参照元:KeiNet(河合塾)パスナビ(旺文社)

その3:学費ランキング

学費は大学を決めるうえで、立地や入試方式と同じくらい重要です。

ここでは初年度納める「入学金」と年間の「授業料」を合わせて6年間の総額で決めています。

国公立大学

ランキング大学名学費(6年間総額)
1位国公立大学獣医学部3,496,800円
1位大阪府内在住者3,496,800円
2位大阪公立大学 獣医学部(府外在住者)4,706,800円
※参考記事:【獣医大学の学費は高い?】国公立と私立獣医学部の金額差を解説

国立大学の獣医学部はどこも学費は同じです。

国公立大学の学費は、私立大学と比較すると約1/4の金額となります。

私立大学

ランキング大学名学費(6年間総額)
1位日本獣医生命科学大学 獣医学科約16,500,000円
2位北里大学 獣医学科約16,000,000円
3位岡山理科大学 獣医学科約15,000,000円
※参考記事:【獣医大学の学費は高い?】国公立と私立獣医学部の金額差を解説

日本獣医生命科学大学は獣医学部の中でも学費は最も高く、6年間の学費だけで約1650万円かかります。

日獣の学費の高さは私立で唯一の都内に位置している、ということも理由として挙げられると考えられます。

ただ、「高い学費を払えないから私立大学に行けない!」と思っている人は、現在様々な奨学金制度がありますので、こちらを各自今一度チェックして考え直してみても良いかもしれません!

番外編:野生動物に強い獣医学部

次は番外編として、「野生動物に強い獣医学部ランキング」を取り挙げます。

最近では、獣医学部を目指す人のなかで、「野生動物」という分野が徐々に知られ、人気になってきています。

「野生動物」の分野は、どこの大学の獣医学部でも学び、大抵の獣医大学には野生動物に特化した研究室が存在して、研究することができます。

その中でも強いて野生動物に強い大学を主観ですが、ランキング化してみました。

当塾が考える野生動物に強い獣医学部ランキング(上位3つ)

ランキング大学名
1位岐阜大学 共同獣医学科
2位北海道大学 獣医学部
3位北里大学 獣医学科
※参照元:KeiNet(河合塾)パスナビ(旺文社)

岐阜大学には、「野生動物管理研究センター」があり、獣医学部の学生の中でも野生動物に強い印象を持っている学生も多いかと思います。

北海道大学は、北海道という自然に囲まれた立地、そして教授陣、「野生動物学教室」という研究室もあり、北海道に生息しているクマ、アザラシといった野生動物の生態研究ならびに保全活動、感染症の研究を行っています。

北里大学は、2年次から青森に移り、個人的に「その広大な自然に呆気をとられながらものんびりと暮らし過ぎてしまって単位を落としてしまった」という話も耳にするくらいなのでおすすめです。

日本獣医生命科学科も野生動物に強い獣医学部といってもいいかもしれません。

野生動物研究室の野生動物班に有名な先生が、疫学班にはシェルターメディスンで有名な先生がいらっしゃるためです。

おすすめ記事:https://studychain.jp/high-university/(スタディチェーン)

※外部のサイトに移動します

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実際に偏差値や倍率などをランキング化してきましたが、結局のところ

まとめ
  • 偏差値はあくまで指標の一つ
  • 偏差値が低いから受かりやすいというわけではない
  • 獣医学部の倍率は他学部と比較するとかなり高い
  • 学費はやはり国公立大学が安く、私立大学は高い

という結論になります。

特に

  • 「こんな入試方式知らなかった」
  • 「自分の志望校と自分の得意不得意は実はミスマッチだった」

ということから獣医学部の合格を逃し、一年間浪人される受験生は少なくありません。

このような事態にならないためにも今の段階から

各大学の入試方式/問題傾向を徹底的に調べ、自分に合った志望校を探しましょう。

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この記事を書いた人

ベレクト運営事務局

獣医専門オンライン予備校「ベレクト」のなかの人。塾長を除く、講師全員が現役獣医学生。塾長ももちろん獣医師。講師数は現在100名超え。講師がコラムの執筆にも関わっており、獣医学部合格者の実体験をもとにした情報発信を行なっております。